いまや押しも押されぬ人気女優となったシアーシャ・ローナン。
10代のころからですでに映画賞を獲得、20代で出演した瑞々しさいっぱいの映画がこの『ブルックリン』です。
多くのヨーロッパ人がアメリカ移住した1950年頃、アイルランドからニューヨークの「ブルックリン」地区に移住した若い女性エイリッシュ役で登場。
苦労の末やっと到着した移住先、戻らないつもりだった故郷への一時帰国、それぞれの場所で初めて経験する出来事にゆらいでいく瑞々しさが秀逸です。
今記事では、多くの映画賞獲得となった奥行きの深い作品となった本作の、あらすじと心に残る見どころやシーンを順に紹介していきます。
(冒頭画像:https://www.facebook.com/BrooklynMovie/)
『ブルックリン』:あらすじと見どころ
アイルランドの田舎で閉鎖的な生活をしていたエイリッシュ(シアーシャ・ローナン)は、当時の希望の地・アメリカへ単身で移住することを決意。
長期にわたる過酷な船旅のあと、やっと着いたブルックリンでは辛い仕事や生活が待っていました。
先に移住した同郷の人たちに助けられ、また、親しく付き合う青年もできて、なんとか楽しく暮らし出した矢先、故郷から一通の手紙が届きます。
それは、いつもエイリッシュのことを気に掛けていてくれた姉の訃報でした。
結婚の約束もしていた青年トニー(エモリー・コーエン)に、しばらく故郷に帰ることを告げブルックリンを離れることに…。
シーン❶:やっと慣れた、ブルックリンでの生活
エイリッシュがブルックリンの生活に慣れるまでは、遠い道のりでした。
現地の仕事は高級百貨店の販売員でしたが、初めての経験に厳しい指導が待っていました。
しかし、親切な同郷の人たちも多く、みんなに励まされなんとか頑張るエイリッシュ。
そんな中、エイリッシュはイタリア系の移住青年トニーと出会い、深く付き合うようになっていきます。
●シアーシャ・ローナン(Saoirse Ronan)
誕生日:1994年4月12日生まれ
星座:おひつじ座
身長:168㎝
出身:アイルランド
▶おすすめの代表作品(管理人・選)
シーン❷:一旦戻るという約束で帰郷だったが…
そんな矢先の姉ローズ(フィオナ・グラスコット)の訃報は、エイリッシュには大きなショックでした。
母からの電話を聞きながら、大好きだった姉のことを思い出し、しばらく忘れていた望郷の念が募ります。
トニーには、しばらくアイルランドに戻った後、再び帰ってくると約束し、一旦、ブルックリンをあとにするのでした。
そして、久々に戻ったアイルランドの故郷。
しばらく忘れていた懐かしい風景、暖かく迎えてくれる旧友たちなど、かつての思い出が一気によみがえります。
シーン❸:なつかしい故郷での新しい出会い
帰郷後しばらくして、エイリッシュは旧友たちに誘われるままパーティーに参加します。
久々の故郷での開放感から、パーティーを楽しむエイリッシュ。
彼女の頭からは、やっと慣れたブルックリンのこと、トニーのことが次第に薄らいでいきます。
そんな中で、エイリッシュが紹介されたのはジム(ドーナル・グリーソン)という地元の青年。
ジムに次第に気持ちが傾いていくエイリッシュがいるのでした。
●ドーナル・グリーソン(Domhnall Gleeson)
誕生日:1983年5月12日生まれ
星座:おうし座
身長:185㎝
出身:アイルランド
▶おすすめの代表作品
※レイチェル・マクアダムスとの共演で、最高にさわやかな映画です!
※脇役ですが、同じアイルランド出身のシアーシャ・ローナンと故郷を描きます。
シーン❹:ゆらぐ「二つの故郷と二つの愛」
そんな中、エイリッシュはジムから思わぬプロポーズを受けます。
結婚の約束をしたトニーのことが彼女の頭をよぎったのかどうか。
実は、エイリッシュがアイルランドに帰っている間、トニーはエイリッシュに手紙を出していました。
その手紙は、読まれないままデスクの引き出しにしまわれていたのです。
まとめ:人待ち顔のエイリッシュ
映画ポスターにある、赤レンガにもたれた人待ち顔のエイリッシュ。
周囲の風景と横に置かれた旅行バッグから。もしかしたらアイルランドから再び帰ってきたのでしょうか。
あの映像、そして人待ち顔のあの表情が実はエイリッシュの決断でした。
映画のキャッチフレーズ「二つの故郷と二つの愛」、ラストシーンから彼女の心のゆらぎを感じ取って下さい。
シアーシャ・ローナンが着るあの当時のファッションを楽しみながら、しみじみと鑑賞できるイイ映画です!
【対象映画賞:第88回米アカデミー賞、英国アカデミー賞、放送映画批評家協会賞、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞など多数】
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