クエンティン・タランティーノ監督9作目の傑作、「ワンハリ」は60~70年代へのノスタルジーが満載!

ワンハリ

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』長いタイトルですね。

人によれば「ワンハリ」と略している人もあり、ここでは「ワンハリ」で行きましょう。

生涯10作品を作ったら引退すると公言したクエンティン・タランティーノ監督の第9作目となる素晴らしい作品です。

タイトルになんだか聞き覚えのある人は、きっとギャング映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(84)と被らせているかもしれません。

こちらも有名な映画ですが、ワンハリの方は監督が『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』へのオマージュとして付けたとも言われています。

(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/OnceInHollywood/)

あらすじ:あのシャロン・テート事件が背景に!

ワンハリ
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とにかく、面白い映画!時代は、今からほぼ世紀前の1969年。

160分という長時間映画ですが、この時代を生きた人には「おっ!」というシーンの連続で退屈させません。

1969年というピンポイントの年には意味があり、それはこの映画の背景となる1969年8月の「シャロン・テート事件」。

事件そのものは、当時の新進ハリウッド女優シャロン・テートが妊婦でカルト集団に惨殺されるという痛ましい事件。

しかし、痛ましさの記憶を隠しつつ、むしろ懐かしさに浮足立ちながら追悼するというなんとも楽しい仕上がりになっています。

1969年、覚えていますか?3人の主人公が醸し出す!

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左から、クリフ、リック、シャロン https://www.facebook.com/OnceInHollywood/

主人公はハリウッド映画の元スター、リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)、そのスタントマン兼専属運転手のクリフ・ブース(ブラッド・ピット)、そしてシャロン・テート(マーゴット・ロビー)の3人。

3人は、それぞれのキャラクターで交錯する物語の中に現れます。

リックは、一世風靡した元売れっ子スター。

しかし、最近は出番はあるものの起用されるのは悪役が多かったりして、どちらかといえばパッとしない役回り。

演じるディカプリオはさすがです。

落ちぶれつつある悔しさを控え室でブチまけたり、必死でやったアドリブを監督に褒めてもらって泣きながら喜ぶところなど彼の演技は絶対見どころ!

●レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)

誕生日:1974年11月11日生まれ

身長:183㎝

出身:アメリカ・カリフォルニア州

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参考記事:『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は実話映画、はじけすぎたウォール街と伝説の実業家!

ベトナム戦争、ヒッピー村、時代の一端が各シーンに…

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そんなリックを陰ながら支えるのがクリフ。

涙もろくてどこか可愛げのあるリックとのコミカルな掛け合いは、この映画のスパイスになっています。

クリフが登場するひとつのヤマは、当時の世相を反映したヒッピー村を訪れるシーン。

長引くベトナム戦争への厭世観から、自然の中で気ままに暮らすいわゆるヒッピーと言われる連中が住んでいたのです。

実は、この環境から生まれたカルト集団が、後のシャロン・テート殺しの犯人だったこともあり物語の前振りとなっています。

単なるスタントマンではない、なにか暗い前歴を持つクリフ。

しかし、正義感が強くて頼れるクリフをブラッド・ピットがうまく演じてくれます。

●ブラッド・ピット(Brad Pitt)

誕生日:1963年12月18日生まれ

星座:いて座

身長:180㎝

出身:アメリカ・オクラホマ

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参考記事:スパイ映画おすすめ3選、女スパイのミッションと生きた政変の時代

駆け出し女優だった頃、シャロン・テートへの追悼

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シャロン・テートは惨殺な事件の被害者だったことは知っていても、彼女がどんな女性だったかあまり伝えられていません。

映画では、なんとも可愛い女性だったことがわかります。

駆け出し女優の頃、1人で街に出かけ自分が端役で出ている映画を見るのです。

登場場面になると、本当にうれしそうに喜んでいる彼女。

いみじくも、彼女への哀悼の気持ちを示しているのかもしれません。

こんな3人のキャラクターを縦軸にしながら、彼らが暮らすハリウッドの街中や生活する家の中のシーンが横軸となり、まさにノスタルジー満載の1969年!

●マーゴット・ロビー(Margot Robbie)

誕生日:1990年7月2日生まれ

星座:かに座

身長:168㎝

出身:オーストラリア

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参考記事:マーゴット・ロビーおすすめ映画3選、ハーレイ・クインから死の谷間まで

ブルース・リーからスティーブ・マックイーンまで!

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街のあちこちに見えるストアの看板、ストリートの雰囲気、家のリビングのブラウン管テレビと映っている番組…。

どこかで見た記憶や聞いたことのある名前、景色、音楽!

ピッピーの若い女性が街中を闊歩するシーン、音楽は「サイモン&ガーファンクル」「ミセス・ロビンソン」

仕事にあぶれるクリフが出番待ちの時、エラそうにカンフー演技をPRしていたのは『燃えよドラゴン』(73)がヒットする前のブルース・リー

なんと、クリフはブルース・リーをぶん殴ってしまうのです。

また、リックは、スティーブ・マックイーンのヒット作『大脱走』は、もしかしたら自分が抜擢されていたのではと夢想するシーン。リックにすり変わった映像に笑ってしまいます…。

まとめ:監督が仕掛けたエンディングにびっくり!

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このように見どころがイッパイのこの映画、ただただノスタルジーのみ?

いいえ、クエンティン・タランティーノ監督(画像:中央)の面目躍如!

物語はとんでもない結末でエンディングへと繋いでくれます。

さあ、ラスト作品になる10作目はどんな内容になるのか、ますます楽しみになりますね!

●クエンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino)

誕生日: 1963年3月27日生まれ

星座:おひつじ座

身長:185㎝

出身:アメリカ・テネシー州

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※古き良き時代のハリウッドが、シャロン・テート事件とともに蘇ります。

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