名優が演じた、アメコミ界の伝説的ヒーロー
「バットマン」といえば、誰もが知るアメコミ界の代表的ヒーロー。
そのキャラクターはすでにコミックを離れ、これまで何度も実写化映画されてきました。
中でも、クリストファー・ノーラン監督作品で、クリスチャン・ベイル演じたバットマン3部作「ダークナイト・トリロジー」は今でもファンの多いシリーズです。
(『バットマン ビギンズ』『トリロジー』『ダークナイト ライジング』)
また最近作の、バットマン(ベン・アフレック)率いる『ジャスティス・リーグ』シリーズも見逃せません。
さて、今回紹介する新企画作『ザ・バットマン』は、新たな世代のキャスト陣で登場、再びファンを震撼とさせます。
主演は、最旬、ロバート・パティンソン!
今回紹介するバットマンの新作『ザ・バットマン』で、主演するのはロバート・パティンソンです。
かつては、クリステン・スチュワートと共演した『トワイライト』シリーズで記憶している人も多いはず。
その彼も30代となり、最近の注目作ではなんといってもクリストファー・ノーラン監督の話題作『TENET テネット』ではないでしょうか。
謎の多い同作品のエンディングでは、再登場をほのめかすかのようなセリフで去っていく姿が印象的でした。
そして、さらに渋みが増してきたところでの伝説のヒーロー「バットマン」への大抜擢です。
もともとバットマンは、治安が悪いとされる架空の都市「ゴッサムシティ」で悪と戦うキャラクターとして誕生しました。
暗闇から突如として姿を現し、瞬時にして悪を退治していくスーパー・ヒーローが一般的なイメージ。
しかし、今作の『ザ・バットマン』は違っていました。
なんと、「正義」について苦悩する若き日のバットマン=ブルース・ウェインにスポットが当たります。
ロバート・パティンソンが時折見せる、どこか影ある表情にピッタリのキャスティング。
『TENET テネット』以上のアクションも期待できそうです。
対「キャット・ウーマン」、広がるミステリー感
若いがゆえに、正義にかられたバットマンはゴッサム・シティの平安を守らんがために悪との孤独な戦いを続けています。
それは、ややもすると彼自身が破滅への道を歩むかのような危うさもありました。
そこへ現れるのが、キャットウーマン。
キャット・ウーマンは、バットマンと対峙するスーパー・ヴィラン(最強悪役)のひとりなのですが、今作でも実にミステリアスな存在として登場します。
孤独なバットマンに近づき、かけた言葉が「私たち似てるのかも…」でした。
演じるゾーイ・クラヴィッツは、いくつもの最近話題作に登場する注目女優です。
どことなく神秘的な雰囲気と風情を漂わす彼女、一方、しなやかな体躯は予告編で圧巻の格闘を見せてくれます。
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使い』など多数の話題作に出演。
中でも、数々のTVドラマ賞を受賞した『ビッグ・リトル・ライズ』シリーズではメイン・キャストとして注目されました。
参考記事:HBO『ビッグ・リトル・ライズ』モントレー発のママ友ドラマ、大ウソの行方は?
最強の知能犯、対「リドラー」との謎かけ対決
もうひとり、バットマンに立ちはだかる最強ヴィラン「リドラー」を紹介しましょう。
『君とボクで「なぞなぞ」をしよう』と、若きブルース・ウェインに語りかけ翻弄する不気味な存在として登場。
彼がやっかいなのは、とんでもない知能犯で狙う相手はエリート市民ばかり。
犯行と同時に謎解きを仕掛け、政治家や警察など法の執行機関をかく乱させ楽しんでいるかのようです。
バットマンは、まさにリドラーのおもちゃのように挑発されていきます。
現代的時代背景に作り替えられた本作、SNSを使い街全体を混乱させるこの男、目的は?そして一体何者なのか?
何より、ブルース・ウェインにこだわるワケは?
演じるのは、これも最近の注目俳優ポール・ダノ。
少年時代から多くの実力俳優と共演し力を付けてきた俳優で、伝記ドラマ映画『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』で主演(1960年代役)をしています。
ヴィラン「リドリー」が、まさかこんな優し気な顔を持つ人物であるはずもなく、きっと予想をくつがえすことになるでしょう。
まとめ~ダーク・ヒーローな理由~
バットマンは、よく「ダーク・ヒーロー」と呼ばれます。
弱気を助け、強気をくじく憧れのヒーローと言い切れないのがこの「バットマン」。
ヒーロー劇に必ずついてくる過去の暗い時代は、バットマン=ブルース・ウェインにとったらもっと特別だったのかもしれません。
キャット・ウーマンが呟いた「私たち似てるのかも…」という言葉は、もしかしたら悪役リドリーにも言えるのかも?
彼らが出会う、今作のルーツ的ストーリー。
そんな邪推をしてしまいそうな、若き日のバットマンが見られるかもしれません。
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