『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(Manchester by the sea)は、英語で「海のそばのマンチェスター」と訳してしまいそうですね。
しかし、これは実際にアメリカ・マサチューセッツ州にある町の名前でした。
文字通り、海のそばにある景勝地で、この田舎町を故郷とする主人公リー・チャンドラー(ケイシー・アフレック)に起こったできごとです。
この作品でケイシー・アフレックは、第89回のアカデミー賞主演男優賞を受賞。
また、共演のミシェル・ウィリアムズも助演女優賞にノミネートされた話題作です。
冒頭画像:引用https://www.facebook.com/ManchesterByTheSeaMovie/)
あらすじ:久々に戻った、かつての海辺の街で
主人公リーは、もともとこの街で暮らしていたのですが、ある事件をきっかけにボストンに移住します。
以前の性格も変わってしまい、周囲とはあまり関わりを持つことなくひっそりと暮らしていました。
しかし、兄のジョー(カイル・チャンドラー)の突然の訃報を受け、この海辺の街に戻ったことから物語は始まります…。
●ケイシー・アフレック(Casey Affleck)
誕生日:1975年8月12日生まれ
星座:しし座
身長:175㎝
出身:アメリカ・マサチューセッツ
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亡くなった兄の遺言、予期せぬ後見人の依頼
兄のジョーは離婚していたので、結局、16歳の一人息子パトリック(ルーカス・ヘッジズ)だけが残されることになります。
葬式を終えたらすぐにボストンに戻るつもりだったリー。
しかし、まさかの出来事が起こります。
それは、兄のジョーが財産管理も含め、パトリックの後見人に弟リーを指名する遺言を残していたのです。
驚いたのは事前に何の相談なかったリー。
●ルーカス・ヘッジズ(Lucas Hedges)
誕生日:1996年12月12日生まれ
星座:いて座
身長:180cm
出身:アメリカ・ニューヨーク
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淡々と流れる映像に、漂う寂寥感もひとしお
困ったリーは、パトリックにボストンに一緒に来るように告げます。
しかし、まだまだ学校生活を楽しみ友人とも別れらないパトリックは抵抗することに。
この一連のできごとは、リー本人にとっても、パトリックにとっても大変なことなのですが、抑え気味の映像が続き淡々と流れていきます。
この構成が余計に寂寥感を誘い、映画の見どころになっています。
主人公リー、故郷に帰りたくなかった理由
突然明らかになった遺言にリーは悩みます。
リーがこの街、マンチェスター・バイ・ザ・シーに住みたくない理由、そしてかつて住んでいた時の辛すぎる過去が明らかにされていきます。
もともと快活だったリーは、妻ランディ(ミシェル・ウィリアムズ)と子ども3人で楽しい日々を過ごしていたのです。
それが、一夜にして一家は離散することに。
原因は、リーが外出している最中の火事でした。
●ミシェル・ウィリアムズ(Michelle Williams)
誕生日:1980年9月9日生まれ
星座:おとめ座
身長:163㎝
出身:アメリカ・モンタナ州
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クライマックス:離婚した妻との出会い
妻ランディは運よく助かりますが、3人の子どもはみんな亡くなったのです。
傷心の末、リーはランディとは離婚、そして自殺未遂まで起こしてすさんでいく一方だったのです。
そんな過去が明らかにされて行く中、リーの口数の少なさや、早く街を離れたい気持ちが痛いほど伝わってきます。
火事さえ起らなければ別れることもなかったランディと、ある日、街中でバッタリ再会!
クライマックスとなるこのシーンは秀逸です…。
まとめ:ヒューマンドラマの秀作
主演ケイシー・アフレックは、ベン・アフレックの実弟です。
押し殺した表情で、派手さのない役柄ですがそれだけに伝わる心の傷の深さは格別です。
主演男優賞を取るだけのものを十分感じられました。
最後の、リーとパトリックとの顛末を楽しみにして最後までご覧ください。
心温まる出来上がりのおすすめ映画です。
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