ウェス・アンダーソン新作『アステロイド・シティ』が公開!ウェス監督の世界観を徹底解説!

アステロイド・シティ
ウェス・アンダーソン監督『アステロイド・シティ』

ウェス・アンダーソン監督の最新作『アステロイド・シティ』が2023年に日本公開!

さらに第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にも出品され話題になった映画で注目度が上がっています。

独特の世界観で観る者を魅了するウェス・アンダーソン作品。

ウェスの作り出す世界をこよなく愛する筆者が、新作『アステロイド・シティ』の注目情報とウェス作品の魅力をお伝えします!

冒頭画像:引用https://twitter.com/AsteroidCity/)

『アステロイド・シティ』、最新の注目情報

アステロイド・シティ
https://twitter.com/AsteroidCity/ 【YouTube:予告編】

ウェス・アンダーソン監督11本目の長編となる『アステロイド・シティ』

まず注目すべきはキャストの豪華さ!

ジェイソン・シュワルツマンエドワード・ノートンエイドリアン・ブロディら、ウェス作品おなじみの面々が顔を揃えています。

それだけでなく、本作にはMCU作品の『ブラック・ウィドウ』で人気のスカーレット・ヨハンソンや、『バビロン』『バービー』など次々と話題作に出演しているマーゴット・ロビーも出演。

アステロイド・シティ
スカーレット・ヨハンソン https://twitter.com/AsteroidCity/

さらに『フォレスト・ガンプ/一期一会』『グリーンマイル』などで知られる実力派俳優のトム・ハンクスも出演が決まったというから期待がふくらみます。

ファン必見の1作になるであろう『アステロイド・シティ』の、気になるストーリーとは?

アメリカの砂漠町で起こる、「世界を変える出来事」

本作の舞台となるのは1950年代のアメリカ、砂漠にある架空の町アステロイド・シティ。

天文観測大会のために全米から集まった子供と保護者が、「世界を変える出来事」に巻き込まれたことで事態が展開していきます。

アステロイド・シティ
https://twitter.com/AsteroidCity/

予告編の始めには、旅の途中で車が故障してアステロイド・シティに足止めされる一家が登場。

天文観測大会で自作のガジェットを披露する子供たちの姿もフィーチャーされています。

そしてきのこ雲が舞い上がり、UFOが飛来する様子も。

本作で描かれる「世界を変える出来事」とは、UFOとエイリアンの襲来なのでしょうか?

いずれにしても、アステロイド・シティに居合わせた一風変わった人々の群像劇が紡がれる、ウェスらしい作品になりそうな予感です。

配給会社のフォーカス・フィーチャーズからは、「本作は人生の意味についての詩的な瞑想になる」という意味深な説明も。

盟友のロマン・コッポラがストーリー原案として参加しているとのことで、ウェスの世界観にどっぷり浸れる作品に仕上がっているのでしょう。

ウェス・アンダーソン作品、世界観はなぜ魅力的?

ウェス・アンダーソン監督の作品は、一目で彼のものだとわかるほど徹底された世界観を持っています。

そんなウェス作品の世界観にハマった中毒者は多数!

独特な画面構成を引き出す撮影方法に、宝箱の中にいるような色彩の豊かさ、こだわり抜かれた小物に音楽まで。

誰にも真似できない唯一無二の世界観に隠された秘密をのぞいてみましょう。

こだわりが詰まっているから、すべてのシーンでワクワクする

ウェス作品の特徴のひとつといえば、「画面構成」。

どのシーンを切り取っても左右対称で、真正面や真横、真上、真後ろからのアングルのみで撮影されています。

グランドブダペストホテル
『グランド・ブダペスト・ホテル』https://www.facebook.com/GBHjpn/

それでいて表現豊かな美術演出や独自のユーモアで、観客を飽きさせないのがウェスの手腕と言えるでしょう。

1シーンの中の情報量がとても多く、どのシーンを見てもワクワクするのです。

小物やファッションで登場人物の心情や関係性を表現しているというウェス。

例えば『グランド・ブダペスト・ホテル』では、カリスマコンシェルジュで洒落っ気のあるグスタヴ(レイフ・ファインズ)を象徴するように、ル・パナシュの香水が登場します。

グランドブダペストホテル
『グランド・ブダペスト・ホテル』https://www.facebook.com/GBHjpn/

■ウェス・アンダーソン監督の世界観①【管理人・選】

グランド・ブダペスト・ホテル(作品情報)

※美しい山々を背に優雅に佇む、ヨーロッパ最高峰と謳われたグランド・ブダペスト・ホテル。その宿泊客のお目当ては“伝説のコンシェルジュ“グスタヴ・Hだ。彼の究極のおもてなしは高齢マダムの夜のお相手までこなす徹底したプロの仕事ぶり。…【引用:Amazon】

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色彩の統一感が小気味良い

さらにウェス作品を観ていて目を引かれるのは、「色彩センス」。

『ライフ・アクアティック』の水色。

ライフアクアティック
『ライフ・アクアティック』https://www.facebook.com/TheLifeAquaticWithSteveZissou/

『ムーンライズ・キングダム』の黄色。

ムーンライズキングダム
『ムーンライズ・キングダム』https://www.facebook.com/MoonriseKingdom/

映画全体のカラーパレットが統一されているのがウェス作品の世界観の特徴。

どことなくレトロを感じさせる小物やファッション、音楽も魅力で、例えば『ダージリン急行』の3兄弟が持っているアニマル柄のルイ・ヴィトン製スーツケースなんかは、思わず「ほしい!」となるほど。

■ウェス・アンダーソン監督の世界観②【管理人・選】

ライフ・アクアティック(作品情報)

ムーンライズ・キングダム(作品情報) 

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ダージリン急行
『ダージリン急行』https://www.facebook.com/TheDarjeelingLimitedMovie/

色彩だけでなく、小物のディティールまで統一感があるのが小気味良いんです。

そんなウェスの世界観の熱狂的なファンは多く、「ウェスっぽい」風景の写真集まで出版されました。

ニューヨーク在住のワリー・コーヴァルが「ウェスっぽい」風景を集めはじめると、たちまち世界中の人から情報が集まって※「Accidentally Wes Anderson」というコミュニティに発展。

コミュニティメンバーが見つけた景色を集めた写真集『ウェス・アンダーソンの風景』はウェス本人のお墨付きの1冊です。

■※ウェス・アンダーソン監督の世界観③【管理人・選】

ウェス・アンダーソンの風景「 Accidentally Wes Anderson」 世界で見つけたノスタルジックでかわいい場所 

「ウェス・アンダーソンすぎる風景展 – AWA展」公式BOOK。世界で見つけたウェス・アンダーソン監督もお気に入りの場所!181万人以上のフォロワーを誇る人気インスタグラム&コミュニティAccidentally Wes Andersonが、ウェス・アンダーソン公認で待望の書籍化。

――「ぼくが見たこともない場所や建物を撮った写真が集められているけど、 実際、ぼくが撮りそうだよね。とても楽しい写真集で、すごく魅力的なトラベルガイド(少なくとも、ぼく本人にとっては)―― ウェス・アンダーソン【引用:Amazon】

ウェス・アンダーソン 旅する優雅な空想家

※ポップかつシニカル、そして大胆な脚本。キャッチーな色彩とディテールで構築されたセットや小道具の数々。精巧な構図とカメラ移動で生み出されるマジカルな空間演出。そしてひとクセもふたクセもありながら誰もが愛さずにはいられない登場人物たち……。

長編デビュー作『アンソニーのハッピー・モーテル』から『フレンチ・ディスパッチ』まで、素晴らしくも困惑に満ち、個性的かつ一点の汚れもないような10本の映画たちを監督したウェス・アンダーソン 。(中略)ウェス・アンダーソンの作品に絶妙な親しみやすさを与えているのは、他の誰の映画とも違うという事実に他ならない。 コーデュロイのスーツから、ABC順に整頓された本棚から、アート映画への参照から、アナグマに扮したビル・マーレイに至るまで、彼の映画は彼自身の人生の、そして人格の延長なのだ。…【引用:Amazon】

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憎めないキャラクターたちに愛着が湧く

ウェス作品は目で見て楽しいだけでなく、「風変わりでどこか憎めないキャラクターたち」にも心惹かれます。

彼の作品に登場するキャラクターは欠落があったりこじれていたり、クセ強な人たちばかり。

キャラクターたちの挙動や放つ言葉がどこかユーモラスで憎めず、作品を観ているうちに愛着が湧いてしまいます。

さらにウェス作品には「常連」とも呼べるおなじみのキャストも登場します。

『ゴースト・バスターズ』シリーズで知られるビル・マーレイや、『プラトーン』をはじめとして強烈な存在感を放つウィレム・デフォーなど。

ウェス作品を見続けていると、「この作品ではどこであのおなじみ俳優が出てくるだろう?」とキャスト探しも楽しみになってきます。

ウェス・アンダーソン監督、おすすめ作品はこれ!

高校時代から演劇部での脚本や演出を手掛けていたウェス・アンダーソン監督

ウェス作品常連でもある俳優のオーウェン・ウィルソンとは大学時代に出会い、作品を共同制作するようになりました。

長編デビュー作は『アンソニーのハッピー・モーテル』ですが、ここではウェス作品を観たことがない人のためのおすすめ作品を紹介します!

ウェス作品好きの人も、新作公開前に今一度過去作を見返してくださいね。

『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』

ザ・ロイヤル・テネンバウム
https://www.facebook.com/TheRoyalTenenbaumsOfficial/

家族の絆が崩壊寸前のテネンバウム家が、父親の死期を目前にして集い、再生していくさまを描いた作品。

天才と呼ばれた3人の子供たち、長女のマーゴ(グウィネス・パルトロー)、長男のチャス(ベン・スティラー)、次男のリッチー(ルーク・ウィルソン)は若くして成功を収めたものの、父親のせいで一家はボロボロ。

再び一緒に暮らすことになった彼らが絆を再構築していく様子は滑稽なのですが、最後にはちゃんと感動させられます。

本作は日本で初めて公開されたウェス作品という記念すべき1作。

ウェスらしいポップでシニカルな脚本はもちろんのこと、テネンバウム家のおしゃれな着こなしにも注目です。

映画チラシ【ザ・ロイヤル・テネンバウムズ 】(2001年公開)

『ファンタスティックMr.FOX』

ファンタスティックミスターフォックス
https://www.facebook.com/FantasticMr.FoxFilm/

ロアルド・ダールの児童書『父さんキツネバンザイ』を原作に製作されたアニメーション映画。

実際にウェスがロアルド・ダールの妻に話を聞き、約10年間も構想を練ったという力作です!

子供が生まれたのをきっかけに泥棒から足を洗ったキツネのMr.フォックス(ジョージ・クルーニー)が、あるきっかけから野生の本能に目覚めて再び盗みの稼業を始めるというストーリー。

意地が悪い3人の農場主(人間)と、父親として「ファンタスティック」に生きたいMr.フォックスとの戦いが描かれます。

パペットを使ったストップモーション技法で撮影された本作は、手間と時間が注ぎ込まれた独特の味わいが魅力!

臨場感を追求するためのこだわりはアフレコにもあり、声優陣は走るシーンは実際に走ったりしながら声の収録に挑んでいます。

まるで本物の動物が動いているようにも見える豪華なアニメーションは子供にも観てほしい作品です。

単行本:ウェス・アンダーソンの世界 ファンタスティック Mr.FOX

『ムーンライズ・キングダム』

ウェスが大好きな映画『小さな恋のメロディ』に影響を受けながら製作されたという本作では、12歳の少年少女が恋の逃避行をする様子が描かれています。

お芝居の上演で出会ったサム(ジャレッド・ギルマン)スージー(カーラ・ヘイワード)は、1年に及ぶ文通の末に駆け落ちを決意。

2人の一世一代の大冒険は、やがて島の大人たちをも巻き込む大騒動になっていき……。

本作のメルヘンチックな世界観に心掴まれた人は多く、かわいらしいファッションからインテリア、クラシカルな音楽まで、恋の甘酸っぱさがぎゅっと詰め込まれた作品になっています。

サムとスージーの旅の行方はもちろんのこと、彼らを取り巻く大人たちのコミカルな掛け合いにも注目です。

【YouTube:予告編】

『アステロイド・シティ』”ウェスらしさ”の作品に!

『アステロイド・シティ』の注目情報から、ウェス・アンダーソン監督の作品がなぜ人々を惹きつけるのかをご紹介しました。

ウェス作品をまだ観たことがない人は、ぜひおすすめした作品からその魅力にハマってみてはいかが?

《ライター:もな》 クリックで担当記事の一覧へ→

もな

ウェス・アンダーソン作品の世界観が大好き!ライターの「もな」です。

映画にどハマりしたのは、小学生の頃に『ロード・オブ・ザ・リング』を観てから。
それからというもの、映画は私の人生にとって欠かせないもので、大学では映画学を専攻しました。

私の書く記事が、誰かと素敵な映画との出会いの場になったら嬉しいです。

連絡先:h.mayu571@gmail.com

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