NETFLIXドラマ『クイーンズ・ギャンビット』が記録破りの大ヒットを飛ばし、一躍スターダムにのし上がったアニャ・テイラー=ジョイ。
話題の映画に次々と出演する最旬女優である一方、ファッションアイコンとしても注目を浴びています。
ディオールのグローバル・ブランド・アンバサダーにも選ばれたアニャは、レトロファッションがお得意。
ここではアニャのファッションアイコンとしての活躍ぶりと、「映画で学ぶレトロファッション」の着こなし術に迫ります!
(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/Dior/)
「アニャ・テイラー=ジョイ」:プロフィール
ファッションモデルから、女優の道へ
アニャ・テイラー=ジョイといえば、強い眼差しにミステリアスな雰囲気が印象的。
6人きょうだいの末っ子としてアメリカに生まれたアニャは、母がアフリカ・スペイン・イギリス系、父がアルゼンチン・スコットランド系のため、多国籍な美しさを持っています。
幼少期はアルゼンチンとイギリス・ロンドンで過ごし、女優を志して14歳の時にニューヨークへ移住。
さまざまな国を渡り歩き、スペイン語・イギリス英語・フランス語を流暢に話せるという才女っぷりも、アニャの魅力の1つでしょう。
そんなアニャは、モデルとしてキャリアをスタートさせています。
ロンドンの実家近くで犬の散歩中に、かつてケイト・モスが所属していた大手モデル事務所「ストーム・モデル・マネジメント」の創設者サラ・ドゥーカスにスカウトされたのがきっかけです。
女優になるために初めて受けたオーディションは2014年公開の『マレフィセント』。
ディズニーが大好きなアニャはどうしても役が欲しかったそうですが、残念ながら落選。
その後、2015年公開の『ウィッチ』で主役の座を射止めたことで、本格的に女優として活動を開始しています。
2020年配信のNETFLIXドラマ『クイーンズ・ギャンビット』で一躍話題の女優になったアニャ。
ドラマのストーリーだけでなく、アニャが着こなすレトロファッションにも注目が集まりました。
●アニャ・テイラー=ジョイ(Anya Taylor-Joy)
誕生日:1996年4月16日生まれ
星座:おひつじ座
身長:169㎝
出身:アメリカ・マイアミ
▶おすすめの代表作品
※アニャ・テイラー=ジョイは、『モーガン』『ウィッチ』など、「新絶叫クイーン」の出世作となりました。
『クイーンズ・ギャンビット』のレトロファッション!
NETFLIXドラマ『クイーンズ・ギャンビット』でアニャが演じたのは、孤児院育ちの天涯孤独な少女・ベス。
ベスはチェスの天才的な才能を発揮し、男社会のチェス界で頂点までのし上がっていきます。
痛快なストーリーはもちろんのこと、ベスのレトロガーリーなファッションやヘアスタイルも『クイーンズ・ギャンビット』の見どころ。
特に可愛いと話題になったスタイルをいくつかチェックしてみましょう!
まずはベスのアイコンとも言える、外巻きのボブスタイル。
グレース・ケリーを思わせるような気品あふれるスタイルは、ベスのレディなムードにぴったりです。
ベスはフレアスカートやAラインワンピースを愛用。
どちらも60年代のトレンドファッションです。
チェック柄のミニマルなドレスは、ウエストの位置が高く設定されており、アニャの華奢さが際立っています。
フレアスカートにトップスをインするベスの基本スタイルは、きっちりした印象を与えるだけでなく、スタイルアップして見える効果も。
チェス盤の格子のようなチェックスカートがレトロで可愛いですよね。
小物遣いもガーリーで可愛らしいのがベスのスタイル。
特に注目してほしいのが「スカーフ」。
ストライプ柄のトップスにはエレガントなスカーフ、マニッシュなパンツスタイルにはモノトーンのスカーフなど、ファッションに合わせたヘッドアクセサリーを着用しています。
■『クイーンズ・ギャンビット』Netflixリミテッド・シリーズ
(6200万再生数を記録! ※リリース後4週間。ゴールデングローブ賞2冠!)
※孤児院で育った少女ベス。用務員にチェスを習い天賦の才を開花させた彼女は、やがてウィートリー夫人に引き取られ、各地の大会で強豪プレイヤーを相手に次々優勝、男性優位のチェス界で頭角を表す。孤児院で与えられた安定剤と、アルコールへの依存とも闘いながら、ベスはついにソ連の大会で最強の敵ボルゴフと対峙するーー。ドラマ化で話題を呼んだ、天才チェス 少女の孤高の挑戦を描く長編小説。【引用:Amazon】
ディオールの、グローバル・アンバサダーに就任
個性的なルックスを持つアニャは、女優だけでなくファッションアイコンとしても大活躍!
ファッション界のオスカー賞とも言われるCFDAアワードでは、「Face of the Year 2021」を受賞。
さらに2021年の秋にはディオールのグローバル・ブランド・アンバサダーに就任しています。
アニャの華麗なるディオールの着こなしをチェックしてみましょう!
こちらは第80回ゴールデン・グローブ賞で披露した、2023年フォールコレクションのイエロードレス。
会場には婚約者とウワサされるミュージシャンのマルコム・マクレーとともに現れ、眩しいくらいの輝きを放っていました。
ファッションだけでなく、メイクアップコレクションにも注目。
パキッとした赤リップがアニャのアイコニックな顔を引き立てていますね。
参考記事:ディオール・ブランドが選んだCMアンバサダー、Dior公式SNSのハリウッド女優・俳優は誰?
アニャのレトロファッションを楽しむ映画2選!
ディオールのドレス姿も素敵ですが、映画の中ではレトロファッションを披露することもしばしば。
アニャ・テイラー=ジョイのレトロな着こなしが楽しめる映画を紹介します!
映画『アムステルダム』
映画タイトル | アムステルダム |
原題 | Amsterdam |
監督 | デビッド・O・ラッセル |
出演 | クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デビッド・ワシントン、アニャ・テイラー=ジョイ他 |
公開日 | 2022年/134min 【YouTube:予告編】 |
あらすじ:史実とフィクション、交えたクライムストーリー
1930年代のアメリカ・ニューヨーク。
第1次世界大戦の戦地で出会った医師のバート(クリスチャン・ベール)と弁護士のジョン(ジョン・デヴィッド・ワシントン)、アーティストのヴァレリー(マーゴット・ロビー)は、固い友情で結ばれていました。
ある時、バートとロバートはひょんなことから殺人事件の現場に遭遇し、あろうことか容疑者に仕立て上げられてしまいます。
2人は無実を証明するために、ヴァレリーとともにある作戦を実行するのですが……。
やがて彼らは歴史を変えてしまうほど巨大な陰謀に巻き込まれていきます。
誰もが憧れる、ハイエンドなドレスを着こなす
本作でアニャが演じるのは、資産家の妻リビー役。
お金持ちで上流階級のリビーは、強気でちょっぴり意地悪な女性。
そんな彼女には、家であってもハイエンドなファッションを身にまとうという抜かりない一面も。
30年代らしいブラウスや膝下丈のスカートなど、アニャがレトロファッションを美しく着こなす姿が楽しめます。
特に注目してほしいのが、パーティーシーンで着用している真っ赤なドレス。
本作の衣装デザイナーは、リビーのテーマカラーを「赤」と決めていたようで、パーティーシーンでも燃えるような赤いドレスを着用しています。
さらにアニャの美しいブロンドヘアを生かし、何層にも重なるミルクメイドの三つ編み姿で登場。
まるで王女様のようなヘアスタイルは、上流階級の中で強く生き抜くリビーにぴったりです。
映画『ラストナイト・イン・ソーホー』
映画タイトル | ラストナイト・イン・ソーホー |
原題 | Last Night in Soho |
監督 | エドガー・ライト |
出演 | アニャ・テイラー=ジョイ、トーマシン・マッケンジー、マット・スミス他 |
公開日 | 2021年/115min 【YouTube:予告編】 |
あらすじ:夢が現実を支配していく恐怖に震える
ファッションデザイナーを夢見るエロイーズ(トーマシン・マッケンジー)は、希望を胸にロンドンのソーホーにあるデザイン専門学校に入学します。
しかし寮のルームメイトたちは酒に夜遊びにと快楽に現を抜かすばかり。
寮を飛び出し、街の片隅で一人暮らしを始めたエロイーズは、ある晩夢の中で美しい女性・サンディ(アニャ・テイラー=ジョイ)と出会います。
1960年代のソーホーで歌手を目指すサンディに心奪われ、夜ごと彼女を追いかけるようになるエロイーズ。
いつしか夢の中の出来事が現実とシンクロしていくのですが、エロイーズは夢の中でサンディが殺されるところを目撃してしまい……。
エレガントな60年代ファッションに目を奪われる
本作の主人公であるエロイーズは、60年代のカルチャーを愛しています。
そのため、劇中には60年代のさまざまなオマージュやレトロファッションが登場。
アニャ演じるサンディが身にまとうエレガントなレトロファッションは本作の見どころの1つです。
特に印象的なのは、首元にスパンコールがほどこされたサーモンピンクのミニドレス。
60年代イギリスで花開いた若者文化「スウィンギング・ロンドン」を体現したような、ミニ丈にシフォンの美しいドレスに思わずため息が出てしまいます。
ボリュームたっぷりのゴージャスなヘアスタイルは、当時のファッション・アイコンであるブリジット・バルドーを参考にしたとか。
さらに、アニャは60年代に流行した白いビニールコートとレインブーツのスタイルも披露!
ヴィンテージライクなビニールコートは、サンディに憧れるエロイーズも思わず真似して買ってしまうほどのインパクト。
エローイーズはコートにデニムを合わせているのに対し、サンディはコートをワンピース風にアレンジしています。
2人の着こなしを見比べてみるのも楽しいですよ。
まとめ
ディオールのアンバサダーにも選ばれた女優アニャ・テイラー=ジョイの、レトロファッション着こなし術を紹介しました。
ゴージャスなブロンドヘアに縁取られた個性的な顔立ち、そしてモデル出身ならではの美しい立ち姿で、どんなスタイルもモノにしてしまうアニャ。
特にレトロファッションはアニャの十八番で、現代でも真似したくなるような着こなしがたくさんあります。
女優としてだけでなくファッションアイコンとしても活躍しているアニャに、今後も注目が集まりそうです!
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ウェス・アンダーソン作品の世界観が大好き!ライターの「もな」です。
映画にどハマりしたのは、小学生の頃に『ロード・オブ・ザ・リング』を観てから。
それからというもの、映画は私の人生にとって欠かせないもので、大学では映画学を専攻しました。
私の書く記事が、誰かと素敵な映画との出会いの場になったら嬉しいです。
映画批評家サイト「ロッテン・トマト」が選んだアニャ・テイラー=ジョイのベスト3は、『マッドマックス:フュリオサ』(24)、『ノースマン 導かれし復讐者』(22)、『ウィッチ』(15)でした~!