
今作の主演ノオミ・ラパスは、『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』や、SF映画『プロメテウス』の印象が強い人がいるかもしれません。
どちらもノオミ・ラパスが30代の時の作品ですが、体当たり的演技でショッキングな場面も登場しました。
さて、今回紹介するSF作品『セブン・シスターズ』も、同じ30代のハードでシビレる作品で、さらにユニークな着想が楽しめます!
(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/WhatHappenedToMondayNetFlix/)
あらすじ:「一人っ子政策」の結末、徹底した管理!

舞台は人口過多のため徹底した「一人っ子政策」を管理する未来社会。
二人以上子どもができた場合は、国の「児童分配局」に子どもを預け、食糧事情が改善されるまで冷凍保存しておくという驚くべき政策をとっていました。
ところが、遺伝子組み換えで栽培された作物の影響で、多胎児が増加。
主人公となるセットマン家では、なんと一卵性の七つ子が誕生していたのです…。
7つの顔を持つ、主人公カレン・セットマン!

セットマン家の祖父テレンス・セットマン(ウィレム・デフォー)は、可愛い孫の7人姉妹から一人だけを選ぶなんて到底できません。
テレンスは政府に隠れて、7人とも自宅に匿って育てることを決意。
そしてみんなが大人になった時、家にはカレン・セットマン(ノオミ・ラパス)という、銀行に勤める一人の女性しかいないように長い時間をかけて仕組んだのです。
つまり、カレンという1人の人間は七つの顔を持つことになったのです。
劇中では、主演のノオミ・ラパスが、それぞれ性格の違う7人姉妹を演じ分けます…。
●ノオミ・ラパス(Noomi Rapace)
誕生日:1979年12月28日生まれ
星座:やぎ座
身長:163㎝
出身:スウェーデン
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※人質事件の心理現象「ストックホルム症候群」の意味がわかります。
1週間の曜日ごと、順に名前がついた7人?

7人姉妹の名前は、Monday、Tuesday、Wednesday…そして最後のSundayまで、なんと曜日名をそのまま命名されていました。
二人以上が外で一緒にいるところが世間にバレると当局から摘発を受けるため、外出は一日ひとりと決めます。
働きに出る順番は、名前の通り曜日ごとの交代をルールとしました。
帰宅するたびにその日の出来事を全員で共有し、他人には隠し通していたのです。
しかし、本来性格の違う「カレン」が一旦外に出ると、彼女と接し彼女をよく知る人たちとは微妙な違和感や行き違いがおのずと起こることに。
結果、「カレン」は徐々に児童分配局に怪しまれ出したのです。
What Happened to Monday?

そんな中、月曜日に出勤したカレン=Mondayが帰って来ないという事態が起こったのです!
終日家にいた他の6人は、はじめての出来事に戸惑いを隠せません。
ちなみに、映画の原題の『What Happened to Monday?』(いったいMondayになにがあったの?)はここからきています。
翌日、ついに「外出は一日ひとり」のルールを破って、TuesdayがMondayの行方を捜しに出ます。
「カレン」の秘密、嗅ぎつけた刺殺エージェント!

もしTuesdayがMondayを見つけても、二人一緒にいるところを見られてはこれまでのウソがバレてしまいます。
一方、セットマン家の秘密を嗅ぎつけた児童分配局は、刺殺エージェントを派遣し必死にカレンを捜索。
序盤が不思議なSFミステリーだったのが、中盤からエージェントと逃げるカレン(たち)を抹殺するバイオレンス映画の様相を呈してきます…。
お互いに知らなかった、「カレン(たち)」の秘密とは?

刺殺エージェントと戦いながらもMondayを探すTuesday。
しかし、Tuesdayの行方もわからなくなり続いて追跡するWednesday…。
それぞれが足跡をたどりながらわかってくるのが、7人で共有していた情報以外に持っていた「それぞれのカレン」の秘密。
7人それぞれの個性は、お互いに知らないところで周囲には怪しまれていたのをいまさらながら知ることになるのです。
まとめ:楽しめる、ユニークな着想作品!

(少しネタバレあり)
可愛かった7つ子姉妹たちが、ある日を境にバラバラに!
しかも、管理する当局から差し向けられた刺客から逃げきれずに、無残に殺されていくことになります。
残るのは何人?誰が生き残るの?誰か一人でも生き残ってくれ~と力が入ります!
SF映画ならではのユニークな着想から始まるこのストーリー、たっぷり楽しんで下さい。
また、7人を演じ分けたノオミ・ラパスのインタビュー(YouTube)も紹介しましたのでぜひ参考に!
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