テレビ朝日の木曜ドラマ「七人の秘書」が、全話平均視聴率14.5%という高視聴率のうちに終了しました。
「要人であるボスを支え、組織に仕え、目立たぬことこそを極意」の黒子こと、「秘書」たちを描いたドラマです。
何者だ?と聞かれたら、「名乗るほどのものでは…」と謙虚そうだが、その実、しっかりとした意志をもつ存在。
「半沢直樹」の例にたがわず、わかりやすさが成功の原因とも言われ、そぞろ続編の話も聞かれます。
一方、海外の洋画でも「秘書」の人間ドラマが垣間見える映画があります。
主役=ボスをフォロー、時に叱咤激励して支え持ち上げていった秘書たちの魅力、楽しさ、やりがいとは…。
今記事では、「七人の秘書」にちなんで、熱く輝いていた秘書7人を登場する映画から紹介したいと思います。
(硬軟取り混ぜさまざまな業界から選出。実在人物は4名)
《目次:輝く7人の秘書たちの人間ドラマ・洋画編》
『プラダを着た悪魔』
❶「アンドレア・サックス」ファッション業界の下積み秘書
アンドレア・サックス、通称「アンディ」(アン・ハサウェイ)は大ヒット作『プラダを着た悪魔』に登場する、鬼編集長ミランダ(メリル・ストリープ)の秘書。
ファッション誌の編集長秘書といえば聞こえはいいのですが、実態は小間使いとなんら変わらない彼女。
ただでさえテンポの速いファッション業界で、ミランダの矢継ぎ早の指示にめげそうになるアンディがいました。
口ぐせは、「That’s all.」(以上!)。
質問したいことがあっても、そのスキさえ与えないのです。
タイトルの「プラダを着た悪魔」とは、まさにアンディが仕えた編集長のこと。
職場にはもう一人先輩秘書がいるのですが、一から仕事を教えてくれるような雰囲気でもありません。
田舎から出てきた彼女、また、さほどファッションにも興味があるようにも見えなかったアンディ。
その彼女が秘書として仕事をモノにし、いかにして「悪魔」とコミュニケーションをとっていくか、見どころイッパイの秘書ドラマです。
参考記事:もっと華麗に「アン・ハサウェイ」のおすすめ映画3選
■映画情報と原作本・動画配信【管理人・選】
『ウィンストン・チャーチル』
❷「エリザベス・レイトン」戦時中イギリス首相・実在秘書
エリザベス・レイトン(リリー・ジェームズ)は、第二次世界大戦中のイギリス首相、ウィンストン・チャーチル(ゲイリー・オールドマン)に仕えた(1941 ~1945年)実在の秘書です。(後に、エリザベス・ネル Elizabeth Nel)
数々の名演説を残したチャーチル首相ですが、そのスピーチ原稿の口述タイピングをしていたのが彼女。
映画のフルタイトル『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』にあるように、時代は第二次大戦でイギリスがナチス・ドイツからの猛攻撃を受けた時期です。
必死に徹底抗戦を模索するチャーチルですが、ナチスとの講和を企む反対派の勢力に押され彼の苦悩が続きます。
時に、妻クレメンティーン(クリスティン・スコット・トーマス)にも弱音をはき夫婦喧嘩になることも。
そんな中、チャーチルのいら立ちを受け止めた秘書エリザベスがいました。
立場上、何も発言できない彼女ですが、国を思う気持ちは人一倍。
タイピングしながら彼女が訴えたのは、身内はじめ多くの若い兵士がイギリスの勝利を信じて必死に戦っているということ。
しばらくして、チャーチルはエリザベスにあの有名な議会スピーチ、「ネバー・サレンダー」の口述タイピングを依頼するのでした。
We shall fight on the beaches、We shall fight on the landing grounds、
We shall fight in the fields and in the streets、We shall fight in the hills
(われわれは海岸でも、水際でも、街でも、そして丘でも戦う!)
We shall never surrender!われわれは決して降伏しない!
■おすすめの動画配信:ギフトコードと特典紹介
ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男 (作品情報)
U-NEXTギフトコード 30日間見放題+1,200ポイント
※【U-NEXTの特長】作品ジャンル:[ビデオ]:洋画 | 邦画 | 海外ドラマ | 韓流・アジアドラマ | 国内ドラマ | アニメ | キッズ | ドキュメンタリー | 音楽・アイドル | バラエティ | その他♥[ブック]:雑誌 | マンガ | ラノベ | 書籍
【新作が豊富】話題の映画をブルーレイやDVDの発売と同時、あるいは先行配信にてお楽しみいただけます。また、テレビ放送中のドラマやアニメの見逃し配信など、新しい作品も豊富に取りそろえています。
『ヒッチコック』
❸「ペギー・ロバートソン」、伝説の映画監督・実在秘書
「ペギー・ロバートソン」は、1940~60年代のヒット映画メーカーアルフレッド・ヒッチコック監督に寄り添った、脚本監督兼秘書の実在女性です。
あまり知られていませんが、後半期のヒット映画『サイコ』の制作秘話を描いた監督の伝記映画『ヒッチコック』に登場。
ヒッチコック監督(アンソニー・ホプキンス)はさまざまな伝説を持つ人物ですが、今作によって長きにわたり仕えた秘書ペギー(トニ・コレット)の存在感を知ることができます。
『サイコ』は、『北北西に進路を取れ』が成功裏に終わった後に制作が始まった映画です。
次々とヒット作を出していたものの、周囲でヒッチコックの限界を心配する声が上がっていたのも事実。
しかし、ヒッチコック自身の制作意欲は高まる一方でした。
そんな中、ヒッチコックが秘書ペギーに頼んだのは次回作の素材探しでした。
そして見つけたのが、実在した殺人鬼エド・ゲインの物語「サイコ」。
ヒッチコックの妻アルマ(ヘレン・ミレン)と一緒になり、完成まで監督を支えたのは秘書のペギーでした。
映画のメインは夫婦ですが、トニ・コレット演じる気丈な秘書ペギーの手堅さが、最終的に大ヒットに結び付いていくプロセスを見ることができます。
■参考:原作本と映画情報
※すべてのサイコ・スリラーの先駆けとなった『サイコ』ができるまでを完全ドキュメント!サー・アンソニー・ホプキンス、ヘレン・ミレン主演の20世紀FOX映画(日本公開は2013年春)の原作となったノンフィクション、待望の復刊!【引用:Amazon】
※Amazon.co.jpで使えるギフトカードです。数億種の商品・サービスに利用できます。(ギフトカードなど、一部制限)ギフトボックスが付属します。有効期限は発行から10年です。
次のページから4人目へ
記事へのご感想・関連情報・続報コメントお待ちしています!