『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は、ルイーザ・メイ・オルコットの名作『若草物語』(原題:Little Women)を原作にして新たに映画化されました。
1860年代に出版された『若草物語』は、これまで1世紀以上にわたり何度も映画化(日本映画も!)され、またドラマ、アニメ、ミュージカルと形を変えて公開、愛され続けてきた名作です。
マーチ家の四人姉妹がさまざまな事件や悩みを通じ、子供から大人へと成長していく様子が多くのファンに感動を与えてきました。
新しい『若草物語』の制作発表がある度に、ストーリを知っているファンの関心は、4人姉妹や家族たちを誰が演じるかというキャスティングに注目が集まったものです。
また、ストーリーに新たな脚色も加わり、新鮮な気持ちで鑑賞できるのも「若草物語」が長く愛されてきた理由かもしれません。
(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/LittleWomenMovie)
シアーシャ・ローナン主演、グレタ・ガーウィグ監督!
それでは、さっそく今回の作品の主なキャストを紹介しましょう。
主演は、女性の生き方がスポットとなる次女:ジョーに、「シアーシャ・ローナン」
長女:メグ「エマ・ワトソン」、 三女:ベス「エリザ・スカンレン」、四女:エイミー「フローレンス・ピュー」、の4姉妹。
マーチおばさん「メリル・ストリープ」、ミセス・マーチ(姉妹の母)「ローラ・ダーン」、マーチ家の隣人の男子ローリー「ティモシー・シャラメ」が主なところです。
そして監督は、女性監督のグレタ・ガーウィグ。
といえば思い出すのは、『レディ・バード』ですよね。
グレタ・ガーウィグ監督とシアーシャ・ローナンは、この作品でそれぞれ監督賞と主演女優賞にノミネートされ、ベストカップルとして一躍有名になりました。
●グレタ・ガーウィグ監督(Greta Gerwig)
誕生日:1983年8月4日(しし座)
出身:アメリカ・カリフォルニア州
▶おすすめの監督作品
※監督出身のサクラメント時代を被らせているのでしょうか…。
(ガーウィグ監督の世界観を表した本も出版されています。)
●シアーシャ・ローナン(Saoirse Ronan)
誕生日:1994年4月12日
身長:168㎝
出身:アイルランド
▶おすすめの代表作品
脇を固めるキャスト、存在感のある2人!
今回の『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の大きな特徴で、脇を固める女優陣の層の厚さがあります。
エマ・ワトソンやメリル・ストリープはあまりにも有名ですが、それ以外の注目の2名を紹介しておきましょう。
話題の一人が、四女エイミー役に抜擢されたフローレンス・ピュー。
マーチ家の末っ子エイミー役で、次女ジョーと微妙に距離を持ちながらよくぶつかりあうという難しい関係で登場します。
最近の活躍著しい彼女ですが、2021年は今作と同年の公開となったスカーレット・ヨハンソン主演の話題作、『ブラック・ウィドウ』に登場します。
主人公ナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)の「妹分」にあたる女スパイエレーナ・ベロワとして、華麗なアクションを見せてくれる今売り出し中の女優です。
参考記事:『ブラック・ウィドウ』元ロシアの女スパイからアベンジャーズへ、過去が明らかに!
四姉妹を温かく包む、ミセス・マーチ役は「ローラ・ダーン」
もう一人が、この物語のキーとなる女性役。
それは、四姉妹を分け隔てなく愛するお母さん、ミセス・マーチです。
ベテラン女優で今注目の、とても存在感のあるローラ・ダーンが演じます。
ちなみに彼女は、別の映画『マリッジ・ストーリー』で助演女優賞を受賞している名女優です。
第92回アカデミー賞、作品賞など6部門にノミネート!
さて、前述したように、何回もリメイク上映される『若草物語』。
リメイク版の中で筆者の好みは、ウィノナ・ライダー主演の1994年版で、この時の四女エイミーはなんとキルスティン・ダンストが可愛い子役での登場でした。
しかし、今回の作品がこれまでと大きく違うのは、アカデミー賞ノミネート作品に選ばれたこと。
まず、最主要部門である作品賞、次に主演シアーシャ・ローナンに主演女優賞、話題のニューフェイス、フローレンス・ピューには助演女優賞にそれぞれノミネート。
さらに、脚色賞、衣装デザイン賞(受賞)、作曲賞と、合計6部門もノミネートされておりこれまで例がありません。
今作の見どころは、夢を追う次女ジョーの生き方!
物語の時代背景は、19世紀後半。
まだまだ女性の生き方や成功に世間が消極的な時代で、信念を曲げずに夢を追って生きる次女ジョーに焦点が当てられています。
幼馴染のローリー(ティモシー・シャラメ)からのプロポーズも断ってしまうジョーにいったい何があったのでしょうか。
ジョーのキャラクターは、いつも母親と喧嘩ばかりしながらも独り立ちを夢見ていた『レディ・バード』の高校生クリスティンとダブります。
また、同じくシアーシャ・ローナン主演で若くしてアメリカに移民した女性を描いた映画『ブルックリン』の主人公エイリッシュも、悩みながらも自分の意志に忠実に生きようとした女性の話です。
溌剌さ、ひたむきさ、そして寂しさが入り混じるという人物像、こういう役をやらせたらシアーシャ・ローナンはさすが!
参考までに、これまでの歴代「若草物語」から、人気のものを紹介しておきましょう。
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