バディ映画というのはどうしてこうも痛快で胸熱なのでしょう?
今回ご紹介する映画は、『ヘッド・オブ・ステイト』。
Amazon Prime Videoで配信されている作品で、劇場公開されないのが惜しいほど魅力がいっぱいなんです!
あらすじは、ライバル関係にあるイギリス首相とアメリカ大統領が強大な敵を前に力を合わせざるを得なくなって…という、政治×コメディが融合したストーリー。
エンタメとして超優秀な本作の魅力を解説していきます。
(冒頭画像:https://lp.p.pia.jp/article/news/)
魅力①:これは“最高のバディ映画”!な理由

『ヘッド・オブ・ステイト』は、“これぞ、王道バディ映画!”な要素が詰まっています。
主人公はイギリス首相サム・クラーク(イドリス・エルバ)と、アメリカ大統領ウィル・デリンジャー(ジョン・シナ)。
この2人は何かと互いをライバル視し、友好関係を結ぶどころか両国の関係をこじらせかける始末。
ところが、ロシアの武器商人グラドフ(パディ・コンシダイン)の襲撃を受け、渋々ながら手を取り合うことになります。
クラークとデリンジャーは、冷静沈着な現実主義と陽気な理想主義、まさに正反対の性格。
そんな2人が、反発していたところから共闘し、互いを認め合って信頼する、という王道ながら気持ち良い流れがきちんと描かれています。
また、一国を担うリーダー同士という間柄でありつつ、皮肉を交えてテンポよく会話を展開していくのも見ていてスカッとするポイント。
もちろんアクションシーンも見応えがあり、主人公2人の協力関係の変化を可視化する装置になっているのも良いところです。
(個人的には、不良青年たちと拳で戦うシーンが見応え&笑いが詰まっていて最高に好き。)
本作はバディもの娯楽映画としてかなり完成度が高いんです!
王道バディ映画は、他にもたくさん!
ここで少し、『ヘッド・オブ・ステイト』以外の王道バディ映画をご紹介。
まず1本目は、『メン・イン・ブラック』シリーズです。

ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズは、本作で歴史に名を残す名コンビになりました。
この作品でも、陽気な若きエージェントとクールなベテランという凸凹コンビの構図が登場しますよね。
一見正反対に見える2人が、困難を乗り越えるたびに絆を深めていく姿には、時としてホロリとさせられます。
他にもバディ映画といえば、『ラッシュアワー』『バッドボーイズ』などが挙げられます。
どちらもアクションと笑いが詰まった映画で、『ヘッド・オブ・ステイト』の系譜が好きな方は間違いなくハマるおすすめ作品です。
魅力②:プリヤンカー・チョープラーの超絶アクション
主人公2人の“お助けキャラ“として登場するのが、MI6エージェントのノエル。
演じるのは、プリヤンカー・チョープラー。

ハリウッドとインドを股に掛け、数々のアクション作品で活躍してきた女優さんです。
個人的に言うと、『ヘッド・オブ・ステイト』はプリヤンカー映画と言っても良いくらい、彼女のアクションがキレキレでかっこいい!
まず冒頭から、ノエルがグラドフ一味と戦闘を繰り広げ、手に汗握る展開を見せてくれるのですが…なんと、ノエルは隙をつかれて銃弾を受けてしまいます。
「え、まさかプリヤンカーの出番終わり!?」と一瞬焦りますが、ご安心を。
物語中盤、主人公2人が危機に陥ったところを、さも“なんということもない“という雰囲気で助け出してくれるのが、実は生きていたノエルなんです。
実はノエルとクラークの間には、過去にロマンスがあったようで…。

ノエルというキャラクターの良さは、単なる“華“ではなく、アクションのキレや強さ、美しさが共存しているところ。
しかもこのかっこよさでダジャレ好きという意外な設定も面白い!
そんなキャラクターに説得力を持たせているのは、プリヤンカー自身に身体性と知性が備わっているからでしょう。
特にグラドフ一味との最終決戦シーンでは、プリヤンカーがかなり長尺で1対1の戦闘シーンを披露してくれており、見応え十分です。
プリヤンカーは今後も、スパイアクション映画『シタデル』や歴史アクション映画『The Buff』など、続々出演予定。
あの『RRR』の監督ともタッグを組む予定だそうで、アクション女優としてますます注目を浴びそうです。
もう1人の“お助けキャラ“、良い味出してる!
本作には、ノエル以外にもう1人“お助けキャラ“が登場します。
それが、CIA工作員のマーティ(ジャック・クエイド)。

エアフォースワンから脱出し、ポーランドへ逃げ延びたデリンジャーとクラークは、マーティのいる隠れ家に身を寄せます。
しかし、グラドフに居場所を暴かれ、襲撃を受けてしまうのです。
そんな中、1人テンションが上がっているちょっとイカれキャラなマーティ。
彼は手持ちの道具を駆使して、なかなかマッドなやり方でグラドフ一味を迎え撃つから面白いんです。
魅力③:アメリカ×イギリスへの皮肉、最高に効いてる!

米英のトップがタッグを組む、というだけで、波乱の予感がしますよね?
ご想像通り、『ヘッド・オブ・ステイト』はピリリと風刺が効いた作品でもあります。
主人公2人は良くも悪くも“政治家らしい”キャラクター。
時に互いのやり方を手痛く批判し、言い争いになったりします。
しかしそこを上手く笑いに変えて描いており、政治家という仮面の裏に1人の男としての人間らしさを滲ませているのも味があるポイントです。
ちょこちょこ“国家”や“権力”に関する皮肉も挟んでくるのですが、重くなりがちなテーマを笑える娯楽に変えているのが秀逸だと感じました。
ブラックユーモアというほど重くなく、でも少し考えさせる内容も盛り込んでいる…。
本作は、考察しなくても十分楽しく、考察するとさらに面白い作品です。
まとめ:週末のお供にどうぞ!

『ヘッド・オブ・ステイト』は、難しいこと抜きで楽しめる。
なのに、“今っぽい皮肉”のスパイスも効いている良作です。
全編103分というコンパクトな仕上がりなので、週末のお供に鑑賞してはいかがでしょうか?
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ウェス・アンダーソン作品の世界観が大好き!ライターの「もな」です。
映画にどハマりしたのは、小学生の頃に『ロード・オブ・ザ・リング』を観てから。
それからというもの、映画は私の人生にとって欠かせないもので、大学では映画学を専攻しました。
私の書く記事が、誰かと素敵な映画との出会いの場になったら嬉しいです。


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