英語の勉強になるホラー映画『オールド/Old』
英語の勉強になる映画なら、ネイティブが使う日常英会話が聞けるヒューマンドラマやコメディ映画からセレクトするのがおススメと言えるでしょう。
ただ、ホラー映画が好きという人もいますよね。
そこで今回は『オールド/Old』を紹介しましょう。
映画で英語を勉強するなら、自分が面白いと思えて、くり返し見られる映画の方が飽きずに続けられます。
「時間」をテーマにした『オールド/Old』は、ただ怖いだけでなく、
「ひとは誰もが老いるけれど、老いに恐れずいまを堪能して生きるべき!」
と教えてくれる映画です。
では、見ていきましょう。
『オールド/Old』あらすじ・主要キャスト
おたがいに別の道を歩もうと離婚を決めたガイ・カッパ(ガエル・ガルシア・ベルナル)とプリスカ・カッパ(ヴィッキー・クリープス)夫妻。
ガイとプリスカは、家族での思い出をつくろうと息子トレントと娘マドックスの四人でリゾートホテルへと向かっていた。
ホテルに着くと、リゾートマネージャーがフレンドリーにカッパ家を向かい入れウエルカムドリンクでもてなしてくれるのだった。
そして、不思議な岩にかこまれた美しいビーチに招待してくれるとのこと。
自分達だけが特別に招待されたと思っていたカッパ家だったが、ビーチには別の家族が二組、そして人気ラッパーもきていた。
それぞれがビーチの美しさを満喫するなか、かくれんぼをして遊んでいた子どもたちが女性の死体を見つけたことからおかしなことが起きていく。
おかしなこととは、ビーチにいる人間が急速に歳をとっていくという不思議な現象のこと。
子どもたちがいないと探し回っていたガイとプリスカの前に親しげな若い男女が現われる。
そこにいたのは子どもだったはずのトレント(アレックス・ウルフ)とマドックス(トーマシン・マッケンジー)だったのだ。
いっぽう、死体で見つかった女性はラッパーの知り合いで、わずかな時間しか経っていないのに骨だけになっていた。
あまりの出来事におどろき、皆は恐怖のあまりパニックに陥る…。
ビーチから離れようとするが、なぜか気絶してふり出しに戻ってしまう。
おどろくべきは、時間が経つほどに皆どんどん老けていくのだった。
果たして、彼らは無事にビーチから逃げ出すことができるのだろうか。
●ガエル・ガルシア・ベルナル(Gael Garcia Bernal)
誕生日:1978年11月30日生まれ
星座:いて座
身長:170cm
出身:メキシコ・ハリスコ州
▶おすすめの代表作品
Stop Wishing Away This Moment
プリスカ:
Stop wishing away this moment.
ボヤいてばかりいないで。
wish away とは「(いま起きていることが)なくなると願う」という意味です。
this moment は、ホテルになかなか着かないことを表しています。
グズグズ文句をいうトレントにプリスカが言うセリフは、映画のテーマである「いまを大切に生きる」というメッセージが込められています。
つまり、なかなか着かないからといって文句ばかり言わず、「その間に自然の雄大さや景色でも楽しみなさいよ!」という意味。
●ヴィッキー・クリープス
誕生日:1983年10月4日生まれ
星座:てんびん座
身長:175cm
出身:ルクセンブルク
▶おすすめの代表作品
Once In A Lifetime Experience
ホテルマネージャー:
It’s a once in a lifetime experience, so. A natural anomaly.
一生に一度の経験になりますよ。 自然がつくった特別なモノです。
I only recommend it to certain guests. But I liked you guys immediately.
特定のお客様にしかお教えしないのですが、あなた方のことが好きになったのでぜひ。
ホテルに着くとリゾートホテルのマネージャーが手厚く迎えてくれます。
カッパ家に親しげに話しかけるマネージャー。
秘密のビーチに招待したいというのだが、マネージャーのセールストーク的な言いかたはカッパ家をその気にさせてしまうのでした。
once in a lifetime
「一生に一度」という意味ですが、日常英会話では「このチャンスを逃す手はないですよ。」というニュアンスで使われます。
I’m Good At This
パトリシア:
How old you guys? アナタたち幾つ?
ジャリン:
I’ll guess. I’m good at this.
ちょっとまった。 ボクは当てるのが得意なんだ。
You’re eleven, right, Trent?
そうだな、キミは11歳だろ、トレント。
トレント:
I’m six. ボク6才だよ。
カッパ家と同じくビーチに招待されていた看護師ジャリン(ケン・レオン)と心理学者パトリシア(ニキ・アムカ=バード)のカーマイケル夫妻。
トレントとマドックスがカーマイケル夫婦と楽しそうに話しているシーンでのセリフを見てみましょう。
be good at は「~が得意である」というイディオムです。
ジャリンは、初対面の相手になにげなく年を聞いたつもりなのに、どうみても年相応とは言えない様子に困惑するばかり。
日常会話なのにどこか不気味な雰囲気を作りだしています。
Why Are You Looking At Me Like That?
マドックス:
Dad, why are you looking at me like that?
パパ、なぜそんな目を?
探していた子どもたちの見た目の変わりように母親として驚きをかくせないプリスカ。
後から追ってきた父親のガイも信じられないという様子。
事態がわかっていない娘のマドックスが思わずガイに放ったセリフです。
「どうしてそんな風に見ているの。」
フレーズとしては、何気ない日常英会話ですがこのシーンだとインパクトがあります。
Almost A Lifetime
ミッドサイズ・セダン:
On this beach, sixty minuets is two years.
このビーチは一時間で2年分生きたことになるんだ。
We’ll age almost fifty years in one day. Almost a lifetime.
ってことは、1日で50歳近くなるってことじゃないか。 ほとんど一生分だぞ。
ラッパーのミッドサイズ・セダン(アーロン・ピエール)が状況を理解したときのセリフです。
急速に老いていく様子を
Almost a lifetime. 「ほとんど一生分だぞ。」
という言いまわしで事の深刻さを表しています。
フレーズそのものはシンプルですが、それがかえって心理的に怖さ倍増(ーー;)
まとめ
今回はホラー映画『オールド』を紹介しました。
映画を使って英語を勉強するときは、くり返しみれる作品をチョイスするのが良いという話でした。
『オールド』は、ただ怖いだけのホラー映画ではなく、
「ひとは誰もが老いるけれど、いまを堪能するべし」
つまり、「いまを大切に生きる」ということを教えてくれます。
ホラー好きの映画ファンで英語を勉強中という方には、インパクトあるシーンや演出から英語フレーズを覚えるというのもありです^^
《ライター:kisaragi》 クリックで投稿記事一覧へ→
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