2020年アメリカ大統領選挙の終盤、バイデン氏を支持するレディー・ガガが、急きょ激戦区のペンシルべニアにかけつけたニュースは世界中に報じられました。
バイデン氏が「レディー・ガガが演説をして、私が歌を歌う。」と言ったのはジョークとして、レディー・ガガは持ち歌を2曲披露。
最初に歌ったのは、あの名曲「シャロウ」でした。(もう1曲は『ユー・エンド・アイ』)
結果、大接戦だったペンシルベニアをバイデン氏が最後に制するという縁起の良い曲となりました。
数ある持ち歌から、今回の応援ソングに選曲したと思われる「シャロウ」ですが、いったいどんな曲だったのでしょう。
そして、バイデン候補が「勝利宣言」をしたのを受け、レディー・ガガが涙ながらにツイートした内容とは?
「アリー/スター誕生」、二人の絆の劇中曲「shallow」
「シャロウ」は有名な曲で、レディー・ガガとブラッドリー・クーパーが共演した映画『アリー/スター誕生』で使われた曲です。
作詞・作曲をしたガガは、この曲で第91回アカデミー賞歌曲賞を受賞。
映画の中で数回歌われるのですが、いずれも映画が最高に盛り上がる場面で二人が切々と歌い上げます。
劇中で主人公アリー(レディー・ガガ)が、最終的にスターになるキッカケとなったのがこの歌です。
そもそも、この『アリー/スター誕生』はどんな映画だったのでしょう?
場末のバーの歌手だったアリーのところに偶然やってきたのは、人気歌手ジャクソン(ブラッドリー・クーパー)。
アリーはその歌声をジャクソンに認められ、一躍、スターダムへと上がっていくというストーリーです。
●レディー・ガガ(Lady Gaga)
誕生日:1986年3月28日生まれ
星座:おひつじ座
身長:155㎝
出身:アメリカ・ニューヨーク
▶おすすめのアルバム
We’re far from the shallow now.
また、物語にはもうひとつの流れがあります。
それは、最初の出会いこそ意識していなかった二人が、次第に愛し合うようになる様子も描かれています。
ちょうど、出会いとなった主題曲「シャロウ」の歌詞が語るように、「Shallow=浅瀬」から離れてどんどん絆を深くしていくように。
サビの部分に、こんなフレーズがあります。
We’re far from the shallow now.
「ここは、もう浅瀬じゃないよ」と。
アリー/ スター誕生 サウンドトラック [Explicit]
●ブラッドリー・クーパー(Bradley Cooper)
誕生日:1975年1月5日生まれ
星座:やぎ座
身長:185㎝
出身:アメリカ・ペンシルベニア
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ガガの最も誇れる、記念的サクセス・ソング
映画の中の「シャロウ」は、お互いに深い絆を結ぶことになったアリーとジャクソンを象徴する歌ですが、レディー・ガガにとっては初主演で披露した記念的サクセス・ソングであることは間違いありません。
実際、映画のヒットともにサウンドトラックも、世界中であっという間に1,000万枚以上の売り上げた実績を持ちます。
彼女が最も誇れる楽曲だったのです。
そんな中で報じられた、ペンシルベニアで優勢確保したバイデン氏の「勝利宣言」。
Facebook、Twitter、Instagramに、矢継ぎ早にレディー・ガガがアップしたのは、バイデン氏の勝利を喜ぶ声でした。
アイメイクが崩れるのも気にせず、涙で感謝するセルフ動画が世界中に流れたのです。
そして続いてのメッセージは、トランプ大統領に「敗北を認め、やるべきは平和な政権移行」とツイートしたのです。
(please concede. I know you can see how America has suffered during this election and fought over the presidency for 4 years. Please do your part in a peaceful transition of power so our transition can be peaceful too.)
影響力を持ち、主張する有名ミュージシャンたち
ところで、2020年の大統領選挙に際して、自らの主張を声に出した有名人はレディー・ガガだけではありません。
テイラー・スウィフト、アリアナ・グランデ、ケイティ・ペリー、クリス・エヴァンス、ナタリー・ポートマンと挙げればキリがないほど。
コロナ禍もあって、彼ら彼女たちの主張で注目されたのはSNSによる発信です。
仮に街頭やイベントでの発言であったとしても、それは必ずSNSにアップされ瞬時に拡散するからです。
「Vote!」(投票しよう!)というキャンペーン・メッセージだけであっても、最後に支持する候補者の画像やハッシュタグをつけていればそれが何を意味するのか、フォロワーたちにはすぐ理解します。
おそるべし!彼女たちのSNSフォロワー数
今回の選挙でバイデン、トランプ両氏が獲得した得票数は、それぞれが約7000万票強と言われています。
多いと思うか少ないと思うか、実は先にあげた有名ミュージシャンや俳優のフォロワー数と比べてみると愕然とします。
今記事のレディー・ガガのTwitterだけでも、フォロワー数はなんと8000万人!
(テイラー・スウィフト、アリアナ・グランデのTwitterもほぼ同数。ケイティ・ペリーに至っては、なんと1億人!もちろん、世界中ですが…)
Facebook、Instagramにもほぼ同数のフォロワーがいて、毎日アップされる記事への「いいね!」や「リツイート」「シェア」での拡散数となると、その影響力はもはや天文学的数字となります。
まとめ~「ショー・ザ・フラッグ」~
日本では、有名タレントの政治的発言はまだ馴染みがありません。
しかし、米大統領選で一躍クローズアップされた有名人の「堂々たる主張!」をどう理解すべきか。
筆者的には、「誰にでもいい顔をしておきたい有名人」のニュートラルな話を聞くぐらいなら、ハッキリと「ショー・ザ・フラッグ」する人たちを大歓迎!
インターネットでの選挙投票や意見交換がすぐそこにある今、「影響力」の出し方が全然違ってくるのを感じずにはおられません。
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