2024年1月19日に『僕らの世界が交わるまで』(原題:When You Finish Saving The World)が日本公開されました。
こちらの作品は俳優として活躍してきたジェシー・アイゼンバーグが初監督を務めました。
また、長く彼の映画界での盟友であるエマ・ストーンも製作に関わり、話題を呼びました。
そんなジェシー・アイゼンバーグの魅力をもっと知って欲しく、彼の出演作品を3作品紹介します。
カリスマあふれる演技力を持つジェシー・アイゼンバーグに浸っていきましょう!
(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/TheSocialNetworkMovie/)
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①『イカとクジラ』(05)
原題:The Squid and the Whale
ブルックリンに住む一組の家族。
かつては人気作家であった父親が長くスランプに陥り、一方の母親は新作がヒットし成功を収めるというよじれた状態に。
そんな二人の関係が悪化するのも時間の問題であり、ついに離婚を決意することになる。
ウォルトとフランクという二人の息子にとって、家族4人全員で過ごす時間は無くなり、バラバラになってしまう。
それは息子たちの生活に、大きな影を落とすことになる…
見どころ:大人になり切れていない16歳
ジェシー・アイゼンバーグの初期のころの作品です。
二人の息子のうち長男を演じた彼は、離婚した両親を行き来しながら、弟の素行に対する責任感も背負ったしっかりとした人物を演じきっています。
しかし、16歳というまだ大人になり切れていない部分も垣間見え、それがこの映画のタイトルである「イカとクジラ」に繋がっていきます。
②『ソーシャル・ネットワーク』(10)
原題:The Social Network
ハーバード大学に通うある青年(ジェシー・アイゼンバーグ)は、ガールフレンドとあることで口論し喧嘩別れしてしまう。
ガールフレンドの悪口を書き連ね、さらにエスカレートしハーバード大学の女子学生の顔格付けサイトまで作ってしまう。
そんなサイトを作る“能力”に目を付けた人物が彼の下に集まってくるが、それは彼自身の人生を大きく変えていく始まりに過ぎなかった…
見どころ:誰もが知るFacebookのルーツ
ジェシー・アイゼンバーグの作品でどうしても欠かせないのは、“Facebook”の創設者マーク・ザッカーバーグの半生を描いたこの作品。
天才とオタクらしさ全開で私たちを魅了し、あっさりと迎えるラスト。
この重すぎず、でも印象的な人物(しかもビジュアルも何となく似ている?) にぴったりでした。
オタクを演じれば彼の右に出る者はいないくらい、なぜかオタクがハマっているジェシー・アイゼンバーグ。
これは彼のための作品ともいえるのではないでしょうか。
監督は『セブン』『ファイト・クラブ』『ゴーン・ガール』などのデヴィッド・フィンチャー監督、
脚本は『モリーズ・ゲーム』『シカゴ7裁判』などのアーロン・ソーキン、面白くない訳がないともいえる最強タッグ。
誰もが知るFacebookだからこそ、その裏に隠された意外性なども楽しめる作品です。
③『沈黙のレジスタンス 〜ユダヤ孤児を救った芸術家』(20)
原題:Resistance
第二次世界大戦下のフランス。
ドイツに国境近い地域から、徐々にナチスによる占領が拡大していく。
そんな中、フランスに住むユダヤ人、マルセル・マンジェル(ジェシー・アイゼンバーグ)という一人の青年は、親をナチスに殺害された孤児たちの世話をすることになる。
心に傷を負った子供たちを喜ばせるためにマルセルが起こした行動は、パントマイム。
声を発することはせず豊かな表情のみで、あっという間に子供たちの顔には笑顔が浮かぶ。
しかし、それも束の間。ナチスの勢力は増し、マルセルらユダヤ人たちは身を追われ逃亡する日々になる…
見どころ:実在のマルセル・マルソーが舞い降りた!
第二次世界大戦を描いた作品はたくさんありますが、こちらの作品はナチスによるユダヤ人迫害と彼ら彼女らの逃亡劇という苦しい描写が連続します。
そんな中でも子供たちとエンターテインメントの精神を忘れない、マルセルの強い希望が全編に渡って暗闇に灯る光のように感じます。
マルセル・マンジェルという人物、ピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。
実は戦後においてもパントマイムとして活躍し、マイケル・ジャクソンの「ムーンウォーク」の生みの親ともいえる、マルセル・マルソーのこと。
ユダヤ人であることを隠すため、姓を変えたという背景も描かれています。
ジェシー・アイゼンバーグの、どこか安心できる雰囲気が助けとなってマルセル・マルソーが舞い降りたように感じます。
▶沈黙のレジスタンス 〜ユダヤ孤児を救った芸術家(作品情報)
ジェシー・アイゼンバーグ作品、今後の予定
“A Real Pain”
ジェシー・アイゼンバーグ監督作品の2作目が早くも完成。
亡くなった祖母のルーツを探しにポーランドへ旅をする二人のいとこ。
そこではユダヤ人が受けた残酷の過去を目の当たりにしていく、というストーリー。
日本での公開も期待したいところです。
“Sasquatch Sunset”
アメリカでは未確認生物としてよく知られている“ビッグフッド”。
その生態をドキュメンタリータッチで描いた作品です。
ビッグフッドの一人をジェシー・アイゼンバーグが演じています。
変化が強すぎて、彼とは認識できませんが…
まとめ
いかがだったでしょうか。
公開中の映画館があれば、『僕らの世界が交わるまで』も含めて、ぜひ彼の素晴らしい才能を堪能してみて下さい!
《ライター:Halle》
暇さえあれば、映画観る!がモットー。
映画が好きになったきっかけは、時間を持て余していた大学時代。
うかつにも数々のシリーズ映画に手を出してしまったのです。
Marvel、DC、スター・ウォーズ、トランスフォーマー、パイレーツ…
今ではすっかり映画が生活の一部になってしまいました。
Twitterでも、気ままに映画・海外ドラマネタでつぶやいています。
良かったら覗いてみて下さい(^^)//
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