「ウィンストン・チャーチル」は誰もが一度は聞いたことのある名前、イギリスの第61代首相です。
『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』の原題は「Darkest Hour」(もっとも苦しい時期)で、副題にもあるように第二次世界大戦中にイギリスがヒトラーと戦った時期にスポットが当たっています。
チャーチル役の名優ゲイリー・オールドマンは、この映画でアカデミー賞主演男優賞を受賞。
また、特殊メイクが素晴らしく、日本人の辻一弘さんが「メイクアップ&ヘアスタイリング賞」を受賞したことでも有名になった映画です。
(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/DarkestHourUK/)
あらすじ:苦しい戦況に、迷いに迷うチャーチル
ヒトラーと戦った中でも、取り上げられたテーマのひとつが「ダイナモ作戦」です。
同盟国フランスに兵を送っていたイギリス軍がナチスドイツの猛攻を受け、フランス北部の「ダンケルク」から撤退を決意した時の作戦名です。
この「大撤退」は、世界史に残る4年後のノルマンディー再上陸につながったと言われています。
この間、チャーチル首相はなにを迷い、最後、どんな決断をしたのでしょうか…。
●ゲイリー・オールドマン(Gary Oldman)
誕生日:1958年3月21日生まれ
星座:おひつじ座
身長:174㎝
出身:イギリス・イングランド
▶おすすめの代表作品
※スパイ映画の最高傑作。ゲイリー・オールドマンの演技にシビれます。
撤退兵士は約40万人、ダンケルクの海岸に終結
1939年、ナチスドイツはポーランドに侵攻、以降ヨーロッパは次々とヒトラーの手に落ちて行ったのです。
同盟国フランスと共闘し同国に援軍を送っていたイギリスも、ドイツの強力な機甲師団には勝てず、追いやられた先がドーバー海峡に近いダンケルク。
その兵士の数は、なんと40万人と言われています。
ヒトラーとの講和、迫られるチャーチル首相
議会では、保守派がチャーチル首相にヒトラーとの講和の道を選択すべきと詰め寄りますが、チャーチルはこれを拒否。
結局、ダンケルクに退避した40万人は、身を隠すものがなにもない海岸に残されることになります。
当時、制空権はドイツに握られており、彼らは無抵抗のまま陸と空の両方からの攻撃にさらされていきます。
秘書エリザベスや、妻からの悲痛な生の声
ヒトラーとの講和を拒否した以上、最後まで戦う意志を見せ続けるチャーチル。
しかし、40万人を人質に取られたような状態の中、チャーチルの迷いと苦悩は深まるばかりです。
彼の苛立ちを直接目の当たりにしたのは、他でもないずっと寄り添う秘書エリザベス・レイトン(リリー・ジェームズ)。
彼女の一市民としての声を聴きつつ、また、妻クレメンティーン(クリスティン・スコット・トーマス)に支えられながら彼はどのように決断していくのでしょうか…。
●リリー・ジェームズ(Lily James)
誕生日:1989年4月5日生まれ
星座:おひつじ座
身長:170㎝
出身:イギリス
▶おすすめの代表作品
民意を感じ取り、「ダイナモ作戦」の実行!
迷いに迷うチャーチルが最後に聞こうとしたのは、市民の生の声でした。
ひとりで地下鉄に乗った彼が耳にしたのは、Never Surrender!
ヒトラーに屈しないことと、ダンケルクで砲弾にさらされている兵士たちの一刻も早い救出でした。
民意を感じ取ったチャーチルが下したのが「ダイナモ作戦」だったのです。
ただ、作戦の最大の問題は、総員40万人を引き揚げるには圧倒的に不足している船舶の数でした!
チャーチルは、これに国をあげて取り組む決意をします…。
まとめ:合わせて観たい、映画『ダンケルク』
多少の犠牲を払いながらも、後々の戦いに多くの人的資源を残すことのできた「大撤退作戦」。
なんといってもクライマックスは感動的です。
We Shall Never Surrender!彼の議会での演説に痺れます。ぜひ、ご覧ください!
また、この大撤退を扱ったクリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』も合わせてご覧ください。
参考記事:クリストファー・ノーラン映画を解説。初心者向けおすすめ3本、楽しみ方のポイント紹介!
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