「シスターフッド」とは、女性間の連帯や共感をいう言葉です。
意味は、「これまで常に女性に対して権力を及ぼしてきた男性たちからいったん離れて,女性たちだけの関係の可能性を試してみようとする」と。(引用:コトバンク)
言葉そのものに目新しさはありませんが、今、ハリウッドではシスターフッド映画として女性の連帯感満載の映画が人気を呼んでいます。
女性同士の連帯や共通の敵に立ち向かう映画をいくつも思い浮かぶのではないでしょうか。
そんな中、紹介したいのは典型的なシスターフッド映画『ザ・355』です。
女性が主人公のスパイ映画はいくつかありますが、中でも今作は国籍の異なる5人の女性スパイが連携して共通の敵と対峙するという、まさにシスターフッド&アクション映画なのです。
(画像引用:https://www.facebook.com/the355movie)
国際スパイ映画『355』、仕掛けたジェシカ・チャステイン
今作『ザ・355』は、『ゼロ・ダーク・サーティ』でCIA職員を演じたジェシカ・チャステインの着想で、サイモン・キンバーグ監督(「X-Men : ダーク・フェニックス」)とタッグを組んだ話題作です。
「355」は女スパイを示すコードナンバーで、18世紀のアメリカ独立戦争時代の実在したスパイコードがルーツ。
本来スパイ活動は、たとえアメリカCIAとイギリスMI6の関係であっても、独立して工作活動をするのが大原則です。
しかし、所属する国がそれぞれ違うにもかかわらず連携しなければならない事態が起こったのです。
今作のために集められたのは次の女優たちです。
ジェシカ・チャステイン、ペネロペ・クルス、ファン・ビンビン、ルピタ・ニョンゴ、ダイアン・クルーガーの5名。
世界各国の諜報員役を代表できる個性的キャスト陣です。
彼女らが所属する国は、5人が並ぶ画像のバックにある国旗通り(左より)、ドイツ、コロンビア、アメリカ、イギリス、そして中国。
同盟国であるなしにかかわらず、スパイの工作活動はシークレットであり、工作目的によっては敵対国でありライバル同士であったはず。
それが連帯していくのには理由がありました。
共通の敵と目的、取った連帯とは?
彼女たちが「連帯」へと踏み切る理由は、共通の敵と目的。
予告編から見えるのは、世界規模の秘密組織によるテロ予測か、はたまた第三次大戦勃発回避か。
お互いに銃を向け合うスパイたち。
上司を説得したり、恋人に別れを告げる彼女たちを動かしているのが何かは不明な点が多くあります。
いずれにせよ、世界を股にかけて暗躍する女スパイたちの「連携工作活動」に照準が絞られた物語であることには間違いありません。
●ジェシカ・チャステイン(Jessica Chastain)
誕生日:1977年3月24日
出生地:アメリカ・カリフォルニア
身長: 163 cm
▶おすすめ主演作品
モリーズ・ゲーム(予告編:Amazon) (原作モリー・ブルーム:楽天)
※ウサマ・ビン・ラディンを捕獲したCIA分析官。実話に基づいています。
シスターフッド(Sisterhood)映画、代表作の紹介!
さて、最近でこそシスターフッド映画は有名になりましたが、原点となった映画がこちらです。
タイトルに「The Sisterhood」とある『The Sisterhood of the Traveling Pants』。
邦題は、『旅するジーンズと16歳の夏』(2005年)。
今、旬の人気女優ブレイク・ライヴリーが注目された作品です。
「シスターフッド」と銘打ったルーツとも言える作品で、青春時代の懐かしい記憶とともに、かけがえのない友情を思い出す人もいるのではないでしょうか。
●ブレイク・ライヴリー(Blake Lively)
誕生日:1987年8月25日(おとめ座)
身長:178㎝
出身:アメリカ・カリフォルニア
▶おすすめの代表作品
※う~ん!と、最後まで唸らせてくれるサスペンス映画です。
※こんな汚れ役のブレイク・ライヴリーを見るの、初めて!
セクハラ訴訟映画『スキャンダル』、共通の「敵」は?
最近の本格的シスターフッド映画をあげるとしたら、大人の女性の現実社会での連帯を描いた2020年のヒット作『スキャンダル』ではないでしょうか。
話題性に飛びぬけた実話映画で、アメリカの大手ニュース社「FOX」で実際にあったセクハラ訴訟を扱っています。
FOX社は、絶大な権力をもつCEO(最高経営責任者)が、女性社員の身分保証や処遇改善をちらつかせながらセクハラを日常的に行っていたひどい会社。
ベテランの元キャスター、グレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)が最初に声を上げ、セクハラ訴訟を起こすという大胆な行動に打って出ます。
CEOが驚いたのは当然ですが、同様のセクハラ経験のある社内の女性社員たちに動揺が広がります。
現役の人気キャスター、メーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)までもが訴訟に賛同。
一大ムーブメントとなっていく様子が描かれています。
勇気ある、まさかの訴えが権力に勝訴するという、まさに共感と連帯のストーリーです。
詳細記事:『スキャンダル』はセクハラ訴訟で20億円払った実話映画、真実は?
●ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)
誕生日:1967年6月20日生まれ
星座:ふたご座
身長:180㎝
出身:ハワイ~オーストラリア
▶おすすめ代表作
※エンディングのニコール・キッドマンはさすが見どころ!
『ハーレイ・クイン の華麗なる覚醒』は、ダークヒーローの物語
シスターフッド映画は、女性たちの「正義の連帯行動」を描いた映画だけではありません。
『ハーレイ・クイン の華麗なる覚醒』は、主人公ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)以下、鬱積した過去をもつ女性5人が登場。
ハーレイ・クインにいたっては、穏やかだった元精神科医がサイコパスになったという社会のハグレ者。
いわゆるダーク・ヒーローたちが集まり、チーム「BIRDS OF PREY」を結成。
彼女たちの虐げられてきたエネルギーは、社会的な巨悪に向けられていきます。
今作の制作は、主演もしたマーゴット・ロビーが担当。
たっての希望で女性ヒーローばかりを集めたと言われており、まさにシスターフッド映画となったわけです。
●マーゴット・ロビー(Margot Robbie)
誕生日:1990年7月2日生まれ
星座:かに座
身長:168㎝
出身:オーストラリア
▶おすすめの代表作品
※実在する企業トップのセクハラに、まさかの大型訴訟!
スーサイド・スクワッド(予告編:Amazon) (サントラ:楽天)
『オーシャンズ8』は、女性だけの強奪犯罪チーム
最後に紹介する『オーシャンズ8』は、さらに極悪でまぎれもない「強奪犯チーム」の物語です。
完璧セキュリティの世界的ファッション祭典「METガラ」から、1億5千万ドルのカルティエ・トゥーサンを強奪しようとするもの。
刑務所から出所したばっかりのリーダー、デビー・オーシャン(サンドラ・ブロック)が集めたのは「その道のプロ」8人。
まさに、鉄壁の連帯と信頼関係でヤマに挑みます。
彼女たちの、寸分たがわない絶妙な計画と連携はコミカルにさえ感じる仕上がり。
あまりの手際よさに溜飲の下がる映画です。
●サンドラ・ブロック(Sandra Bullock)
誕生日:1964年7月26日生まれ
星座:しし座
身長:171cm
出身:アメリカ・バージニア州
▶おすすめの代表作品
まとめ~まだまだあるシスターフッド映画~
シスターフッド映画は、洋画専門の月刊誌「スクリーン」で特集されています。
記事の一部も参考にさせていただきました。
今記事で紹介した映画以外に、『ハスラーズ』『チャーリーズ・エンジェル』『ピッチ・パーフェクト』シリーズなど、いっぱいありますよ!
▶Amazonプライム会員:特典(動画・音楽・本・セール・無料送料)はこちらから→
記事へのご感想・関連情報・続報コメントお待ちしています!