2023年5月公開の新作映画『aftersun/アフターサン』。
父と娘の夏休みの思い出を辿るヒューマン青春物語であり、世界各地で高評価を受けた大ヒット作品がついに日本上陸!
とても大きな注目を集めています。
ここでは、映画がより楽しみになるあらすじやキャスト情報など、その魅力を紹介いたします。
『aftersun/アフターサン』:映画情報
映画タイトル | aftersun/アフターサン |
原題 | aftersun |
監督 | シャーロット・ウェルズ |
出演 | ポール・メスカル、フランキー・コリオ、セリア・ロウルソン・ホール、ケイリー・コールマン、サリー・メッシャム他 |
公開 | 2023年5月26日 【YouTube:予告編】 |
トルコで過ごす11歳の夏休み:あらすじ
11歳の夏休みを迎えた思春期のソフィ。
31歳の父親であるカラムと共に、トルコのひなびたリゾート地を訪れることに。
太陽が燦燦と照らすこの地で、カラムが手に入れたビデオカメラを使ってお互いを撮影し合い、親子水入らずの楽しい時間を過ごしていました。
あれから20年、31歳となったソフィ。
当時の父と同じ年齢になった彼女は、当時は知る由もなかった父の新たな一面を発見することになります…。
「彼を知るには、あまりにも自分が幼かった…」
ヒット作を連発するスタジオA24が制作し、本作にて長編デビューを飾ったスコットランド出身のシャーロット・ウェルズ監督が務めた映画『aftersun/アフターサン』。
遠く離れて暮らしている11歳の娘ソフィを英国女優のフランキー・コリオが演じ、その父親であるカラムをドラマ『ふつうの人々』で大ブレイクしたポール・メスカルが演じます。
本作でポールは英国アカデミー賞英国新人賞受賞、第95回アカデミー主演男優賞にノミネートするほどの注目を集めました。
■※制作会社A24のこと【管理人・選】
A24とアメリカ映画の現在 ―『ムーンライト』『ミッドサマー』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、そして『aftersun/アフターサン』へ―(ユリイカ2023年6月号 特集)
※およそ10年前に設立されて以来、独自の存在感を放ち続けているA24。作品の「ヴィジョン」の精査に基づくキュレーション、ソーシャルメディアを活用した独創的なマーケティング、そしてそれらを「A24」らしさとして印象づけるブランディングは、いまやZ世代をはじめとする広範な層にリーチし、個々の作品の枠組みを越えたファンダムを形成しているように見える…。【引用:Amazon】
久しぶりに再会した親子が夏休みの時間を共に過ごすのですが、ソフィは、当時はまだ知ることがなかった父の姿を知ることに。
懐かしい映像を振り返りながら「彼を知るには、あまりにも自分が幼かった」という思いと共に、その記憶を蘇らせていくヒューマンドラマです。
父のカラムは若きシングルファーザーで、過去に自分自身が持っていた夢を失ったこともあり、未解決のトラウマに悩まされている繊細な部分を持った男性。
ソフィに対しては無限の愛情がある父ではあるのですが、仲睦まじい親子でありながらどこか遠い存在でもあるため、ソフィからすると、父カラムの感情の変動になかなか気づけないという一面も持っていました。
今作は2022年度カンヌ国際映画祭・批評家週間での上映がスタートすると世界各国で公開。
あのオバマ元大統領がお気に入りの映画のひとつとして本作を挙げるなど、多くの人々の話題となっています。
主演2人の深い絆を表現、心揺さぶられる映画に
本作にて11歳のソフィを演じたフランキー・コリオは、これまで演技は全くの未経験。
オーディションに参加した経緯は、Facebookで『aftersun/アフターサン』のオーディション募集の知らせを見た母がフランキーに伝え、ビデオと写真を送ったことがきっかけでした。
そのビデオで求められた演技というのが奇妙な内容で、ささやきながら木に登る演技というもの。
子供であるフランキーにとって木登りは問題なく、ナチュラルに演じることが出来たため本人も満足したのだそう。
その後、キャスティング・ディレクターからの連絡を受け、ソフィ役を獲得。
演技については未知の世界のため、頭の中がまさにバグだらけだったそうですが、エキサイティングで幸せだったと話しています。
そして撮影に入る前には、カラム役のポールと2週間過ごし、ビリヤードをしたり水泳をしたり、歌を歌ったりとまるで本物の父娘のように楽しい時間を過ごしたのだとか。
フランキー曰く、ポールはカメラから離れるととても優しく冗談ばかり言う面白い役者で、今では2人は親友であると話しています。
そんな絆の深い2人が父娘を演じた『aftersun/アフターサン』ですが、静かな中にあるエモーショナルさと切なさと、心揺さぶられる父娘の葛藤に是非ともご注目ください。
【YouTube:Paul Mescal, Frankie Corio and Charlotte Wells chat Aftersun | BAFTA】
主要キャラクター/キャスト
主人公・ソフィ(演:フランキー・コリオ)
11歳で、カラムという父を持つ娘役を演じます。
素朴で純朴な性格で、父を知るには幼過ぎたと大人になって思うように。
●フランキー・コリオ(Frankie Corio)
誕生日:(2010年生まれ)
身長:157cm
出身:イギリス・リビングストン
主な出演作:映画『The Bagman(原題)』(23)エミリー役
父・カラム(演:ポール・メスカル)
若くしてソフィの父親になった。
離れて暮らす娘ソフィと久しぶりに再会する。
まとめ
一瞬一瞬が繊細できらびやか、そんな中に潜む父が抱える闇。
2人の親子が残した夏の思い出に浸ることが出来る、『aftersun/アフターサン』は、2023年公開です。
《ライター:Yuuri》
読者の皆さんこんにちわ。ライターのYuuriと申します。
アクション映画を好み、エマ・ストーンとクリステン・スチュワートをこよなく推してます。
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見終わった後、ポール・メスカル演じるお父さんが娘のいない所で見せていた寂しそうでどこか苦しそうな表情を思い出して胸が苦しくなりました。
監督は自分の父親を思い出してこの作品を撮ったという記事をどこかで読みました。
そうした背景も考えると、当時のお父さんの気持ちを知るために、そして自分の気持ちを整理するためにこの作品を撮ったのかもしれないな、と思います。
Happy Endではないけれど、夏が来る度思い出すような、ノスタルジーのようなものを感じさせてくれる作品です。
余談ですが、YouTubeで監督が撮ったショートムービー「Tuesday」が見れます。こちらもやはりお父さんへの複雑な思いが感じられる作品となっています。女優の藤谷文子さんが紹介されていて知りました。
sophieさん、コメントありがとうございます。アイコンを見て、ソフィー・マルソーさんだとすぐわかりました!『aftersun/アフターサン』については、「すどうゆきさん」(https://seikajitu.com/aftersun-consideration)が別途記事化されていますので、またご覧になって下さい。「日焼け後のスキンケア」の一文が印象に残っています!