リュック・ベッソン監督といえば、『ニキータ』『レオン』『ルーシー』と、女性ヒーローが大活躍のアクション映画を思い浮かべます。
紹介する今作『ANNA(アナ)』は、そのリュック・ベッソン監督久々のスパイ・アクション。
ガンアクション、接近戦、心理戦などスパイ映画の定番をすべて盛り込んだ、サッシャ・ルス主演の快作です。
主人公「ANNA」を演じたサッシャ・ルスに馴染みがなく、少々盛り上がりに欠けたのは事実です。
しかし、今、動画配信あるいはDVDで配信中ですので、今記事を読んだのを機にぜひご視聴下さい。
ロシア出身の、スーパーモデル「サッシャ・ルス」
まず、主人公「ANNA」を演じたサッシャ・ルスから紹介しましょう。
初めて名前を聞く人も多いのではないでしょうか。
1992年6月6日生まれの、ロシア・マガダン州出身。
フィルモグラフィーは、同じくリュック・ベッソン監督の前作、SF映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』に登場。
「パール星人」という特殊メイクでの登場したため実際の顔はほとんどわかりません。
しかし、ラグジュアリー・ブランドのランウェイを歩いた経験を持つ、現役モデルと聞けばそのスタイルの良さには納得するに違いないでしょう。
「ANNA」は、KGB対CIAに翻弄される女スパイ
さて、ロシア人が主人公で登場するスパイ映画となると、「ANNA」の所属は想像通り「KGB」(旧ソ連国家保安委員会)。
簡単にあらすじを紹介しましょう。
時代は1980年代後半、暴力的な男との自堕落な生活に見切りを付けたくて軍隊を志願したANNAは、KGBのリクルーター、アレクセイ(ルーク・エヴァンス)に目を付けられることに。
一旦はためらったものの、5年間、国に尽くせば自由の身にしてやるという約束を信じて承諾。
しかし、女上司オルガ(ヘレン・ミレン)から腕を試された暗殺ミッションではとんでもない仕打ちを受けます。
KGB長官にも面通しされ、「KGBをやめる時は死ぬ時」と宣告されたANNA。
もはや後戻りできない状況になってしまった自分に気付くのでした。
●ヘレン・ミレン(Helen Mirren)
誕生日:1945年7月26日生まれ
星座:しし座
身長:163㎝
出身:イギリス・ ロンドン
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※軍事ドローンからのテロ犯襲撃の指揮をとります。軍服が似合いますね。
殺人マシーンとなり、ミッションをこなすANNA
普段はファッションモデルの仕事に身を隠し、上司のオルガからミッションが下りれば忠実に殺人マシーンになるANNA。
次第にKGB内での信用も得て、次第に実力を付けていきます。
しかし、ANNAのスパイ活動を密かに追跡していた男がいました。
それは、アメリカCIAエージェントのレナード(キリアン・マーフィー)。
レナードは、かつてKGBに自分の部下を惨殺された経緯を持ち、KGBに潜入できる人物を探していたのです。
●キリアン・マーフィー(Cillian Murphy)
誕生日:1976年5月25日生まれ
星座:ふたご座
身長:175㎝
出身:アイルランド
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CIAの罠にハマり、二重スパイを迫られる
レナードは、ANNAの活動をついに察知し彼女の捕獲に成功します。
そして、彼女に突き付けたのは「死」か、CIAに寝返り「二重スパイ」となるか?
このミッションが成功すれば、CIAの保護付きで好きなところへ解放してやるというのです。
KGBとの約束も反故にされた中で、ANAはCIAに身をゆだねる決心をします。
そして、ANNAがCIAから受けた究極のミッションは、なんと母国に背くものだったのです…。
アクション、銃撃戦、心理戦…見どころ満載!
見どころは、スパイ映画の面白いところを全部詰め込んだリュック・ベッソンの世界。
まず、なんといっても息をつかせないテンポの良さ。
出だしからの銃撃戦、アクションそしてジリジリする心理戦で、あっという間に没入感がやってきます。
「モデル女優」の柔さなど微塵もなく、練り込まれたANNAの接近戦とガンアクションを堪能して下さい。
さらに、もう一点の見どころ。
新人サッシャ・ルスを取り巻く俳優の重厚な顔ぶれです。
紹介したベテランのヘレン・ミレン、キリアン・マーフィー、ルーク・エヴァンスの目配せの演技にドギマギするほどです。
まとめ~もう一人の注目女優~
かつて、リュック・ベッソン監督は、ナタリー・ポートマンを『レオン』で、ミラ・ジョヴォヴィッチを『フィフス・エレメント』でスターダムに押し上げた名監督。
今作では、サッシャ・ルスへの期待感が透けて見える一作です。
そしてもうひとりの注目女優。
映画の中で、ANNAを慕うモデル友達のモード(レラ・アボヴァ)が登場します。
リュック・ベッソン監督のこれまでの女優起用からして、次回作に乞うご期待です!
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