スパイシリーズと言えば、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』フィーバーが一段落し、最近作では『キングスマン/ファースト・エージェント』ですよね。
今回ご紹介するのは、『007』シリーズ最新2作品のマドレーヌ役、また『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のサビーヌ役であるレア・セドゥの、フランス人女優としての活躍振りです。
ウェス・アンダーソン監督『フレンチ・ディスパッチ』も話題ですが、旧作『美女と野獣』(2014年)も欠かせません。
ディズニー版(2017年)との比較もまじえ、ストーリーやキャスト、見どころをご紹介致します!
① キャラクター:6人兄妹の末っ子として育ったベル
今作「レア・セドゥ=主人公ベル」版では、ルミエールやコグスワース等、食器に変えられたお城の家来達は一切登場せず、’Be Our Guest’も歌いません(笑)。
変わりにピックアップされるのは、ベルの家族。
優しいパパはそのままに、ディズニー版にはいない姉2人と兄3人がおり、7人で暮らしていました。
姉2人は婿探しに夢中、兄達は小説家だったり酒飲みだったり、賑やかな一家です。
末っ子のベルは美しく、父親にも気に入られていたため姉達に少し邪魔物扱いされています。
物語序盤、パパの身代わりになるためベルが自らお城へ出向くシーンで、「ママは私の出産で命を落とした」と発言しており、ペストで亡くなったとされる原作やディズニー版とは異なります。
また映画自体も、ベルが自身の子供にお城での出来事を思い出しながら語っている構成になっており、親から子へ物語が語り継がれてゆく事を意識させます。
お城での物語が始まる前の、ベルがどんな家庭で育ったのかがしっかり描かれているのは、本作の特徴と言えそうです!
また、フランス映画とだけあって、キャストは殆どがフランス人・ドイツ人・スペイン人の役者です。
●レア・セドゥ(Léa Seydoux)
誕生日: 1985年7月1日生まれ
星座:かに座
身長:168㎝
出身:フランス・パリ
CMブランド:ルイ・ヴィトン(バッグ、フレグランス等)
▶レア・セドゥのおすすめ代表作
ミッション:インポッシブル/ ゴースト・プロトコル (予告編:Amazon) (楽天)
※レア・セドゥは「007」だけじゃなかった!ゴースト・プロトコルの「サビーヌ・モロー」は痺れます!
●ヴァンサン・カッセル(Vincent Cassel)
誕生日:1966年11月23日生まれ
星座:いて座
身長:187cm
出身:フランス・パリ
CMブランド:サントリー「オレンジーナ」
▶ヴァンサン・カッセルの出演映画一覧
▶おすすめの代表作品
② ストーリー:鏡や弓矢をキーアイテムに、現在と過去が交差
ママの死後、家が破産し町から田舎へ引っ越したものの、所有していた船が見つかり、町へ戻れる兆しが見えます。
パパが町の海事局へ話を通しにいく際のお土産は何が良いか聞かれ、ベルが一輪のバラを頼んだ事が全ての始まりです。
物語中盤、野獣の許可を得て一時だけ家に帰る事になりますが、ここで野獣はベルに「お前が戻らなければ私が死ぬ事になる」と悲しげに言います。
王子が野獣の姿になり、お城が荒れ果てた理由を追ってゆくベル。
その助けになるのは、過去の出来事を映し出す泉や夢に出てきた水の鏡、庭を走り回りついてくるよう促す一頭の雌鹿でした。
皆様もベルと一緒に、野獣の悲しい過去を目撃してください…。
エマ・ワトソン版では、人を見掛けで判断した王子が野獣に変えられ、村では読書好きのベルと発明家のパパが慎ましく暮らしている、と言うオープニングでしたよね。
原作により忠実なのは、エマ・ワトソン版と言えそうです!
③ 衣装:18世紀フランスの宮廷&農村ファッションにもご注目
舞踏会では、マダムは強めのパーマにボンネット帽、服装は男女共に肩に膨らみを持たせ、胸元は襟や宝石類で華やかに。
冒頭、一家が村へ越して来たシーンでの姉妹は、広がりの少ないマキシ丈の、手編みレースも入った薄手のワンピースを着用しています。
続いてベルだけに注目してみましょう。
お城に到着し、不安がりながら探索するシーンではレース素材のオフホワイト、野獣の過去をもっと知りたいと庭を駆け巡るシーンではゴールドの刺繍入りの深緑…。
場面展開やベルの心情に合わせたドレスだけでも見応えたっぷりな本作。
ここまでお見せした数枚の画像だけでも、皆様目を奪われたのではないでしょうか。
エマ・ワトソンが身を包むイエローと、レア・セドゥが場面毎に纏うビビッドカラー、どちらも目が離せませんね!
1700年代のシャンボール城から、2024年のパリオリンピックへ!
スパイ映画でのレア・セドゥ’ブームと、『フレンチ・ディスパッチ』公開に乗っかり、フランス版『美女と野獣』をご紹介しました。
参考記事:『フレンチ・ディスパッチ』あらすじ・キャスト、ウェス・アンダーソン監督独特の世界観!
フランスと言えば、2年後のパリオリンピックも今から楽しみですよね。
2012年のロンドンオリンピック開会式では、ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドとして、クイーンをお迎えに上がっていました。
レア・セドゥ出演作を観ながらパリオリンピックを待ち望むのも、また一興ではないでしょうか。
【YouTube:James Bond and The Queen London 2012 Performance】
レア・セドゥの、こんな未公開新作も!
日本公開未定、『フランス』(2021年)。
このタイトルは、レア・セドゥ演じる主人公、舞台となる国、そしてメディアの名前。
真実を伝えるよりも、自身の人気と視聴率を取る事しか考えていないジャーナリストが、交通事故を起こしてしまったのを切欠に人生が一変する…と言う、ブラック・コメディのようです。
『007』『美女と野獣』とは大違い、予告編での少し不細工な表情での演技に驚き!
参考記事:ルイ・ヴィトンCMの顔、007のレア・セドゥなどハリウッド女優がアンバサダーで登場!
《ライター紹介:sae》
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