あの映画見た?『追憶の森』レビュー、自殺名所の富士山麓青木ヶ原で出会うはずのない二人の真実とは?

追憶の森

あの映画見た?今回のは『追憶の森』のレビューです。

英語の原題は「the sea of trees」、まさに樹海という日本語がピッタリですね。

樹海といえば思い出すのは、富士山麓の樹海。

自殺志願の主人公がインターネットで「the perfect place to die」(自殺名所)を調べると、第一位でヒットしたのがなんと日本の富士山麓・青木ヶ原でした。

悲しすぎる結末と今を生きることの感動に浸れる映画です。

(冒頭画像:https://www.facebook.com/TheSeaofTreesMovie/)

『追憶の森』:レビューと主なキャスト

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最愛の妻ジョーン(ナオミ・ワッツ)を交通事故でなくしたアーサー(マシュー・マコノヒー)が失意のまま、自殺場所として探し当てたのは日本の樹海・青木ヶ原。

樹海の奥深く入り、妻との思い出をたどりながら持参した睡眠薬を飲もうとしたとき、ふい目の前に一人の日本人タクミ・ナカムラ(渡辺謙)が現れます。

タクミは自殺を試み、一旦樹海に入ったものの思いとどまり出口を探しているとのこと。

自殺志願者が出会うという妙な偶然ですが、とっさになんとか助けてあげたいと思ったアーサーは、自分が今入ってきた道を案内することにするのでした…。

●マシュー・マコノヒー(Matthew McConaughey)

誕生日:1969年11月4日(さそり座)

身長:182㎝

出身:アメリカ・テキサス州

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ダラス・バイヤーズクラブ(予告編)

追憶の森(予告編)

自殺志願者と、自殺を思いとどまった人間…

面白いセッティングです。

1人は自殺志願者、もう1人は自殺をやめた男。

樹海の出口を探して、しばらく2人の彷徨が続きます。

しかし、行けども行けども見つからない出口。

見知らぬ2人でしたが、傷だらけになりながらさまよっていると、なにか不思議な「縁」を感じ始めるのでした。

体中に負傷を追いながら、ついに疲れ果ててしまった2人。

主人公アーサーが語った、妻ジョーンのこと

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なんとかたどり着いた洞くつで、暖を取りながら2人はお互いの素性や自殺を思い立った経緯を語り始めます。

アーサーの場合は、亡くした妻ジョーンがアルコール依存症だったこと、また脳腫瘍になりながらもやっと退院した直後に交通事故で急死した話をします。

自分は仕事中心で、妻とはいつもすれ違いばかり。

彼女に何もしてやれなかったこと、ほとんど彼女のことを知らなかったことを涙ながらに語るのでした。

●ナオミ・ワッツ(Naomi Watts)

誕生日:1968年9月28日(てんびん座)

身長:164㎝

出身:イギリス

▶ナオミ・ワッツの出演映画一覧

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フェア・ゲーム (予告編)

タクミが語る、妻と子どもの名前…

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タクミも、自分の家族との思い出について語り始めます。

タクミの妻の名前は「キイロ」、子どもの名前は「フユ」だったと。

アメリカ人のアーサーにとって、日本人のこの名前は馴染みがなくその時、聞き流してしまいます。

お互いにこころを開き、樹海で親しく話し込む2人。

なぜかアーサーの気持ちは次第に生きたいと思うようになっていました。

動けなくなったタクミ、助けを求めひとり脱出を図る…

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生きたいと思い始めるアーサーの一方で、タクミは次第に衰弱していきます。

彼をなんとか生きて樹海から生きて出してあげたいと思うアーサー。

動けなくなったタクミを一旦樹海に残したまま、白いコートを目印にし、まだ歩けるアーサーは単独で脱出を図るのでした…。

はたしてアーサーは樹海を出られたのか?

タクミは助かったのか?そもそも彼は誰だったのか?

結末で、アーサーがタクミの家族の名前の意味を知った時は、ただただ、涙が流れるばかりです。

まとめ:家族に思いをはせる…

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サスペンス映画ではないのですが、ヒューマンドラマとして映画には大きな「謎解き」が仕込んでありました。

「今」を生きていることの大切さ、妻や家族など身近な人との接し方を思い返すきっかけにきっとなる、おすすめ映画です。

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