好きな映画、正義とジャーナリズムの『ペンタゴン・ペーパーズ』は大作だった!

ペンタゴンペーパーズ,メリル・ストリープ,トム・ハンクス
(引用:https://www.facebook.com/pentagonpapers.movie/)

映画でよく言われる「大作」。この確かな定義はありません。

しかし、この『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』は、

センセーショナルな題材を正面から取り上げた映画として、筆者の好きな大作映画です。

時代は、一向に収束する気配の見えないベトナム戦争の真っ只中。

戦況を分析したアメリカの国家機密が、マスコミにリークされるという前代未聞のスキャンダルがテーマ。

いまでこそ事件の記憶も薄らいでいるものの、映画を通じ、あらためて事件の背景や当時関わった人たちの

正義と熱い思いを知ることできます。

大作にふさわしい、監督とキャスティング

トム・ハンクス,メリル・ストリープ,ペンタゴン・ペーパーズ
(引用:https://www.facebook.com/pentagonpapers.movie/)

大作に著名スタッフとキャストはつきもの。

今作の監督は、数々の名作、話題作を世に問うてきたスティーブン・スピルバーグ

主演は、メリル・ストリープトム・ハンクス

どちらも、映画界を代表する名優です。

メリル・ストリープの役どころは、政府の圧力に屈しなかったワシントン・ポスト社オーナー、キャサリン・グラハム氏

社の命運がかかるギリギリの状態の中で、事実を白日の下にさらす決断をします。

一方、トム・ハンクスは、スクープ現場を担当した同社の編集責任者、ベン・ブラッドリー氏です。

原題は『The post』

もちろん、ワシントン・ポスト社のことで、登場する人物もすべて実在した人たちです。

ベトナム戦争の機密文書、ペンタゴンペーパーズ

https://www.facebook.com/pentagonpapers.movie/)

当時、ワシントン・ポスト社とライバルのニューヨーク・タイムズ社は、泥沼化するベトナム戦争の報道合戦を繰り広げていました。

ある時、ニューヨーク・タイムズ社が手に入れたのは、ベトナム戦争の戦況分析をした機密文書。

それは、国防総省(ペンタゴン)で実際に分析した専門官が、正義にかられて秘密裡に持ち出したものでした。

「終結の見込みがない戦争」とした分析内容は、楽観的な政府発表の公式見解とは異なるもの。

ニューヨーク・タイムズ社が、非常にスクープ性の高いものと判断したのは言うまでもありません。

■一転、タイムズ社の公表を阻止したものは?

タイムズ社は、すぐにその文書を公表して世論に問うことを検討します。

しかし、機密情報漏えいを知った政府は政治的危機を感じ、これを公表した場合、タイムズ社を国家機密漏えいで訴えると通達。

結果、タイムズ社は公表を断念することに。

実は、この情報の存在とタイムズ社の動きを、ワシントン・ポスト社の編集長・ベンは知っていたのでした。

ベンは、この文書こそ是非、世に問うべきだと考え、早速、社のオーナー・グラハムに相談を持ち掛けます。

■全員が、刑務所行きを覚悟?

しかし、ベンの相談にグラハムはあまり乗り気ではありません。

正義感が強く、なんとしても強硬に進めたいと考える編集長ベンとの間には大きな溝がありました。

また、ポスト社の顧問弁護士はじめ周囲の意見と言えば、「全員が刑務所行きを覚悟」するなら構わないと、全面否定するのでした。

これまでのグラハムは、オーナーと言っても名ばかり。

社運を賭けた決断とはほど遠い存在だった彼女は、あまりにも重い課題を背負ってしまいます。

「ポスト社のオーナーは、女性で臆病?」だと…

グラハムは、ポスト社のオーナーとして数々の社交人脈がありました。

当然、政府関係にも友人や知人を持っていました。

国防長官のロバート・マクナマラ( ブルース・グリーンウッド)もその一人。

そんな彼らから、記事取り下げ圧力が日増しに強くなります。

世間のグラハム評は、「ポスト社のオーナーは女性で臆病だ!」

いかに見くびられているかを感じる中、ギリギリの判断を求められるグラハム。

正義、リーダーシップ、ジャーナリズム、言葉はいろいろありますが、この葛藤が映画最大の見どころ。

筆者が最も好きな理由です。

そして、グラハムの判断を待ちながら、正義感では誰にも負けないベンは印刷工場の従業員に印刷準備を指示するのでした…。

まとめ~Kazemichiの好きな映画指数~

このスクープをきっかけに世論が動いたのは歴史の知るところです。

そして、ベトナム戦争が終結したのはこの2年後です。

キャサリン・グラハム氏の英断 ★★★★★

ジャーナリスト・ベン編集長のバイタリティ ★★★★★

これこそ代表的社会派映画 ★★★★★

今のアメリカのジャーナリズム ★★☆☆☆

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