1人7役の怪!邦画「水曜日が消えた」は、洋画『セブン・シスターズ』(ノオミ・ラパス)がヒント?

セブンシスターズ
顔はそっくり、しかし性格は7人7様の姉妹!

中村倫也主演で、1人7役を演じる「水曜日が消えた」という邦画があります。

小さい頃の交通事故が原因で7人分の個性を持ち、曜日ごとに生きるという「僕」の話です。

珍しい映画タイトルから思い起こした映画があったので紹介したいと思います。

物語の展開や、さまざまなロケーションはきっと違うのでしょうが着想があまりにも似ていて、ちょっとビックリ!

それは、2017年のイギリス映画で『セブン・シスターズ』という映画です。

「月曜日が消えた!」(What Happened to Monday?)

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ノオミ・ラパス主演、もちろん1人7役の『セブン・シスターズ』は、筆者の好きなSF映画のひとつです。

一人っ子政策を徹底する国の悪政に反して生まれてしまった、7つ子の姉妹が主人公。

彼女たちには、曜日の順に「Monday、Tuesday、Wednesday…」と名前がつけられていました。

邦題の「セブン・シスターズ」はなんだか楽しそうですが、原題は全然違う『What Happened to Monday』

「水曜日が消えた!」とは違って、こちらは「月曜日が消えた!」。

「いったい、『Monday』に何が起こったんだ?」といった意味になります。

物語は、この「Monday」という7つ子のうちのひとりが、突然消えてしまったことから始まるSFミステリーなのです。

中でもおススメは、次の作品です。

(ノオミ・ラパスは、『プロメテウス』『アン・ロック』など、体当たり演技が持ち味!)

「一人っ子政策」に抵抗する、セットマン一家

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現代では7つ子はめったにありませんが、この未来社会では遺伝子組み換え作物の影響で、双子、三つ子以上のいわゆる多胎児が頻繁に生まれていました。

しかし、それは人口増による食料危機につながり、国は徹底した「一人っ子政策」を推進することに。

(どこかの国のようですね…)

もし、子どもが二人以上となった場合は、子どもを国が管理する「児童分配局」に預けなければなりません。

なんと子どもは冷凍保存され、食糧事情が安定した時に蘇生させるというものでした。

しかし、セットマン家の主人テレンス(ウィレム・デフォー)は、可愛いさのあまり、国に7つ子の存在を隠してしまったのです。

■7人姉妹を、「ひとり」に見せるためのルール

ここからが、この映画も面白いところです。

姉妹が二人以上で一緒にいるところを誰かに見られたら、即刻、「児童分配局」に摘発されます。

そのため、テレンスは姉妹にルールを申し渡します。

家の中以外で、二人以上になることを禁止。

そのため、外出時はセットマン家に存在する唯一の女性「カレン・セットマン」になりきること。

そして、交代制で勤務する銀行で働くという方法をとったのです。

出勤日は、それぞれの名前が付いた「曜日」だけです。

月曜日はMondayだけが外出し、家に帰ったらその日あったことをTuesday以下に報告し、引き継いでいくというやり方でした。

顔はそっくり、しかし性格は7人7様の姉妹

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子どもの頃から、ずっと一緒に仲良く過ごしてきた7つ子たち。

しかし、大人になると性格は7人とも違ってきました。

仕事のやり方も知人と話した内容も、毎日帰宅後に全員に「引継ぎ」し同一人物としてふるまっているのですが、微妙に変わってくるのは当然です。

たとえば、職場の親しいボーイフレンドが、日によって違うカレンに気付き始めるのに時間はかかりません。

それでも7人姉妹は、周囲から怪しまれないように一生懸命に協力し合って生活していました。

しかし、ある夜のこと。

出勤したMondayが、夜になっても一向に帰ってきません。

■動揺する姉妹、彼女たちが取った方法は?

いったい、Mondayに何があったのだろう?

まさに、『What Happened to Monday?』と、他の6人は頭を悩ませます。

Mondayが帰ってこないからといって、みんなで探しに出ることもできません。

火曜日になり、次のTuesdayが外出したとして、もしMondayとバッタリ会ってしまっては大変です。

6人は、それぞれの考えを出し合うのですが一向にまとまりません。

そんな中、「児童分配局」の調査員はタレコミから「カレン・セットマン」が怪しいと目を付けだしていました。

刺殺エージェントに、次々追われる姉妹

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火曜日になって、ルール違反になるとは知りながら、Tuesdayは代表でMondayを探すためにも出勤することを決心します。

すると、Tuesdayを待っていたのは、児童分配局から派遣された刺殺エージェントでした。

(少しネタバレあり)

すでに7人姉妹の存在はバレていたようで、顔を知られたTuesdayは無残にも抹殺されることに。

映画の前半は、トリッキーなサスペンスでしたが、後半は次第にバイオレンス映画の様相を呈してきます。

そして、火曜日の夜。

Wednesday以下5人は、Mondayに続きTuesdayも帰って来ないことを知ります。

【ノオミ・ラパス主演:関連記事・アイスランド映画『LAMB/ラム』】

まとめ~可愛かった7人姉妹は?~

残された姉妹たちは、次々と出ていったきり帰って来ない状況に戦々恐々となります。

果たして、全員が順に殺されてしまうのか?

そもそも、あんなに仲の良かったMondayにいったい何があったのか?

残されたメンバーが行方不明の姉妹を探す過程で知ったのは、なんと恐ろしい国家の謀略「児童分配局」の企みでした…。

最大の見どころは、7人姉妹が一人の人物を演じるという奇想天外な設定。

そして、映画の中ではノオミ・ラパスが1人7役を演じるという両面から大変面白い映画です。

ぜひ、最後の顛末を推理して下さい。

そして、日本映画「水曜日が消えた」と比べてみてはいかがでしょうか。

【YouTube:予告編】

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