
ルーニー・マーラにこんなドラマの役をやらせると、なぜこうもピッタリ来るのかと驚くほどの適役です。
人生二度と帰らない時間に、切ない、やるせない、なぜそうなってしまったの?
と、震える気持ちを彼女の一点を見つめた表情が如実に物語ってくれる、そんな映画が『ローズの秘密の頁』(The Secret Scripture)です。
精神病院で40年間を過ごしてきた主人公ローズ。
病院の老朽化で引っ越すこととなった彼女を、転院に際して再診をしたのは精神科医スティーヴン・グリーン(エリック・バナ)です。
ローズの差し出した聖書の余白に綿々と書かれた記載から、驚愕の事実を知り愕然とするのでした。
(冒頭画像:https://x.com/rosepagemovie/)
あらすじ:「色情狂」とされた、主人公のつら過ぎる過去

ローズの入院前後の若い時代をルーニー・マーラ、そして年老いた時代をヴァネッサ・レッドグレイヴが演じます。
どちらも名優ですが、特に濡れ衣を着せられたまま精神病院で隔離される若い頃のローズを演じるルーニー・マーラには引き込まれます。
ローズが無理やり精神病院に入れられることになった理由は、なんと「色情狂」。
そして、40年間もの間病院を出られなかった汚名が「我が子殺し」というのです。
そこには、第二次大戦の最中の、閉鎖的なアイルランドの片田舎の出来事という背景が大きく影響していました。
●ルーニー・マーラ(Rooney Mara)
誕生日:1985年4月17日生まれ
星座:おひつじ座
身長:160㎝
出身:アメリカ・ニューヨーク州
▶おすすめの代表作品(管理人・選)
※切なさがほとばしる表情が、とってもかわいい演技派女優の代表!
精神病院に40年、再診で初めてわかったこと…

映画では、年老いたローズの40年間の歴史がフラッシュバックしていきます…。
生家の事情でやむなくアイルランドの叔母の家に引っ越してきたローズ。
都会からやってきた美人の彼女は、田舎町では目立つ存在となり男からしばしば声を掛けられていました。
しかし、女性が目立つことを好まない町の人たちは、ローズの方から男を誘っていると噂をしてしまったのです。
町の教会のゴーント神父(テオ・ジェームズ)にいたっては、「この町で男の目をみていいのは妻だけだ。」と忠告するほどでした。
●ヴァネッサ・レッドグレイプ(Vanessa Redgrave)
誕生日: 1937年1月30日生まれ
星座:みずがめ座
身長:180㎝
出身:イギリス・ロンドン
▶ヴァネッサ・レッドグレイプの出演映画一覧
▶おすすめの代表作品
アイルランド激動の時代、翻弄されていく運命

その一方で、ローズに興味を示しなんとか近づこうとしたのはゴートン神父自身でした。
神父にあまり気がなく、むしろ彼を避けようとするローズ。
これが後になって神父の反感を買い、ローズを精神病院へ送るきっかけを作ることになるのです。
町中ではどうしても目立つ存在となってしまったローズを見かねた叔母は、ローズを町はずれに隔離して住まわせることを決心。
ところが、ここが運命の場所となることに。
ローズが以前から憧れていた、町出身の戦闘機パイロット・マイケル(ジャック・レイナー)と出会い、逢瀬の場となったのです。
最愛の男性を失い、自らは精神病院へ収監
町外れの一軒家で、一旦は幸せに暮らすことになった二人。
しかし、英国籍のパイロットだったマイケルは、不幸にも英国を敵扱いするIRA(アイルランド共和軍)に発見され、殺されてしまうのです。
そこに登場したのがあのゴーント神父。
マイケルを匿ったことを責めるとともに、二人の行状に嫉妬するかのような行動に出たのです。
マイケルの死を狂ったように嘆き悲しむローズを見て、彼はローズを「色情狂」として地元の精神病院へ収監させてしまったのです。
妊娠がわかり、病院を抜け出した行先と目的とは?

精神病院へ強制収監された後、ローズをさらに不幸が襲うことになります。
実はマイケルの子どもを妊娠していたことがわかるのですが、病院では産んでも一緒に住めないと言われます。
愛する人の子供をなんとか生みたいと思うローズは、出産が間近になったある夜中に病院を抜け出し、向かったのは真っ暗な海岸沿いの洞くつでした…。
さて、そこで起こったこととは?
目撃した人の話が広がり、世間の人たちが言うにはローズは思い余って自らの手で「我が子殺し」をしてしまったのだと…。
シーンは再び40年後、聖書の余白に書かれた真実…
シーンは映画の冒頭の再診場面に戻ります。
担当のグリーン医師は、ローズが病院に収監された過去の経緯を本人に確認しようとした時、彼女は擦り切れた聖書を見せます。
そこで医師が目にしたのは、聖書の余白にびっしりと書かれた文字。
40年間のローズの悲痛な叫びが綴られていたのです。
まとめ:ゴードン神父の残したもの

悲しすぎるストーリーです。
しかし、最後の予期しないエンディングにちょっと救われます。
涙を抑えきれない結末 ★★★★★
ゴーント神父の残したものに納得 ★★☆☆☆
ルーニー・マーラはやっぱりイイ! ★★★★★
ヴァネッサ・レッドグレイヴの老練度 ★★★★★
アイルランドの当時の事情が難しい ★★★★☆
記事へのご感想・関連情報・続報コメントお待ちしています!