クリスマスを待つ、「ワクワク感」が素敵
数あるクリスマス映画の中から、おすすめの3作品を紹介しましょう。
何かが起きるかもしれないクリスマス、出会いと感動と約束を予感させるクリスマス映画を選びました。
3作品はそれぞれ時代も背景も、登場するキャラクターも異なります。
共通しているのは、「待つ」クリスマスはやっぱりいいなあというワクワク感です。
街がクリスマス一色になる前に、そっと見ておきたい映画。
あらすじと見どころを、ネタバレギリギリまで紹介しましょう。
『キャロル』、きっかけはクリスマスの買い物
1作目は、『キャロル』。
キャロルと聞くと、「クリスマス・キャロル」を思い出しますが、これは、主人公キャロル(ケイト・ブランシェット)の名前がそのままタイトルになっています。
●ケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)
誕生日:1969年5月14日(おうし座)
身長:174㎝
出身:オーストラリア
▶おすすめの代表作品
※パトリシア・ハイスミス原作。セリフより、主演二人の表情が物語を進めていきます。
※『エリザべス ゴールデン・エイジ』の2作は、イギリス王室を知る上でもぜひ見ておきたい映画です。
画像の背景に映るのは、ノスタルジー満載の1950年代百貨店の売り場です。
クリスマス・ギフトを探しているキャロルが、販売員のテレーズ(ルーニー・マーラ)に接客してもらっています。
ところがこの後、キャロルはショーケースの上にうっかり手袋を置き忘れて帰ってしまうことに。
手紙を添えて送り返してあげたテレーズに、キャロルからお礼をしたいと申し出があります。
●ルーニー・マーラ(Rooney Mara)
誕生日:1985年4月17日(おひつじ座)
身長:160㎝
▶おすすめの代表作品
※切なさがほとばしる表情が、とってもかわいい演技派女優の代表!
爽やかな、クリスマス・ラブストーリーに
初対面だった二人ですが、なぜか話が合いその後も二人は機会を見つけて再び会う約束をします。
夫との離婚問題を抱えるキャロル、男友達との付き合いがしっくりしないテレーズ。
プライベートな話題さえ言い合えるようになった二人、その距離は次第に縮まっていきます。
原作は、1952年に刊行されたパトリシア・ハイスミスの『The Price of Salt』。
『太陽がいっぱい』で有名な小説家です。
同性愛をテーマにした本など受け入れられなかった時代に出版、今作は隔世の感がある映画化です。
ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラの爽やかな名演技があればこそ。
古き良き時代の百貨店や50年代ファッションが楽しめる、爽やかなクリスマス・ラブストーリーとして仕上がっています。
ぜひおススメしたい作品です。
『ラスト・クリスマス』、元気をくれた相手は…
おすすめの2作品目は、『ラスト・クリスマス』。
紹介するのはもちろん映画ですが、「ワム!」のクリスマスの定番ソングの方が有名かもしれませんね。
ラスト・クリスマス オリジナル・サウンドトラック Featuring The Music Of ジョージ・マイケル&ワム!
でも、今作はこの定番ソングをバックに、ドラマティックな「クリスマス・ドリーム」が同時に見られるのです。
「ワム!」の方は、昨年のクリスマスに彼女に振られた男の子が「今年こそ!」と決心する歌。
一方、映画の方は、女の子ケイト(エミリア・クラーク)が主人公です。
歌手を目指しながらクリスマス・ショップで働くケイトですが、要領悪く店長に叱られる毎日です。
●エミリア・クラーク(Emilia Clarke)
誕生日:1986年10月23日
身長:157㎝
▶おすすめの代表作品
ラスト・クリスマス (予告編:Amazon) (サントラ:楽天)
※ワムの楽曲をバックに、感動のエンディングで迎えるクリスマス!
エルフ(妖精)の感動、クリスマス・ドリーム
「今年こそ!」というオーディションの夢もままならないケイト。
そんな時、偶然出会ったのがトム(ヘンリー・ゴールディング)。
つかみどころのない変なヤツですが、ケイトはいつしか気になる存在に。
元気のなかったケイトはトムに励まされ、最初に「変なヤツ」に熱を上げだしたのはケイトの方でした。
「今度こそ!」と、トムに近づくケイトですがもう少しのところでトムのこころをつかみきれません。
そんな時、「クリスマス・ドリーム」は思わぬ形でやってきたのです。
ワム!の歌をバックに見るエミリア・クラークの健気な演技に涙を誘います…。
『グリーンブック』、クリスマス映画らしからぬ?
『グリーンブック』は第91回のアカデミー賞で作品賞を受賞した秀作です。
でも、今作を「クリスマス映画」という人は誰もいません。
映画は、黒人差別が依然と残る1960年代。
しかも差別がひどいアメリカ南部に、コンサート・ツアーを決行した黒人天才ピアニストと雇われ運転手の話です。
(ちなみに、「グリーンブック」の意味は、車で移動する黒人専用の各種施設を案内したガイドブックのこと。)
黒人天才ピアニストは、ドクター・ドナルド・シャーリー、通称ドン(マハーシャラ・アリ)。
ツアーの運転手募集でやってきたのは、用心棒をクビになった直後のイタリア系白人トニー(ヴィゴ・モーテンセン)。
高給だけが動機の粗暴な男でした。
気が合うはずもない、二人のツアーは?
ツアーの旅程は約8週間。
トニーは、何があってもクリスマス・イヴまでに帰してくれという約束で引き受けます。
さあ、もともと価値観も育った環境も異なる二人のこと、ツアー中、車の中での言い争いやケンかはしょっちゅうでした。
ただ、行く先々で出くわす黒人ドンへのあからさまな差別待遇に、トニーは逆に怒りを露にしドンを守るのでした。
なぜなら、トニーも「イタ公」(イタリア人の蔑称)と呼ばれた嫌な経験をしていたからです。
そんな中、割り切った関係のドンとトニーには、いつしか友情が芽生えだしていました。
約束した、クリスマス・イヴまでの帰還
さて、コンサートツアーもいよいよ終わりに近づきます。
トニーが気になるのは、終盤になりタイトになってきたスケジュール。
妻ドロレス(リンダ・カーデリーニ)と二人の子どもに約束したクリスマス・イヴまでの帰還です。
ドンは、「約束は必ず守る」とトニ-に妻当ての手紙を書かせ、二人は家路を急ぎます!
差別と向き合った、二人の長い8週間でした。
でも、映画のエンディングはそんなことをすべて忘れさせてくれます。
ラストシーンは一転して、クリスマス・イヴの準備に忙しいドロレス。
親戚もみんな集まり、あとはトニーの帰りを待つだけです。
最後の思わぬ展開に、「これこそクリスマス映画!」と熱い涙が頬を伝います!
まとめ~「クリスマス映画」最高!~
おすすめのクリスマス映画、いかがでしたでしょうか?
2020年年末は公開が予定されていた映画が次々と延期になっていきます。
そんな中で見つける感動映画、まだまだ見逃した秀作映画はたくさんありますよ!
ちなみに、映画タイトルに「クリスマス」とある映画の一覧です。
参考にして下さい。
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