アガサ・クリスティ原作のミステリー映画『ナイル殺人事件』がついに公開。
2020年に迎えた、アガサ・クリスティの生誕130年で予定されていた今作品。
一世紀以上にわたり愛されてきた推理小説作家の作品がまたまた映画化されました。
生誕130年を祝うにふさわしい映画が『ナイル殺人事件』です。
原作は、『ナイルに死す』(『DEATH ON THE NILE』)
(冒頭:https://www.facebook.com/DeathontheNileMovie)
クリスティ原作の数ある映画化作品の中で、ケネス・ブラナーが初めてエルキュール・ポアロを演じのは『オリエント急行殺人事件』でした。
乗り合わせた乗客は、いずれも曲者ばかり(実際には、すごい名優たち!)。
誰もが素知らぬ顔を通し続ける中で、見事、殺人犯に行き着いたのは記憶に新しいところです。
前作をちょっと振り返ってみましょう。
●ケネス・ブラナー(Kenneth Branagh)
誕生日:1960年12月10日生まれ
星座:いて座
身長:177㎝
出身:イギリス・北アイルランド
▶おすすめの代表作品
雪深い山中の、「密室殺人事件」から5年…
ご存じのように、『オリエント急行殺人事件』は雪深い山中に停車せざるを得なくなった長距離列車「オリエント急行」の中で起こった殺人事件です。
犯人は、どう考えても乗り合わせた乗客の中にしかいないという典型的密室殺人にもかかわらず、乗客すべてがアリバイや証人を持つという難事件。
観る者には、「密室殺人事件」の醍醐味を見せつけてくれたのですが、ポワロの推理は並大抵のものではありませんでした。
さて、あれから5年が経過。
今回のヤマは、『ナイル殺人事件』。
ポワロがまたしても遭遇するのは、奇しくも「オリエント急行」同様、密室殺人事件だったのです。
舞台は雪中から一転、中近東エジプトを滔々と流れるナイル河に移ります。
ナイル河を遊覧する、豪華クルーズ船の中…
休暇中だったポワロが出くわすのはお約束の殺人事件。
それは、ナイル河に浮かぶ「遊覧中のクルーズ船内」で起こります。
そうなんです。
ポワロが再び遭遇するのは、これまた絵にかいたような「密室殺人事件」でした。
遊覧船への途中の乗り降りが一切考えられない中で、疑われるのは当然「乗客全員」。
ポワロは、いやが応でも乗客たち及び彼らの過去とつきあうことになるのです。
被害者役に、『ワンダーウーマン』のガル・ガドット
殺されたのは、「リネット・リッジウェイ・ドイル」。
彼女は、この船に乗り合わせる美人の大富豪ですが曰く付きの過去を持ちます。
演じるのは、なんとガル・ガドット。
彼女は、アマゾネス族のプリンセス・ダイアナこと「ワンダーウーマン」のイメージがすっかり定着した女優です。
その彼女がさっさと殺される?ことで、物語がより興味津々となりました。
「オリエント急行」もそうでしたが、とにかくキャスト陣のラインナップには素晴らしいものがあります。
●ガル・ガドット(Gal Gadot)
生年月日:1985年4月30日生まれ
星座:おうし座
身長:178㎝
出身:イスラエル
▶おすすめの代表作品
※最大の見どころは、最強ヴィラン・チーターとの一大決戦!
※『ワンダーウーマン』で注目される前のガル・ガドットが新鮮!
主役はエルキュール・ポワロ演じるケネス・ブラナー(1段目)であることに間違いありませんが、「犯人扱い」される面々にも名優が登場。
きっと、それ相当にシラばっくれてくれることでしょう。
殺されるリネット(2段目左)の夫サイモン・ドイルに、 アーミー・ハマー(2段目右)です。
長身のイケメン俳優で、『ホテル・ムンバイ』や『ビリーブ 未来への大逆転』に登場しています。
どちらの映画も、妻に誠実に尽くす夫役がよく似合っていました。
が、今作では、三角関係の渦中の男性となり楽しみな役柄です。
新星エマ・マッキーの、嫉妬心やいかに?
さて、劇中のもう一人のキーマンは、ジャクリーン・ド・ベルフォール です。
ジャクリーンは、もとはといえば殺されたリネットの夫であるサイモン(=アーミー・ハマー)の婚約者だったのです。
演じるのは、新星エマ・マッキーです。
最近のハリウッド映画では、フローレンス・ピュー、アナ・デ・アルマスと並んで有望株に挙げられる女優です。
実は、このジャクリーンが強烈な嫉妬心にかられ、リネットとサイモンの夫婦を追いかけてきたのが事件の始まりです。
ジャクリーンは、元婚約者サイモンをリネットに横取りされていたのです。
そう、もっとも動機と殺意が一致するのが彼女。
しかし、推測通りにいかないのが今作の面白いところではないでしょうか?
●エマ・マッキー(Emma Mackey)
誕生日:1996年1月4日生まれ
星座:やぎ座
身長:171㎝
出身:フランス
まとめ
有名な小説の映画化なので、もしかすると原作を先に読まれ犯人を知っている人がいるかもわかりません。
しかし、映画作品の面白いところははやり演じる役者の絶妙な「芝居」。
「芝居」とは、自分が犯人であるかのようにふるまい、また逆に犯人であることを何気なく知らせるフリなどです。
そんな裏読みをしながら豪華名優の演技を観るところに、また面白さがあるのではないでしょうか。
もちろん、白紙で観ればもっと面白いどんでん返しが待っています。
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