日本では家族同士で愛情の気持ちを伝えることってあまりないかもしれませんね。
恋人同士ならいざ知らず、親兄弟に愛情を言いあらわすなんて恥ずかしくて言い出しにくい……。
一方、英語圏の文化ではどうでしょう。
映画やドラマを見ていると、好き嫌いを割とストレートに言うシーンをよく見かけます。
では、英語で愛情を伝えるときは、どのような言い回しがあるのでしょうか。
そんなときにピッタリな映画があるので紹介しましょう。
タイトルは、『ボスベイビー:ファミリーミッション』。
家族や兄弟の愛や絆を描いたアニメ映画で、家族愛を語るネイティブの自然な言い回しが学べるのでおススメです。
さっそく、見て行きましょう。
『ボスベイビー:ファミリーミッション』あらすじ
優秀なエリート赤ちゃんの集まり「ベイビー・コープ」。ベイビー・コープで偉業を成し遂げたボス・ベイビーことテッド・テンプルトン(声:アレック・ボールドウィン)は、大人になり事業家としての日々を送っています。テッドの兄ティム・テンプルトン(声:ジェームズ・マースデン)も専業主夫として家族4人で幸せに暮らしていました。
ある日のこと、ベイビー・コープはある情報を手に入れます。
それは、世界征服を企むアームストロング博士(声:ジェフ・ゴールドブラム)が世界中の赤ちゃんを洗脳し、口やかましい親たちをすべて排除する計画でした。
ティムの娘ティナ・テンプルトン(声:エイミー・セダリス)は、自分がベイビー・コープのボス・レディだと正体を明かしてティムとテッドを驚かせます。
アームストロング博士の悪事を阻止するため、ティナはベイビー・コープのスーパーミルクをティムとテッドに飲ませ赤ちゃん返りさせました。
果たして、3人の赤ちゃんたちはミッションを達成し、世界を救うことはできるだろうか?
Time Is Funny Thing
時の流れがいかに早いかを語るシーン。
家族を愛する専業主夫として、子どもたちと鬼ごっこをするティム・テンプルトンが自分自身をふり返りながら語るセリフがあります。
大人になり、こどもの頃をふり返ると誰しもが感じるのではないでしょうか。
Time is funny thing. When I was a kid, the days lasted forever.
時の流れは不思議だ 子どもの頃は 毎日が永遠に思えた
But it went so fast.
でも 実際には あっという間
Umph
テッドのセリフで、ピンチなときこそチームワークで乗り切るために威勢よく元気づける英語フレーズが出てきます。
ビジネスマンとして優秀なボス・ベイビーのテッドは、ミッションの最中にピンチを迎えます。
しかし、テッドは仲間の赤ちゃんたちをうまく盛り上げてピンチを乗り切るのでした。
字幕では「気持ちだ」と訳されていますが、ニュアンスとしては「あ、そ~れっ」とみんなで力を合わせて気合いを入れるかけ言葉です。
The only difference between “try” and “triumph” is just a little “umph.”
挑戦と勝利の違いは 気持ちだ
A Big Lesson
町で一番有名な学校の創設者アームストロング博士。
その正体はロボットスーツを着た赤ちゃんでした。
博士は、秘密のアプリを使って指図ばかりしてくる親など消し去ってしまおうと企んでいたのです。
博士の考えていることは、良い行いとは言えませんよね。
けれど、子どもだからと聞く耳を持とうとしない大人たちへの不満があるのも理解できます。
その点では、博士のコトバも一理あるかも……。
We may be small, but we’re about to teach grown-ups a big lesson.
我々は子どもだが 大人たちに一泡ふかせてやろうではないか
Unconditional Love
このシーンは、家族愛について覚えておきたい英語フレーズがあります。
たとえ口うるさい親だったとしても、どんな時も必ずそばにいてくれるのが親だと教えてくれるセリフです。
アームストロング博士の企みを阻止することがミッションのティム、テッドそしてティナ。
博士から見たら、「やかましい親から得るものなどない」という言い分にティナが反論するシーンです。
やや堅苦しいフレーズですが、ティナが家族愛を語るうえで心に残る言い回しと言えます。
How about unconditional love?
無条件の愛よ
Family Sure Does
家族であるがゆえに、時として気持ちが通じあわないこともあるかもしれません。
けれど、どんなに時が流れても家族の絆は消えることはない。
ティナのセリフは、家族の素晴らしさを語る名言です。
Childhood doesn’t last forever but family sure does.
子供時代は永遠ではない けど家族はちがう
日本語吹き替えも英語学習に役立つ⁈
映画で英語を勉強するとき、日本語吹き替えも英語学習に役立ちます。
そもそも映画を楽しめないと英語学習などモチベーションがわきませんよね。
日本語吹き替えで聞いても楽しめる作品を選ぶことは言うまでもありません。
『ボスベイビー:ファミリーミッション』は、日本語吹き替えもキャストが豪華です。
本記事で紹介したセリフで日本語吹き替えを担当したのは人気の役者さんばかりで楽しめます。
- テッド(ボス・ベイビー):ムロツヨシ
- ティナ(ボス・レディ):多部未華子
- ティム:宮野真守
- アームストロング博士:大塚芳忠
日本語吹き替えでストーリーが頭に入っていると、英語音声で見たときも
「あ、この時のセリフは英語だとこう言えばいいんだ!」
と記憶に残るし理解しやすくなります。
まとめ
アニメ映画『ボス・ベイビー:ファミリーミッション』では、家族愛について勉強になる英語フレーズを紹介しました。
締めのセリフでは、兄弟の大切さを教えてくれる英語フレーズも出てきます。
It’s true you can’t stop time but every once in a while, you get a second chance.
時間は止められない でも やり直すチャンスはある
The point is you have to grow up sometimes.
とにかく いつかは誰もが大人になるけど
And you should always be good to your brother.
いつだって兄弟は 仲良くしなきゃ
わかりやすくて、楽しさ一杯の『ボスベイビー:ファミリーミッション』。
ぜひチェックして英語学習に役立たせてください。
《ライター:kisaragi》 クリックで担当記事一覧へ→
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