今回紹介する映画は、2022年9月30日公開の『ドライビング・バニー』です。
主演は豪アカデミー賞助演女優賞、オーストラリアの実力派女優エシー・デイヴィスと『ラストナイト・イン・ソーホー』など近年、素晴らしい活躍を見せるトーマシン・マッケンジーです。
本作は、第20回トライベッカ映画祭審査員特別賞ほか数々の国際的な賞を受賞!
米批評サイト「ロッテントマト」では100%フレッシュという高い満足度を記録しています。
それでは早速、本作のあらすじと見どころを紹介します。
『ドライビング・バニー』:作品情報
映画タイトル | 『ドライビング・バニー』 |
原題 | The Justice of Bunny King |
監督 | ゲイソン・サヴァット |
出演 | エシー・デイヴィス、トーマシン・マッケンジー、エロール・シャンド、トニー・ポッター、シャナ・タン 他 |
公開日 | 2022年 【YouTube:予告編】 |
監督は、ニュージーランド在住の中国人ゲイソン・サヴァット。
1995年にカメラマン、その後CMディレクター、短編映画の監督を経て本作が初の長編映画です。
『ドライビング・バニー』:簡単なあらすじ
経済的弱者だが、愛情深い母親バニー・キング
主人公バニー・キング(エシー・デイヴィス)は2児の母親。
夫殺害の前科持ちのため家がなく、住まいは妹夫婦の家に居候の身です。
バニーの子供たちは、保護観察中で里親のもとで育てられています。
親子で会えるのは家庭支援局内での面会でのみ。
家を持ち、再び子供たちと暮らすためにバニーは路上で車の窓拭きをして日々お金を稼いでいます。
継父に手を出されている、バニーの姪トーニャ
主人公バニーの姪トーニャ(トーマシン・マッケンジー)は、バニーの妹グレースの娘。
グレースは再婚しており、トーニャは前夫との子です。
新しい父親ビーバンからは肉体的接触を要求されていますが、家族には打ち明けられずにいます。
一緒に住めない娘シャノン、誕生日会に行く約束
バニーは、家庭支援局外で子供たちに接触することは認められていません。
子供たちと一緒に住む条件は、養うための定職と暮らすための家を準備することです。
面会の日、バニーは背伸びをして娘シャノンの誕生日をプール付きの新居で一緒に過ごすことを約束します。
トーニャを連れ出し、娘の元へ走り出すバニー
ある日ガレージでバニーは、新夫ビーバンが姪トーニャに言い寄る光景を目撃します。
妹グレースにその事実を伝えるもバニーの話を信じず、挙句の果てに家を追い出されてしまいます。
無一文で家も無くしたバニーですが、娘シャノンの誕生日も迫ってきています。
そんなバニーは、肩身の狭い思いをしているトーニャを救い出します。
シャノンの誕生日を祝うため、トーニャと共に遠く離れたシャノンの家へ車を走らせます。
バニーは娘の誕生日を祝うことができるのか?人生どん底のバニーの行く末とは・・・
『ドライビング・バニー』:主なキャスト
バニー・キング役/エシー・デイヴィス
ワケアリのシングルマザー、バニー・キングを演じるのは、オーストラリア出身の女優エシー・デイヴィス。
『ベイビーティース』では豪アカデミー賞助演女優賞に輝く実力は女優です。
トーマシン・マッケンジーとは『トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング』以来、2度目の共演です。
●エシー・デイヴィス(Essie Davis)
誕生日:1970年1月19日生まれ
星座:やぎ座
身長:168cm
出身:オーストラリア・タスマニア州
▶おすすめの代表作品
トーニャ役/トーマシン・マッケンジー
バニーの姪トーニャを演じるのは、ニュージーランド出身の女優トーマシン・マッケンジーです。
タイカ・ワイティティ監督作『ジョジョ・ラビット』をはじめ多くの話題作に出演し、注目を集めている新生女優の一人です。
インタビューでは、故郷ニュージーランドの映画産業に貢献したく、母国に戻れて嬉しかったと話しています。
そんなトーマシン・マッケンジーのおすすめ出演作についてはこちらの記事をご覧ください。
参考記事:『ジョジョ・ラビット』で一躍注目!高身長でスタイル抜群の女優トーマシン・マッケンジー出演映画3選
●トーマシン・マッケンジー(トーマサイン・マッケンジー)(Thomasin McKenzie)
誕生日:2000年7月26日生まれ
星座:しし座
出身:ニュージーランド・ウェリントン
▶おすすめの代表作品
ジョジョ・ラビット (予告編:Amazon) (サントラ デヴィッド・ボウイ:楽天)
※感動のクライマックスと感涙のエンディングが待っています。
『ドライビング・バニー』:感想と見どころ
ジェシー・ネルソン監督作『アイ・アム・サム』に次ぐような、親子の悲劇でした。
情に熱く、子供への愛情もたっぷりなバニーがどんどん最悪な状況へ陥るところがとても切ないです。
経済的弱者が冷たく不条理な社会のルールに立ち向かうところに、力強さを感じ、心がとても締め付けられます。
ちょっと破天荒なバニーの人間味溢れる行動の数々は、見どころの1つだと思います。
姪を守るための大胆な行動、ダメだと思うことも娘のために厭わない行動。
とにかく人を大事にするバニーと、社会の現実を目の当たりにすることでみなさんの心はきっと動かされることでしょう。
まとめ
一見、明るそうなポスターのイメージとは裏腹になかなか重い内容の本作ですが、母親の愛情に溢れた素晴らしい作品です!
非常にメッセージ性も強く、観るひと一人一人で感じ方は変わってくるはず。
鑑賞された方は、ぜひ筆者の感想と比べてみてください!
上映している映画館はやや少なめですので、行ける方はぜひ劇場へ行かれることをおすすめします。
《ライター:kenya》 クリックで担当記事一覧へ→
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