原題『THE TWO FACES OF JANUARY』はサスペンス感が漂いますが、この邦題『ギリシャに消えた嘘』の方がもっとミステリアスで好きです。
この映画の主演ヴィゴ・モーテンセンは、40代には『ロード・オブ・ザ・リング』『イースタン・プロミス』などで多くの映画賞を獲得してきた名優です。
年齢を重ねれば重なるほど渋く魅力的になる稀有な俳優が50代で登場した作品です。
共演は、こちらも30代で円熟味を増したキルスティン・ダンスト。
透き通るギリシャの空とクリームイエローの建築をバックに、嘘で固めた真っ黒な殺人事件が起こります。
パルテノン神殿の3人、いつしか逃避行へ:あらすじ
株の投資詐欺で追われるチェスター(ヴィゴ・モーテンセン)と、その妻コレット(キルスティン・ダンスト)が訪れたのはギリシャ。
パルテノン神殿で、ツアーガイドのライダル(オスカー・アイザック)から声を掛けられ、二人にガイドの申し出をされます。
好青年のライダルを見て、反応したのは妻コレットの方で二人は彼を雇うことにします。
一見、ギリシャを楽しく周遊する観光客とガイド。
しかし、この3人は後々起こるいくつかの殺人事件に絡んで行くことになるのです…。
●ヴィゴ・モーテンセン(Viggo Mortensen)
誕生日:1958年10月20日生まれ
星座:てんびん座
身長:180㎝
出身:アメリカ・ニューヨーク
▶おすすめの代表作品
サスペンス映画『ギリシャに消えた嘘』:楽しみ方
❶夫婦のファッションにも注目!
とにかく映画を見ている人も、ギリシャ観光が満喫できるキレイな映像から始まります。
パルテノン神殿を散策する仲のよさそうなチェスター夫婦。
二人のアースカラーをベースとしたファッションが神殿の風景にマッチ、ワクワク感と共に先の展開に期待が膨らみます。
しかし、チェスターの仕事はどうも汚れ仕事のようで、怪しげな雰囲気を漂わせながら映画がすすんでいきます。
●キルスティン・ダンスト(Kirsten Dunst)
誕生日:1982年4月30日生まれ
星座:おうし座
身長:166cm
出身:アメリカ・ニュージャージー州
▶おすすめの主な出演作品
❷物語が急展開、ホテルに謎の訪問者!
ライダルの案内で、楽しく各地を周遊する二人。
そんな中で物語が急展開するのは、ライダルが二人をホテルに送り届けたある日のこと。
ライダルは車の中に残っていたコレットの忘れ物を発見、すぐさま戻って二人の部屋を訪ねた時でした。
そこには、倒れた男を抱きかかえるチェスターがいました。
知り合いが酔っぱらったと嘘をつくチェスター。
しかし、後になってわかるのですが、チェスターの詐欺を問い詰めに来た探偵を殺害したところだったのです。
❸クノッソス遺跡、予期せぬ次の殺人事件が!
バレるのを恐れたチェスターは、疑うコレットを連れてすぐにホテルをチェックアウトし逃走。
ライダルをごまかし、偽造パスポートの作成を依頼して受け取り地に選んだクレタ島に向かいます。
しかし、移動するバスの中で乗客が見ていた新聞には、殺人事件の容疑者としてチェスター夫妻の顔写真が載っていたのです。
いたたまれずに降りたコレットに続き、3人はやむなくバスから途中下車するのでした。
3人が歩いてやっと到着したのは、あの有名なクノッソス遺跡でした。
妻とガイドのライダルへ、嫉妬か計画殺人か?
一方、チェスターは、旅行中なにかと妻コレットに言い寄っていたライダルが気に入りません。
まして、殺人の目撃者であるライダルはいまや邪魔者。
日も暮れたクノッソス遺跡の洞くつに連れ出し、チェスターはライダルを殺害しようとします。
しかし、気付いたコレットがチェスターを止めようとしますが…。
●オスカー・アイザック(Oscar Isaac)
誕生日:1979年3月9日生まれ
星座:うお座
身長:174cm
出身:アメリカ・フロリダ
▶おすすめの代表作品
※アンドロイドを開発するIT会社の社長。試作品の性能をテストしたら、結果、物語は想定外の方向へ飛躍!
まとめ:最後まで目が離せない、ヴィゴ・モーテンセン!
映画はさらにここから二転三転、コレットのその後が気になります。
以降、そこからは殺人をさらに重ねたチェスターの逃避行が待っていました。
サスペンスを楽しむ一方で、チェスターの逃避行の先々であらわれるギリシャの綺麗な風景。
さらになんといっても、主演ヴィゴ・モーテンセンのほとばしる渋さなどたっぷり楽しめるおススメ映画です。
なお、原作はこちらパトリシア・ハイスミスの「殺意の迷宮」です。
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