あの「おしゃべり傭兵」デッドプールが、三度スクリーンに戻ってきます!
『デッドプール3/デッドプール&ウルヴァリン』は、俳優組合のストライキの影響で、なかなか公開日が決まりませんでしたが、ついに2024年7月に公開!
今作はデッドプールのMCUデビュー作品となり、重要な作品になること間違いなしでしょう。
この記事では、元々のデッドプール映像化の経緯や、MCUに合流することとなったスタジオ買収の事情、そして『デッドプール&ウルヴァリン』のキャストなどの情報を紹介していきます!
(冒頭画像:引用https://twitter.com/deadpoolmovie/)
実写化前は、アニメやゲームでも活躍!
90年代にマーベル・コミックに登場したデッドプールは、大人向けのストーリーや読者に向かって話しかける「第四の壁」の破壊、怪我をしても死なない体を持ったことによるブラックな笑いなど、独特な要素が人気のキャラクターです。
実写映画になる前は、アニメーションやゲームですでに活躍していました。
筆者の個人的なイメージでは、ライアン・レイノルズの前は、デッドプールといえば2013年のビデオゲーム「Deadpool」で声を当てた声優のノーラン・ノースでした。
テレビ東京系列で2014年に放送されていた朝アニメ『ディスク・ウォーズ・アベンジャーズ』にも登場したことがあります(CVは子安武人!)。
日本では、2013年に邦訳コミック「デットプール:マーク・ウィズ・ア・マウス」が出版されてからかなり知名度が上がったのではと思います。
デッドプールの一人称「俺ちゃん」は、キャラクターにピッタリ合ったまさに名訳!手に取った人も多いのではないしょうか。
●ライアン・レイノルズ(Ryan Reynolds)
誕生日:1976年10月23日 (さそり座)
身長:188cm
出身:カナダ ・バンクーバー
▶おすすめの代表作品
2016年に待望の実写化、R指定も大好評!
長らく実写化が望まれてきたデッドプール。
主演のライアン・レイノルズはプロデューサーも兼任しており、難航する製作に苦労していたようです。
2014年にテスト映像がリークされたりと、何かと話題がつきませんでした。
それでも、2016年5月に公開された第1作目は大好評。
末期がんを患った傭兵のウェイド・ウィルソンが、「ウェポンX計画」の被験体となり不死身の身体を手に入れる、アンチヒーローのオリジン物語の見事な映像化でした。
R指定のアメコミ映画という初の試みも、「デッドプールはこうでなくちゃ!」と無事観客に受け入れられたようです。
ちなみに、同時期に公開されていたMCU映画は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』。
殺伐とした内容だっただけに、デッドプールのコミカル要素にかなり元気づけられたのを筆者はよく覚えています。
第二作目では、予告されていた通りケーブル(ジョシュ・ブローリン)が登場。
コミックでも頻繁に共演しているキャラクターで、「ケーブル&デッドプール」というシリーズもあるほどです。
ケーブル役のジョシュ・ブローリンは、MCUでは『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』(18)と『エンドゲーム』(19)のヴィランであるサノスを演じた俳優でもあります。
『デッドプール2』は『インフィニティ・ウォー』とほぼ同時期の公開だったこともあり、もちろん、これもデッドプールはイジり放題でした。
■参考:動画配信・レンタル・本【管理人・選】
「FOXユニバース」、MCUとの合流の経緯
ところで、『デッドプール』の映画シリーズは20世紀フォックス(現20世紀スタジオ=FOXユニバース)の製作。
『アベンジャーズ』などのMCUを製作しているマーベル・スタジオとは別の映画会社です。
20世紀スタジオは、90年代にマーベル・コミックスから「X-MEN」シリーズの映像化権を獲得し、2000年から2006年にかけて『X-メン』から始まる最初のシリーズを製作しました。
デッドプールも「X-MEN」の世界の住人です。
映画では「恵まれし子らの学園」も登場しましたね。
予算の都合で、有名なキャラクターは出せなかったようですが……。
そんな中、2019年に、親会社である21世紀フォックスがウォルト・ディズニーの傘下に入る合意が成されました。
ディズニーの子会社の20世紀フォックス、合流が可能に!
つまり、すでにディズニーの一部であるマーベル・スタジオと、大きな意味では同じ会社同士になるということ。
ついにX-MENとアベンジャーズが合流するかもしれない!というわけです。
その証拠のように、『ドクター・ストレンジ:マルチバース・オブ・マッドネス』(22)では、サー・パトリック・スチュワートのプロフェッサーXが登場しました。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(22)後の公開ということもあり、そこまでの大きな反応はありませんでしたが、スタジオの垣根を超えたカメオ出演であることは確かです。
『デッドプール3』は、20世紀フォックスが買収されたにもかかわらず、前作からの世界観をそのままにMCUの一本として合流する作品。
満を持して、これまでのX-MEN映画がMCUに一気に流れ込むとんでもない映画になることが予想できるんです!
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ヒュー・ジャックマン、MCUデビュー!
本作の注目キャストといえば、ウルヴァリン役で出演するヒュー・ジャックマン!
2017年の『ローガン』を最後に、10年以上ウルヴァリンを演じたことで有名ですよね。
撮影現場の写真では、コミックでの衣装に非常に近い黄色いコスチュームを着たヒュー・ジャックマンと、デッドプールが並んで歩いている様子が映されています。
前々からなにかとウルヴァリンに対抗意識を燃やしていたデッドプール。
ライアン・レイノルズのYouTubeチャンネル【動画】には、2022年にウルヴァリンの登場を予告する動画も投稿されていました。
また、ジェニファー・ガーナーがエレクトラ役で出演することも発表されています!
ベン・アフレックがマット・マードックを演じた2003年の『デアデビル』のヒロインです。
ということは、ベン・アフレックのカメオ出演も大いに期待できそう!
他にも過去のフォックス系列のマーベル映画から誰が登場するのか、ファンの間では噂が絶えません。
今回『デッドプール3』のメガホンを取るショーン・レヴィ監督は、たくさんのカメオ出演が簡単に叶ったことに驚いたともインタビューで話しています。
サプライズ出演が上記だけではないのは確定事項のようですね。
『デッドプール3』、フェーズ5の重要な1本に!?
『デッドプール3』の内容についてもたくさんの推測や噂が飛び交っていました。
もしも、本作がMCUのフェーズ5としてしっかりと組み込まれるのであれば、次の大物ヴィラン「征服者カーン」も関わってくることになりますよね。
一部では、ドラマシリーズの『ロキ』に登場するマルチバースの監視組織TVA(時間変異取締局)が登場するのでは?という話もあるようです。
前作でデッドプールはタイムトラベルを行い、かなり好き放題やったようなので、ない話ではないかも……?
実際に公開された映画で、ぜひ楽しんでご確認下さい!
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《ライター:ぜろ》 担当記事一覧はこちらをクリック→
高校2年生で『アベンジャーズ』を観て以来の映画ファン。大学と大学院では映画研究にどっぷり浸かっていました。
アナログでファンアートを描いてはインスタグラムに載せています。楽し〜!
話題の作品や、そこにつながる過去の名作、注目のキャストなどをわかりやすく楽しく紹介していきたいです!
『デッドプール&ウルヴァリン』のタイトルで公開されたデッドプール3、アメリカでのオープニング興収が2億ドルを超える大ヒットとなりました!R指定映画では初のことだそうです。今回でお別れとなるFOXユニバースへの敬意と愛、思い出が詰まった良作でした。やっぱりヒュー・ジャックマンのウルヴァリンは最高!