『ブラック・パンサー』の主人公ティ・チャラで有名な、チャドウィック・ボーズマンが、2020年8月28日、ガンのため急逝しました。
43歳でした。
映画俳優としてはもちろん、人生で最も充実していた年齢であっただけに早すぎる訃報を悔やむ声が寄せられています。
一番悔しかったのは本人であることは間違いないところです…。
『ブラック・パンサー』はマーベルコミックに登場するスーパー・ヒーローで、『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』に初登場。
これを機に単独映画として製作、スーパー・ヒーローとなるまでの誕生秘話が描かれたヒット作です。
なにより、キャストとスタッフの大半が黒人ということで話題になったのと、映画の評価も高くアカデミー賞では作品賞にノミネートされました。
今記事では、チャドウィック・ボーズマンへ哀悼の意を表するとともに、永遠のスーパー・ヒーローをしのぶこととします。
(画像引用:https://www.facebook.com/BlackPantherMovie)
『ブラック・パンサー』あらすじ、アクション満載!
この映画のヒーローは、もちろん、黒豹こと「ブラック・パンサー」が主役となります。
ブラック・パンサーの出身は、アフリカにある架空の国「ワカンダ」。
その正体は、ワカンダ国の若き国王「ティ・チャラ」です。
高度に発達した文明をもつこの国の秘密は、隕石がもたらした希少鉱物「ヴィブラニウム」の存在にありました。
ヴィブラニウムは、ダイヤモンド以上の硬さとウラン以上のエネルギーを持つといわれ、世界中から羨望の目で注目されることに。
そして、支配する国王の地位をもおびやかそうとする者たちで国中が戦場と化していきます…。
新国王選出に異論を唱えた人物
もともとティ・チャラは、父親が急死したため一旦、新国王に選ばれていました。
しかし、ティ・チャラの前に現れたのは、従兄弟のエリック・キルモンガー(マイケル・B・ジョーダン)。
継承権の正統性を主張し、改めて国王選出のルールに従うことを訴えるのでした。
そのやり方とは、ワカンダ国の全部族が見守る中で1対1の決闘を行うこと。
実は、彼こそこの物語の「メインのヴィラン(悪役)」。
決闘場となるのは逃げ場のない狭い絶壁の上で、どちらが先に崖の下へ蹴落とすかが勝負でした。
ここは、映画前半の最大の見どころです。
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新たな国王、キルモンガーの誕生!
いざ、決闘が始まると、元CIAで連戦錬磨の武闘派キルモンガーに押される一方のティ・チャラ。
ついに、はるか下方の滝つぼへ落とされてしまいます。
優しい人格のティ・チャラには、父の元国王以来、彼を支える家族や親衛隊がたくさんいました。
しかし、敗者となってしまった以上、彼らは新国王キルモンガーによって追放されてしまいます。
母親ラモンダ(アンジェラ・バセット)、妹シュリ、恋人ナキア、そして国王を守る親衛隊隊長の女闘士オコエ(ダナイ・グリラ)など。
温厚なティ・チャラとはまったく違い、キルモンガーは自分の意のままにこの国を支配していきます。
ヴィブラニウムで育てた、秘密のハーブ
一方、滝つぼの底まで落とされたティ・チャラはどうなったでしょう。
瀕死状態だったティ・チャラを発見し、かくまっていたのはかつて新国王の座を争った時のエムバクでした。
決戦時に、最後のとどめを刺さずに生かせてもらったことに恩義を持っていました。
ティ・チャラを捜索していた母親や妹たちが運よく発見。
国からひそかに持ち出した秘密のハーブにより蘇生に成功します。
これこそ、希少鉱物ヴィブラニウムで育てたハーブだったのです。
「ブラック・パンサー」を誕生させた妹
九死に一生を得たティ・チャラは、悪政の限りを尽くしていた新国王キルモンガーの打倒に立ち上がります。
妹のシュリ(レティーシャ・ライト)は、実は天才的科学者でした。
シュリは、兄がキルモンガーと戦うために、ヴィブラニウムで加工した強靭なスーツを用意していたのです。
スーツを装着したティ・チャラ。
ここにはじめてスーパー・ヒーロー「ブラック・パンサー」が誕生、再び、ワカンダ国のために立ち上がるのでした!
また、もともとティ・チャラを信奉していた国王親衛隊の闘士オコエも、全隊員を率いてティ・チャラに仕えます。
まとめ~ご冥福をお祈りします~
アクションシーンは、マーベル映画の真骨頂ですが『ブラック・パンサー』もその例外ではありません。
前述した国王決定の決闘シーン、ブラックパンサー対変身したキルモンガー、そしてオコエが率いる親衛隊の武術、全部族の応援など見どころいっぱいです。
最後まで胸のすくシーンが満載の素晴らしい映画です。
ふと思うのは、滝つぼに落ち瀕死の状態となったティ・チャラを助けた秘薬ハーブを、チャドウィック・ボーズマンに与えられなかったのが残念でなりません。
ご冥福をお祈りします。
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