Netflixが8桁ドルもの金額を支払って買い取ったと言われている注目の新作映画『運命のイタズラ』。
とある男が大富豪の別荘に盗みに入り、家主と鉢合わせしてしまったことから様々な運命がクロスする衝撃のスリラー映画です。
静かで小ぢんまりとした作風でありながらも、渋くて奥深いストーリーと世界観にハマってしまう本作の魅力をお届けいたします。
スリラー映画『運命のイタズラ』:作品情報
映画タイトル | 運命のイラズラ |
原題 | Windfall |
監督 | チャーリー・マクダウェル |
出演 | ジェイソン・シーゲル、リリー・コリンズ、ジェシー・プレモンス、オマール・レイヴァ |
公開日 | 2022年 【YouTube:予告編】 |
あらすじ:大富豪の所有する別荘で起こった惨劇
絵に描いたような大豪邸の敷地内を彷徨い、煌びやかなプールサイドでアイスコーヒーを飲みながら我が物顔でくつろぐ中年のとある男(演:ジェイソン・シーゲル/役名なし)。
大富豪が所有するこの別荘は、もちろんこの男のものではありません。
別荘に侵入してきた目的は、盗みを働くためでした。
しかし、CEOの夫(演:ジェシー・プレモンス/役名なし)とその上品な妻(演:リリー・コリンズ/役名なし)である2人が突然帰宅し、男は慌てて外に出ようとしたのですが、運悪く鉢合わせしてしまいます。
二人を縛り上げた強盗の男に対して、夫は金を渡して見逃してやるから出ていけと言い5000ドルを渡すのですが、逃げようとした男は監視カメラの存在に気付き再び戻ってきました。
3人で話し合った結果、男に50万ドルを渡すことで納得し、次の日の夕方にCEOの夫の秘書が届けてくれるまで待つことに。
その間、話をするにつれてCEOの夫が成金主義者のゲス野郎であることが分かり、妻は避妊薬を財布の中に隠していたことを男は知ることとなります。
妻は、この結婚が正しかったのかどうか分からない様子で悩んでいるようでした。
そして次の日、屋敷には庭師が訪れるのですが、この予想もしなかった来客によって運命がさらに大きく動かすことに…。
登場キャラクター紹介:シンプルな人数、3人の登場人物
■強盗の男(演:ジェイソン・シーゲル)
豪邸に盗みに入った中年の男。
気弱なタイプだが、むやみやたらに人を傷つけることはしない。
CEOの男の人格を忌み嫌うように。
■CEOの夫(演:ジェシー・プレモンス)
テック企業のCEOで、成金主義者。
ぺらぺらお喋りするタイプ。
かつて秘書と浮気をしていたことも。
●ジェシー・プレモンス(Jesse Plemons)
誕生日:1988年4月2日生まれ
星座:おひつじ座
身長:178cm
出身:アメリカ・テキサス州
▶ジェシー・プレモンスの出演映画一覧
▶おすすめの代表作品
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(NETFLIX)
※アカデミー賞助演男優賞を、実生活のパートナーのキルスティン・ダンスト(助演女優賞)とともにノミネート。
■妻(演:リリー・コリンズ)
上品な妻。
夫は子供を欲しがっているが、なかなか一歩踏み出せずにいた。
家の中で描かれる、現代の社会の縮図とは
ジェシー・プレモンス、リリー・コリンズ、ジェイソン・シーゲルの3名が共演を果たしたサスペンス映画『運命のイタズラ』。
息を飲むほど広くて眩しい豪邸に住むCEOの夫とその妻が、強盗に入っていた男と時間を過ごし、思いがけぬ結末を迎えるというストーリー。
美しい豪邸を舞台にしながらも、フィルム・ノワール(暗黒映画)の雰囲気が登場人物たちの不穏さを表しているようで、静かな世界観の中に流れる違和感がクセになる作品です。
今作は大富豪の夫妻と強盗の3人がメインキャラクターとして登場しますが、各々の名前は明かされていません。
基本的に3人のみで物語が進行するため、非常にシンプルで分かりやすい人間関係で見やすい一作に。
主人公となる強盗の男は失業者であり、どことなく気弱な性格。
不器用でもあり、財布を開けることも紐を結ぶことにも手こずるほどで、ある意味人間味溢れる憎めない男です。
そんな男を大富豪の男は執拗にからかい、自分が富を得る為にどれほど努力したのかを大げさに語り、男を制圧する…。
普通の強盗であればすぐにでも反撃しそうですが、この強盗は拳銃をチラつかせながらもそういった行動には出ません。
そして2人を落ち着かせながら仲立ちする妻もまた、夫には反論出来ない立場で、この結婚に悩んでいることが劇中で明かされます。
だだっ広い豪邸の中で、成金主義者の男と、自分を解き放てない弱い立場の女性、
そして失業した労働者の男という現在の社会情勢を表したような作りになっています。
クライマックスで起こる、大どんでん返しが強烈!
この関係性は物語のクライマックスで一気に拗れて大爆発、予想もつかない結末を迎えることになります。
本作は邦題で『運命のイタズラ』と題されていますが、原題は『Windfall』=棚ぼた。
最後のシーンを見れば「棚ぼた」という言葉に頷ける内容になっており、邦題の『運命のイタズラ』もまさにその通り。
どちらのタイトルも、納得のいく意味合いになっているのではないでしょうか。
羨ましいほどの豪邸で起きる皮肉な惨劇は、今の社会を生きる全ての人々にきっと突き刺さるはず。
是非ともこの痛烈な犯罪スリラーをチェックしてみてください。
注目女優リリー・コリンズ、存在が印象に残る作品
妻を演じたリリー・コリンズは、Netflixのインタビューで早い段階で演じた“妻”に愛着が湧いたと語っています。
何ヶ月もこのキャラクターについてアイデアを練り出し、妻にある欠点、視聴者が妻に持つ先入観、どう成長するのかなど、様々な角度から製作陣と共に妻を造り上げたとのこと。
また、リリーはこの映画を「会話の物語」と表現しているのですが、まさにその通りで会話が作品の全てを占めています。
3人の会話によって展開が予想だにしない方向へ進み、悲劇をもたらし、キャラクターの本性や欠点があらわになったり、成長にも繋がるポイントとなっているのです。
妻を演じたリリーは特にそうで、物語の最初と最後では全く違った姿になるため、妻の成長にも注目してみるとより一層楽しめるかもしれません。
●リリー・コリンズ(Lily Collins)
誕生日:1989年3月18日生まれ
身長:165cm
出身:イギリス・ギルフォード
▶おすすめの代表作品(いずれも、NETFLIX)
映画『心のカルテ』※体当たりの演技に涙します!
ドラマ『エミリー、パリへ行く』※リリーの魅力全開の大ヒットドラマ!
まとめ
決して派手さはなく、静かに時間が流れる映画ですが、その中に秘められた社会の縮図や、強烈なラストに惹かれること間違いありません。
時間も短めで見やすいので、サクッとサスペンスを観たいという方にもオススメです!
《ライター:Yuuri》
読者の皆さんこんにちわ。ライターのYuuriと申します。
アクション映画を好み、エマ・ストーンとクロエ・グレース・モレッツをこよなく推してます。
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