実話映画『リチャード・ジュエル』、FBIが作った恐ろしいえん罪事件!

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えん罪と戦う人たちを描いた映画ですが、途中まで観ていて本当にイラつきます。

どうしてもっとはっきり言わないの?

なんで誰も助けてあげないの?

『リチャード・ジュエル』は、まじめな青年が真面目過ぎたばかりに「えん罪」という深みにはまっていく様子が描かれています。

しかし、彼を救うために、ひとりの弁護士が立ち上がります。

事の成り行きから、リチャード・ジェルを有罪に仕立て上げようとするのはなんとFBI。

国家権力と戦う様子は、本当に手に汗握ります。

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クリント・イーストウッド監督、深く静かに訴えたこと

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監督は、数々の映画に登場したベテラン名優でもあるクリント・イーストウッド監督

最近は監督として活躍が顕著で、いくつもの名作を残しています。

どの映画も、胸にズシンとくるものが多いですね。

監督作品の一覧(含む、兼主演)を参考にご覧ください。

▶クリント・イーストウッド監督作品一覧

筆者のおすすめは、『運び屋』『硫黄島からの手紙』

『運び屋』は、このマガジンサイトでも紹介しています。

参考記事:クリント・イーストウッド監督『運び屋』、トビー・キースの曲が切ない!

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マジメな主人公、何事にも一生懸命だった…

主人公、リチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)は実在人物で、この映画のタイトルでもあるのですが、母親と暮らすマジメな青年。

映画の出だしは、リチャードが中小企業局の備品係として働いていることろから始まります。

この備品係というのは、局内で働く職員の席を巡回し、事務備品などを配っていくという仕事。

目立たない仕事ながら、職員が必要なものを的確に見つけ出し、先回りして配布するという生真面目な青年でした。

後々、リチャードがえん罪を受け、彼の弁護をすることになったブライアント弁護士(サム・ロックウェル)とはここで知り合うのです。

リチャードは、ブライトン弁護士がスニッカーズのチョコバーが大好きなのも知っていて机の引き出しに入れてあげていたほど。

ブライトン弁護士も、茶目っ気があり可愛い性格のリチャードを気に入っていました。

▶サム・ロックウェル出演作品一覧

学校の警備員、ここでの仕事がえん罪の伏線に

リチャードが将来的に一番やりたかった仕事は、警察などの法務執行官の仕事でした。

リチャードは、ほどなく中小企業局を退職。

ブライトン弁護士にも将来の夢を語り、退職の挨拶を済ませます。

この時に弁護士からもらった名刺が、後にリチャードとの縁を繋ぎます。

法務執行官の仕事を目指す中で、次に彼が就いた仕事は学校の「警備員」

学生たちに学内ルールをしっかり守らせることも、正義感の強いリチャードにとっては大事な仕事でした。

そしてある時、校内で飲酒していた学生に注意余って手を出してしまい、これが原因で学校を首になります。

特段にひどいことをしたわけではなかったのですが、えん罪に繫がるひとつの伏線となっていきます。

イベント会場の警備で、発見した忘れ物?

リチャード・ジュエル,
https://www.facebook.com/RichardJewellFilm/ 上:爆弾発見を報告するリチャード 下:FBIの尋問を受ける

次に就いた仕事が、イベント会場の警備員。

時は1996年7月、アトランタ・オリンピック関連のイベント警備が彼の仕事となります。

とにかくマジメなリチャードのこと、会場の警備はもちろん参加者への案内も親切に行う優秀な警備員でした。

さて、事件はそんな中で起こったのです。

コンサートに集まった観衆でごった返す会場を巡回するリチャードは、ベンチの下に置かれたバッグを発見。

他の警備員が、誰かの忘れ物だろうと言う中で彼はルールにのっとり、「不審物」、状況によっては「危険物」として処理することを主張。

緊急連絡を受けた爆弾処理班が対応するまで、観客を近づけないように誘導をし始めるのでした。

警察に入った、30分後の爆破予告の電話

その頃、警察にイベント会場に爆弾をしかけたという予告電話が入ります。

当局が謎の電話を調査していたその頃、不審物は猛烈な破裂音を立て爆発。

リチャードの誘導で難を免れた人もいましたが、結果、多くの負傷者を出すことに。

翌日、地元新聞社はこの事件を大きく報道。

記事の内容は、爆発の詳細に続き「警備員が被害を最小限に食い止める!」とありました。

リチャード・ジュエルは、この報道により一気に有名に。

息子とと二人暮らしの母親ボビ(キャシー・ベイツ)は、自慢の息子を誇らしげに思うのでした。

えん罪をつくることになった、ささいな情報

しかし、事件の焦点は爆破物を仕掛けた犯人と謎の電話の主にあることは言うまでもありません。

捜査を担当するFBIチームは、情報収集に躍起となります。

そんな中で浮上したのが、こともあろうか不審物の第一発見者リチャードだったのです。

マスコミで有名になったリチャードを見て、連絡をしてきたのはリチャードが警備員をしていた学校の学長。

首になった理由を警察に報告してきたのです。

第一発見者を疑うという鉄則もあり、FBIはリチャードに焦点を当てていきます。

一方、事件の真犯人情報を探っていた人物が他にもいました。

それは、特ダネを探す地元紙の記者キャシー・スクラッグス(オリヴィア・ワイルド)

彼女は親しく付き合うFBI捜査官から、捜査線上にリチャード・ジュエルの名前があることを聞き出します。

▶オリヴィア・ワイルド代表作

英雄を一転、被疑者に転落させたニュース

スクープの欲しかったキャシーは、この情報をトップ記事に掲載。

「FBIがヒーローを疑う!」

あまりにもショッキングな内容に、全米のマスコミが飛びつき英雄リチャードは一気に被疑者に転落。

ここから、冒頭書いた「イラつく」状況が映画全体を支配していきます。

FBIの描いたプロファイリング(犯人像分析)は、低階層の孤独な白人男性

リチャードの過去の言動が重ねられていきます。

FBIは、作り上げた人物像=犯人像の裏を取るため、捜査への協力依頼という口実で本人リチャードを「尋問」し出したのです。

法務官に憧れていた彼は、疑われているのが自分なのに事件の犯人像について余計な話をぺらぺらとしゃべってしまうのでした。

強引なやり方のFBI、気付き始めたリチャード

https://www.facebook.com/RichardJewellFilm/ ブライアント弁護士(サム・ロックウェル)

さすがのリチャードも、聞き取りの仕方が誘導的であることに気付き、企業局時代に知ったブライトン弁護士に連絡を取ります。

リチャードのことを覚えていたブライトン弁護士、状況を聞いてすぐさま言ったのは、今後は「何もしゃべるな!」

リチャードがFBIに行った発言により、彼がかなり不利な状態にあることを察知したのです。

「このままだと、まちがいなく犯人に仕立て上げられる。戦う気はあるか!」と。

さて、今作の面白さはここから始まります。

ブライトン弁護士は、ひるむことなく国家権力そして扇動的なマスコミ報道と対決する姿勢を見せます。

悪役となるFBI捜査官に毅然と立ち向かっていく様子は、映画前半の「イラ立ち」が大きかっただけに胸がすく思いがします。

まとめ~二人の名優で実話の臨場感が~

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この映画では、二人の名優がえん罪にはめられていく実話の臨場感をひしひしと伝えてくれます。

ひとりは、ブライトン弁護士を演じるサム・ロックウェル

彼の出演作でおすすめは、『バイス』(ブッシュ元大統領役)、『スリー・ビルボード』『ジョジョ・ラビット』(ナチスドイツの教官)といったところでしょうか。

いずれも、バイプレイヤーとしての存在感がすごいのと、映画自体も一見の価値あり作品です。

ちなみに、『スリー・ビルボード』ではアカデミー賞助演男優賞にノミネートされています。

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もう一人の名優は、母親ボビ役のキャシー・ベイツ

彼女の出演作品は以下の通りです。

▶キャシー・ベイツ出演作品一覧

中でも代表作で有名なのはミステリー映画『ミザリー』で、アカデミー賞主演女優賞に輝いた経歴のベテラン女優です。

今作ではリチャードをこよなく愛し、息子を信じて守り続ける優しい母親役が映画に重厚感をもたらしてくれます。

リチャードの無実を切々と訴えるシーンは感動的です。

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今作で、アカデミー賞助演女優賞ノミネートに選ばれました。

ぜひ、二人の参考作品もあわせてご覧になって下さい。

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