『キャロル』(原題:Carol)といえば、思い出すのはクリスマス。
この映画のタイトル「キャロル」は、主人公のキャロル・エアード(ケイト・ブランシェット)からきています。
そしてもうひとりの主要キャストは、テレーズ・ベリベット(ルーニー・マーラ)。
ともに素晴らしい演技派女優の共演となったこの映画は、クリスマスプレゼントでにぎわう百貨店での出会いが発端。
二人の名女優が、不思議な縁に導かれるように愛を深めていく2人の様子を見事に演じてくれます。
(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/carolmovie/)
あらすじ:クリスマスの百貨店、めぐり逢うシーンが格別!
店内でひときわ目立つキャロルは、豪華なファーコートに身を包んだ中年女性。
クリスマスプレゼントを求めてやってきた百貨店で、店員のテレーズに応対してもらいます。
若くて可愛いテレーズですが、キャロルとは対照的にどこか垢ぬけのしない彼女。
店員の立場を忘れ、キャロルの洗練された装いや品の良い身のこなしが気になって仕方ありません。
時代背景は1950年代。
当時のニューヨークの百貨店の様子や、レトロファッションも見どころのひとつとなっています。
さて、店員と顧客のまま終わるはずだった二人の女性が、ふとしたきっかけで付き合いが始めることに…。
●ケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)
誕生日:1969年5月14日生まれ
星座:おうし座
身長:174㎝
出身:オーストラリア
▶おすすめの代表作品
※『エリザべス ゴールデン・エイジ』の2作は、イギリス王室を知る上でもぜひ見ておきたい映画です。
顧客の忘れ物の手袋、なぜか高ぶるテレーズが素敵!
二人をその後も結び付けたきっかけは、陳列ケースに置き忘れたキャロルの手袋。
忘れ物係に届ければ済んだはずなのに、なぜか迷うテレーズ。
配達依頼品を受けた伝票に、キャロルの住所があるのをテレーズは知っていました。
なぜか気持ちの高ぶりを感じながら、テレーズはキャロルの住所宛に手袋を送り届けたのです。
●ルーニー・マーラ(Rooney Mara)
誕生日:1985年4月17日生まれ
星座:おひつじ座
身長:160㎝
出身:アメリカ・ニューヨーク州
▶おすすめの代表作品(管理人・選)
※切なさがほとばしる表情が、とってもかわいい演技派女優の代表!
キャロルからの思わぬ返事、一緒に食事をすることに
数日経って、キャロルから返事がきます。
今回のお礼に、テレーズを食事に誘いたいと言ってきました。
もちろん食事は初対面。
二人は売場で出会った時の視線を思い出しながら、少しづつお互いのことを語り始めるのです。
しばらくしてキャロルが打ち明けたのは、うまく行かない夫とのことや子どもを巡る親権問題など…。
少ないセリフ、視線と表情で語り合うシーンに注目を
一方のテレーズも、付き合っている恋人はいるが、どうもしっくりいっていないことを話します。
満たされないそれぞれの境遇を話しながら、どこか惹かれ合う二人。
映画の見どころは、二人のセリフは少なくても視線や表情でそれが語られるところです。
そして、二人は示し合わせたかのように、気分転換のため旅行に出ることに。
お互いに開放された旅行も、その後思わぬすれ違いへと
開放されたかのように旅を楽しんだ二人。
しかし、その後も続く二人のただならぬ関係は期せずして、キャロルの夫ハージ、そしてテレーズの恋人リチャードに気付かれることに。
夫と離婚協議中だったキャロルは、子どもの親権を放棄せざるを得ない状況に追い込まれます。
また、キャロルの過去が暴かれるなど気持ちがすさむ中、自暴自棄になったキャロルは思わずテレーズに八つ当たりをしてしまいます。
キャロルの心無い電話にテレーズが泣き崩れていくシーンは、きっと女優ルーニー・マーラの凄さを確認することになるでしょう。
まとめ:ラストシーンの余韻に酔いしれて…
二人は、同性愛の関係です。
実はこの映画で特筆すべき点は、背景が1950年代でありながらも二人の関係が特殊なものだと思わせていません。
ふとしたきっかけで付き合いはじめ、その後お互いに求めあったり避け合ったりする、上質な恋愛映画に仕上がっているのです。
余韻の残るラストシーンは最高です!ぜひ、ご覧になって下さい。
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