映画の世界は、いわば非現実。
でも、すべてが「作りもの」というわけではありません。
みなさんにも、絶対CGだと思っていたシーンが実は本物だった、という経験がありませんか?
今回は、VFX全盛の今だからこそ輝く「プラクティカル・エフェクト(実物を使った特殊効果)」の魅力を、実際の映画シーンとともにご紹介していきます。
(トップ画像:https://x.com/wickedmovie/)
きっかけは『ウィキッド』、一面のチューリップ畑!

まず驚いたのが、『ウィキッド ふたりの魔女』にまつわるエピソード。
第97回アカデミー賞で美術賞を受賞した本作は、ファンタジーの世界を舞台にしながら、とことん「本物」にこだわりました。
例えば、冒頭に登場する➊マンチキン国のチューリップ畑!
あの一面に広がる花畑、てっきりCGだと思っていたのですが、なんと実際に900万本ものチューリップを栽培して作られたものなんだそうです。

さらに、高さ約4.9メートル・重さ58トンにもなる➋実物大の列車まで制作されたというから驚き。

➌シズ大学やオズの国での場面も、実際に巨大なセットを組んで撮影したといいます。

あえて「本物」を使うことで、没入感を生み出し、CGでは表現できない迫真の場面を演出しているのですね。
俳優たちも、本物のセットで芝居をすることで、あの説得力のある表情が生まれたのかもしれません。

こういう、実は本物だった系のエピソードを知ると、映画の見方がぐっと変わりませんか?
ということで、『ウィキッド』以外にもCGに頼らず実物にこだわった作品に注目して集めてみました。
「リアル」にこだわり続ける、これぞノーラン監督作品!
「本物」へのこだわりが強いことで知られる、クリストファー・ノーラン監督。
代表作における、実写シーンをいくつか見ていきましょう!
まず、『ダークナイト ライジング』では、➍悪役ベインが飛行機を強襲するオープニングシーン。

本物のC-130輸送機からスタントマンが実際にワイヤーで飛び移り、機体をヘリコプターで宙づりにして落下させるという、かなり大掛かりな実写撮影が行われました。
次の、『インセプション』は、夢の中の世界が舞台。
ほとんどCGでしょ?と思うかもしれませんが…。
無重力ホテルの廊下での格闘シーンは、360度回転する巨大な筒状セットを実際に建造して撮影。
さらに街中に列車が突っ込んでくるシーンも、トレーラーを列車の外観に改造して本当に走らせたそうです。
そして『オッペンハイマー』の❺トリニティ実験シーン。

なんとこのシーンも、CGを一切使わずガソリンや火薬、アルミニウム粉などを組み合わせた実物の爆発でキノコ雲を再現しています。
ノーラン監督いわく、「CGでは実在の出来事が持つ本能的な恐怖を表現できない」とのことで、様々な要素を複雑に組み合わせて、あの映像を作り上げたそうです。
間もなく、最新作『オデュッセイア』が公開されますが、今作は神話の世界が舞台。
どこまでが実写なのかという視点で作品を観ると、違った楽しみ方ができそうですね。

スパイ映画も負けていない!“本人がやってる”系のリアル
スパイ映画も、実は実写へのこだわりが強いジャンル。
有名どころだと、『ミッション:インポッシブル』シリーズはご存知の方が多いのではないでしょうか?

主演のトム・クルーズは、❻飛行中の航空機にしがみついたり、崖からバイクで飛び降りたりと、危険なスタントの多くを自ら本番でこなしていることで知られています。
「まさか本人がやってるなんて」という驚きが、シリーズの代名詞にもなっているんです。
※トム・クルーズの超人的なスーパーアクションを特集した記事がありますので、ぜひ、お読みください!(管理人編)
それ、本物?
トム・クルーズ『ミッション・インポッシブル』のスーパーアクション、シリーズ公開順に紹介!

他にも驚きの本物シーンといえば、『007 スカイフォール』の冒頭は必見です!
ボンドが、➐走行中の列車の屋根の上で格闘するシーンですが、なんとこちらも実写!

俳優をワイヤーで実際の列車にくくりつけて撮影されたそうで、映像を見返すとその緊張感の生々しさに納得します。
列車の上の格闘シーンはアクション映画の十八番ですが、まさか本当にやってしまうとは、製作陣の気迫を感じますよね。

まとめ:驚いたシーンがあれば教えて!
VFX技術がどれだけ進化しても、「本物にしかない質感」を追い求める作り手たちがいる。
そのことを知ると、何気なく観ていたシーンの見え方が変わってきます。
次に映画を観るときは、「これ、もしかして本物?」と疑ってみるのも楽しいかもしれません。
みなさんが「え、これCGじゃなかったの!?」と驚いた映画シーンがあれば、ぜひ教えてくださいね。
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ウェス・アンダーソン作品の世界観が大好き!ライターの「もな」です。
映画にどハマりしたのは、小学生の頃に『ロード・オブ・ザ・リング』を観てから。
それからというもの、映画は私の人生にとって欠かせないもので、大学では映画学を専攻しました。
私の書く記事が、誰かと素敵な映画との出会いの場になったら嬉しいです。


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