
映画『ホテル・ムンバイ』は、R15+指定の映画です。
予見なくタイトルだけ見ると、ホテルサービスやリゾート感を想像してしまいますがまったく違います。
2008年、インド西海岸のムンバイ市街一体で実際に起こった同時多発テロ事件が題材。
ターゲットのひとつが、ホテル・ムンバイ(実在名は、「タジマハール・ホテル」)でした。
テロ襲撃者により、多数の宿泊客と従業員が次から次へと無造作に殺されて行く銃撃シーンは、鑑賞者の年齢が15歳以上であってもたまりません。
(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/hotelmumbaifilm/)
あらすじ:テロの悲惨さ、引き裂かれる家族の悲しみ!

今でも世界の各地で起こるテロ事件。
映画の中とはいえ、テロの悲惨さ、引き裂かれる家族の悲しみを知るには実話映画だけに十分すぎるものがあります。
当日の宿泊客は約1000人。従業員は、約500人だったと言われます。
約10名のテロリストがホテルを占拠し、多くの犠牲者を出すことに。
ホテル・ムンバイは、インドで有名な五つ星の巨大ホテルでした。
一階玄関ロビーでの銃撃後、普通であれば緊急連絡で警察が大挙して駆けつけて当然と思うのですが、現地警察の動きはよくありません。
各地での同時多発だったこともあり、「手に負えない!」という地元警察のアナウンスに驚かざるを得ません。
無差別テロの目標は、裕福さを謳歌する外国人…

もどかしいのは、テロ対策の特殊部隊がはるか離れた都市デリーにしかおらず、駆けつけるのに1日近くを要するということでした。
各部屋にじっと身をひそめる宿泊客。
襲撃者の標的は、なんと豪華ホテルで裕福さを謳歌する外国人であれば誰でも良かったのです。
部屋を回り、片っ端から宿泊客を銃殺していくテロリスト…。
そんな中に、ホテルに泊まっていたアメリカ人のデヴィッド(アーミー・ハマー)家族がいました。
突然の出来事に、デヴィッドの妻ザーラ(ナザニン・ボニアディ)と、生後間もない赤ちゃんを守るベビーシッターのサリーはデヴィッドと離ればなれになってしまいます。
●アーミー・ハマー(Armie Hammer)
誕生日:1986年8月28日生まれ
星座:おとめ座
身長:194cm
出身:アメリカ・カリフォルニア州
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危険な状況の中、ホテル従業員たちの取った行動…

一方、ホテルの厨房で働く二人の従業員にスポットが当たます。
ひとりはアルジュン(デブ・パテル)と、もう一人は料理長のオベロイ(アヌパム・カー)です。
二人とも名門ホテルで働くプロを自負しており、物おじすることなく、あくまで顧客の安全確保を最優先に行動を起こすのでした。
特に料理長は逃げ出したい従業員の気持ちをひとつにし、助けを求める宿泊客たちを自分たちの仕事場である厨房に集めます。
そこは出入り口が少なく、襲撃者から見えにくい恰好の隠れ場所だったからです。
●デーヴ・パテール(Dev Patel)
誕生日:1990年4月23日
身長:187㎝
出身:イギリス・イングランド
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※第81回アカデミー賞で8部門を受賞するという超有名作品です!
※奇跡の実話。感涙のエンディングが待っていました!
混乱を極める中、料理長の静止も聞かずに…
また、アルジュンは怯える顧客を安心させ、瀕死の重傷を負った人を病院へ運べないかと腐心します。
しかし、レスキュー部隊はいくら待ってもやって来ません。
ついに、シビレをきらした宿泊客の中から、アルジュンやオベロイの制止も聞かず厨房から抜け出そうとする者も。
その中に、夫や赤ちゃんと離れてしまった妻ザーラもいました。
必死の救出策も、あまりにも不幸な顛末へと…

テロリストたちの目的は、宿泊客を一堂に集めて殺してしまうこと。
そのため彼らは人質を一か所に集め出し、また兵器も銃から小型爆弾へとやり方を変えてきます。
ひとつの部屋に集められていく宿泊客。
我慢できずに逃げ出したザーラも捕まり、皮肉にもそこで夫デヴィッドと再会することに。
焦るテロリストの黒幕、最後に出した指示
その頃、テロリストたちは逐次報道されるニュースをホテル内で聞くことになります。
すると、テロ対策の特殊部隊がまもなくホテルに到着するというニュースを知ってしまいます。
テロリスト実行犯に無線で指示を出していた黒幕人物にも焦りが見え始めます。
黒幕からテロリストへ最後の指示。
それは、人質はもういらないからすべて銃殺、あとは建物に火をつけホテルごと破壊してしまえという恐ろしいものでした…。
まとめ:テロの現実、向き合わされる作品

映画の中でスポットの当たる人質は、デヴィッド家族の他にも善良な宿泊客や、顧客を最優先する従業員が映画の前振りとして何人も紹介されます。
ストーリーの中では、いわばみんな主人公。
しかし、そんな主人公たちも最後は「+15指定」の意味が痛烈にわかります。
ちょっと見ているのがツラくなるほど次々と殺されて行きます。
容赦なく登場人物が殺されていくこの映画、しかし、考えればこれがテロの現実かもしれません…。
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