皆さん、こんにちわ!社会派洋画が大好きな、ライターのYuuriです。
今回は、2024年公開の、人工中絶が違法の時代で立ち上がった女性たちを描いた『コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話-』をピックアップ!
衝撃的な題材を扱った作品として気になっている方も多いはず。
ここでは、実在する団体の話をもとに描かれた本作の気になるあらすじと見どころ、世界観についてご紹介いたします。
『コール・ジェーン-女性たちの秘密の電話-』作品情報
映画タイトル | コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話- |
原題 | Call Jane |
監督 | フィリス・ナジー |
出演 | エリザベス・バンクス、シガニー・ウィーバー、クリス・メッシーナ、ケイト・マーラ、ウンミ・モザク、コーリー・マイケル・スミス他 |
公開日 | 2024年 【YouTube:予告編】 |
妊娠により命の危機迫る主婦、選んだ道は?:あらすじ
1968年夏のシカゴ。
悠々自適に暮らす主婦のジョイは、夫・ウィルと10代の娘・シャーロットと幸せな結婚生活を送っていた。
新たな子供を妊娠しているジョイだったが、ある持病の異変に気付き、医者に診てもらった結果「うっ血性心不全」という病を発症していた。
唯一の療法は妊娠をやめること、すなわち中絶であると知らされてしまう。
妊娠中のジョイの生存率は五分五分であると知り、幸せな結婚生活は混乱へと化してしまっていた。
法律で中絶が許されていないこの時代で、人工中絶の承認を得るためには、病院の理事会メンバー全員と面会する必要があった。
メンバーは全員男性。彼らはまるでジョイの存在を無視するかのように扱い、満場一致で中絶への反対票を投じられてしまう。
ジョイを死なせたくないウィルは最善を尽くそうとするのだが…。
数万の女性を救った、実在の団体をもとに制作
第88回アカデミー賞脚色賞にノミネートされた実績を持つフィリス・ナジーが監督を務めた『コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話-』。
ベルリン交際映画賞コンペティション部門など、様々な映画祭で上映され、海外では既に高い評価を得た良作として注目を集めている話題作です。
人工中絶が違法とされていた1960年代のアメリカを舞台に、中絶を選ぶか自身の命を選ぶか、壮絶な選択に迫られた主婦のジョイ。
「ジェーン」と呼ばれる中絶手術を提供する団体と出会い、女性達と共に立ち上がるという物語です。
主人公ジョイを、映画『チャーリーズ・エンジェル』(21)のエリザベス・バンクスが演じ、ジェーンのリーダーであるバージニアを映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(22)のシガニー・ウィーバーが演じました。
この「ジェーン」という団体は、1960年代のアメリカに実在した組織であり、70年代初頭にかけて数万にも及ぶ女性たちを救った存在でした。
本作は、様々な混乱や裁判を乗り越え、女性の権利を勝ち取ったヒロイン達の物語を映画化し、社会派エンターテインメントとして大きな称賛を得ました。
予告編では、何ら不自由なく幸せに暮らしていたジョイが、妊娠が原因で持病を悪化させ、倒れてしまう様子から、ジェーンに出会い、命を懸けて戦い抜く姿が映し出されています。
重苦しすぎず、ポップさもある社会派映画に
人工中絶という命を扱うテーマではあるものの、映画ポスターのポップなデザインからも垣間見えるように、シリアス過ぎず重苦しくない作風で描かれている本作。
それはきっと、ジョイという主人公の存在にも作風のカギがあるのかもしれません。
特殊な民間人ではなく、平凡な主婦であったジョイが違法中絶という壮絶な経験を経て、ジェーンと関わっていくというこの劇的すぎる運命。
普通の主婦であるからこそ私たち一般人も違和感なく寄り添えて、偏見を持たずに彼女の人生に目を向けやすい現実的なキャラクターになっているのではないでしょうか。
様々な理由で中絶という道を選んだ女性たちの人生を、無許可かつ違法という危険の中でも守ろうとするジェーンたち。
そしてさらに助けられた女性たちがサポートし合って組織を維持しているからこそ、”今”がある。
過去に出来た礎によって現代に繋がっていることを改めて理解させられ、人工中絶という遠いようで近いデリケートな問題の背景に近付くことが出来る作品です。
女性はもちろんのこと、性別関係なく是非とも様々な世代・年齢の方に観て頂きたい一作となっています。
主演エリザベス・バンクス、想いの詰まった作品に
本作にて主人公ジョイを演じたのは、女優だけでなく映画監督としても活躍を見せるエリザベス・バンクス。
裕福な結婚生活が持病と妊娠により一変し、「ジェーン」の一員になるという壮絶な人生を歩む女性を演じました。
エリザベスは、今作への出演をきっかけにこのような団体が実在したことを初めて知ったと語っています。
誰かが誰かを必要とすることを物語の重要なストーリーテリング(観衆に見せる物語)として描き、あなたは一人ではないということを伝えたい作品になっているとのこと。
アメリカでは、中絶の医療を受けるための支援が備わっており、女性たちの人生や健康を守るための方法が身近になってきているそうです。
エリザベスは、そういった支援がもっとより多くの女性たちに広まり、有権者にも広く知ってほしいと話しています。
エリザベスの想いがぎゅっと詰まった『コール・ジェーン』が、多くの人々に届くことを強く願うばかりですね。
●エリザベス・バンクス(Elizabeth Banks)
誕生日:1974年2月10日生まれ
星座:みずがめ座
身長:164cm
出身:アメリカ・マサチューセッツ州
主な出演作品:
『ピッチ・パーフェクト』シリーズ
●シガニー・ウィーバー(Sigourney Weaver)
誕生日:1949年10月8日生まれ
星座:てんびん座
身長:182cm
出身:アメリカ・ニューヨーク州
▶おすすめの主な代表作品
まとめ
実話をもとに制作され、多くの人の心を揺さぶる名作となった本作。
望まぬ妊娠によって、人生が閉ざされてしまった女性たちを救う集団「ジェーン」の歴史を知ることが出来て、様々なことを考えさせられる作品となっています。
映画『コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話-』は、2024年3月公開です。
《ライター:Yuuri》
読者の皆さんこんにちわ。ライターのYuuriと申します。
アクション映画を好み、エマ・ストーンとクリステン・スチュワートをこよなく推してます。
記事の感想などありましたら、お気軽にご連絡くださいませ!
記事へのご感想・関連情報・続報コメントお待ちしています!