『ナイトメア・アリー』の意味と原作、あらすじ&主要キャストを紹介。ギレルモ監督のサイコ映画!

ナイトメア・アリー
『ナイトメア・アリー』ブラッドリー・クーパー

『シェイプ・オブ・ウォーター』のドキドキ感がまだ残る中、再び胸騒ぎを感じる映画が同じギレルモ・デル・トロ監督によって世に出ます。

「世に出る」とは、あの奇怪な生き物の出現を見たからこそ。

今回紹介する『ナイトメア・アリー』も、どうやら映画の奇怪さは健在でなにしろ意味深な原題「Nightmare Alley」からも察することができます。

英文字をそのまま、「暗い細小路に迷い込み出られなくなった悪夢」だと言っているかのようです。

単なるサイコ・スリラーか、もしくは監督一流のヒューマニティ映画か、いずれにせよ話題の映画であることは間違いありません。

(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/nightmarealleyfilm/)

『ナイトメア・アリー』の原作と、原題の意味

ナイトメア・アリー,ブラッドリー・クーパー
https://www.facebook.com/nightmarealleyfilm/

原作は、1940年代前後に活躍したノンフィクション作家「ウィリアム・リンゼイ・グレシャム」の同名小説です。

暗黒や犯罪をテーマとするいわゆるノワール(犯罪と暗黒)小説を得意とする作家です。

「ナイトメア・アリー」はそのグレシャムの代表作で、1946年に出版されノワールファンには人気を得てきました。

(日本では今回の映画化とのタイアップ装丁でハヤカワ文庫から出版)

ナイトメア・アリー (ハヤカワ・ミステリ文庫)

英語の原題「Nightmare Alley」は、「Nightmare(悪夢)」と「Alley(小径)で「悪夢の路地」。

原作から日本語に訳された本では、「悪夢小路」という表題になっています。

ちなみに、映画化は今作で2回目ですが最初に訳された邦題は『悪魔の往く町』。

いずれにしろ、ノワール小説らしい、犯罪の巣窟を想像させるタイトルです。

Nightmare Alley(悪魔の往く町: Kindle版)

あらすじ~陰謀に満ちたショービジネス世界

ナイトメア・アリー,ブラッドリー・クーパー
https://www.facebook.com/nightmarealleyfilm/ 【YouTube:予告編】

舞台は、1950年前後のアメリカ・ショービジネスの世界。

ショービジネスといっても、表向きのにぎやかさとは異なりその最深部では陰謀を企む連中がたむろする時代です。

一見、華やかなショーの一方で、それぞれの「見世物小屋」では得体の知れない人間?生き物?を見世物にするところでもあったのです。

そんな中で、ショービジネスの世界でなんとか一旗揚げ、頂点に上り詰めようとする青年がいました。

男の名前はスタン(ブラッドリー・クーパー)で、今作の主人公となります。

●ブラッドリー・クーパー(Bradley Cooper)

誕生日:1975年1月5日生まれ

星座:やぎ座

身長:185㎝

出身:アメリカ・ペンシルベニア

▶ブラッドリー・クーパーの出演映画一覧

▶おすすめの代表作品

アメリカン・スナイパー,ブラッドリー・クーパー,狙撃兵
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人を引き付ける技と、本来のカリスマ性が合致した時…

ナイトメア・アリー,ブラッドリー・クーパー
https://www.facebook.com/nightmarealleyfilm/

スタンが潜り込んだ興行一座には、占星術師や奇術師といったさまざまな「特技?」「芸?」を持つ連中がいました。

そこで学んだ、読心術と人を引き付ける技。

彼が本来持っていた天性のカリスマ性とが合致した時、彼は一目置かれる興行師へと成長。

一座の連中と結託しながらステップ・アップしていく野心家の誕生です。

しかし、一旦は成功への道を歩み始めるかに見えたのも束の間。

先にあったのは想像もつかないような闇だったのです。

見どころ~曲者ぞろい?を演じる共演者

ナイトメア・アリー,ケイト・ブランシェット
左:ジーナ(トニ・コレット)中央:リリス(ケイト・ブランシェット)右:モリー(ルーニー・マーラ)https://www.facebook.com/nightmarealleyfilm/

今作『ナイトメア・アリー』では、主人公となる野心家スタンのブラッドリー・クーパーから目が離せませんが、スタンに絡む数人の曲モノが登場します。

いずれも女性です。

インチキ臭さが漂う面々の中で、最初にスタンに影響を与えた千里眼を持つ女ジーナ(トニ・コレット)

ショーの中で次第に注目され出すスタンの、パートナーとなったモリー(ルーニー・マーラ)

成功による裕福さとはうらはらに、詐欺的興行で良心の呵責を相談しに行った精神科医のリリス博士(ケイト・ブランシェット)

スタンがリリス博士の出会いをきっかけに心を開いたことが、彼の先の運命を思わぬ方向へと変えていくのでした。

●ケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)

誕生日:1969年5月14日生まれ

星座:おうし座

身長:174㎝

出身:オーストラリア

▶ケイト・ブランシェットの出演映画一覧

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ケイト・ブランシェット,キャロル,オーストラリア
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※パトリシア・ハイスミス原作。セリフより、主演二人の表情が物語を進めていきます。ルーニー・マーラとは今作でも共演しています。

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※『エリザべス ゴールデン・エイジ』の2作は、イギリス王室を知る上でもぜひ見ておきたい映画です。

参考記事:英国王室騒動は、イギリスの歴史。映画に残る一大事件とスキャンダル!

うさん臭さが充満する往年のアメリカ・ショービジネス界はなんといっても見どころ。

描かれるのは、観客を手玉に取ってまがい物でボロい商売をしてきた男の人生と思いきや、絡んでくる女性の方が主人公を手玉に取っていくかのような流れにも見えます。

●ルーニー・マーラ(Rooney Mara)

誕生日:1985年4月17日生まれ

星座:おひつじ座

身長:160㎝

ナイトメア・アリー,ルーニー・マーラ
https://www.facebook.com/nightmarealleyfilm/

▶ルーニー・マーラの出演映画一覧

▶おすすめの代表作品

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※切なさがほとばしる表情が、とってもかわいい演技派女優の代表!

主演級の実力派名女優たちが演じる名演技は、詐欺師スタンへの仕打ちでしょうか。

あるいは、逆に落ちぶれていくスタンへの愛となるのでしょうか。

ギレルモ・デル・トロ監督が仕掛けたサイコ・スリラーの結末が楽しみな映画です。

ナイトメア・アリー,トニ・コレット
ジーナ(トニ・コレット)https://www.facebook.com/nightmarealleyfilm/

●トニ・コレット(Toni Collette)

誕生日:1972年11月1日 生まれ

星座:さそり座

身長:173cm

出身:オーストラリア・ブラックタウン

▶トニ・コレットの出演映画一覧

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