みなさん、こんにちわ!洋画ライターのYuuriです。
今回は、日本でも2023年公開の注目映画『ファルコン・レイク』をご紹介いたします。
少年と年上の少女のひと夏の思い出を描いた、斬新な青春映画のあらすじと新人キャストを要チェック!
そして、今作の魅力的な世界観と見どころを紹介しましょう。
(冒頭画像:引用https://sundae-films.com/falcon-lake/)
青春映画『ファルコン・レイク』:映画情報
映画タイトル | ファルコン・レイク |
原題 | Falcon Lake |
監督 | シャルロット・ルボン |
出演 | ジョゼフ・アンジェル、サラ・モンプチ、モニア・ショクリ他 |
公開日 | 2023年 【YouTube:予告編】 |
少年がバカンス先で出会う、16歳の少女:あらすじ
13歳の少年、バスティアン。
14歳の誕生日を目前に、母親の旧友が暮らすカナダ・ケベック州にある湖のコテージでひと夏を過ごすために、家族で訪れることに。
そこで再会したのは、母親の旧友の娘で2つ年上の16歳のクロエという少女だった。
クロエは以前よりも成長しており、16歳にしてはとても大人びていて、バスティアンはいつしかそんなクロエに心惹かれるようになっていく。
自然豊かな湖畔には、実は幽霊が出るという噂があり、バスティアンはクロエの気を引くために湖で泳ぎ、少しずつ2人の距離は縮んでいくのだったが…。
美しいだけでない、不穏さもある異色の青春映画
フランス語圏の漫画ユニット・デシネの※バスティアン・ヴィヴェスが放った『年上のひと』を映像化し、本作が長編デビュー作となるシャルロット・ル・ボン監督が手掛けた『ファルコン・レイク』。
14歳の少年・バスティアンと、2つ年上の少女・クロエが、ケベック州にある湖畔を舞台に、思春期の不安と希望を抱きながら心を通わせるヒューマン青春ドラマです。
あらすじにもあるように、本作は幽霊という夏にピッタリの怪談話も絡ませた異質な物語になっています。
これまでの青春映画にはなかったような、新しい要素アリの真新しいティーン青春映画として、海外では多方面から絶賛。
第58回シカゴ国際映画祭では新人監督賞を受賞しており、クオリティの高いその映像美とストーリーが評価されるなど大きな注目を集めました。
エモーショナルな夏の雰囲気が印象的な予告編からも伝わるように、とにかくこだわり抜いた映像美に溢れた本作。
幽霊的要素といった仄暗さや不穏さも交えつつ、この作品にしか出せない味わいが何とも印象的な世界観になっています。
●シャルロット・ルボン監督(Charlotte Le Bon)
誕生日: 1986年9月4日生まれ
星座:おとめ座
出身:カナダ・ケベック州
▶シャルロット・ルボンの監督・出演映画一覧
▶おすすめの出演作品(管理人選)
■『ファルコン・レイク』原作紹介【管理人・選】
著者【受賞歴】
●2009年「アングレーム国際漫画祭 新人賞」…『塩素の味』
●2011年「ACBD批評グランプリ」…『ポリーナ』
●2011年「BD書店員賞グランプリ」…『ポリーナ』
●2013年「文化庁メディア芸術祭新人賞」…『塩素の味』
●2015年「アングレーム国際漫画祭 最優秀シリーズ賞」
●2018年「ケベック書店賞 コミック部門グランプリ」…『年上のひと』
少女クロエが持つ、独特の魅力に注目
14歳の誕生日を目前にしたまだまだ童顔のバスティアンが惹かれる16歳のクロエは、ワインを飲み、タバコも嗜む大人っぽい少女。
クロエは、バスティアンが少しずつ堕落していく姿を楽しんでいました。
しかし、次第に彼の無邪気さや純粋さに惹かれ、いつしか自分が孤独である恐怖を彼に告白し、自身の弱さをさらけ出すようになります。
大人びていて何も怖くない強い少女に見えたクロエが、単なる大人びた美少女というだけでは終わらない、人間味溢れる少女であるところも魅力のひとつに。
フレッシュな新人キャストに、高い評価が
主人公バスティアンを演じたのは、『パリの恋人たち』(18)などに出演したフランス人俳優のジョセフ・エンゲル。
そして、ヒロインのクロエを演じたのは、『White Dog(原題)』などに出演するカナダ人女優のサラ・モンプチです。
サラは、クロエ役のオーディションに応募した約400人の中から選ばれたエピソードを持つ逸材。
どちらも映画界ではまだまだ駆け出しのフレッシュな役者たちであり、素朴でありながらも光る圧倒的な存在感や高い演技力、瑞々しく透明感のあるティーンを真っ直ぐに演じたとして高い評価を受けました。
16mmフィルムで撮影した、こだわりの映像美
また、本作は16mmフィルムで撮影されたこだわりの一作で、少々ザラっとした質感の映像になっています。
よって、空や雲、霧、休まることのない湖のさざ波、枯れ木といった大自然がよりレトロでエモーショナルな映像となって視覚的にも楽しめる一作に。
さらにこの映像と共に流れる蝉の鳴き声や雨の音、※シダ・シャハビによるBGMも重厚感のある世界観を構築する大きな要素になっています。
映像、音、俳優たちによる素朴な演技… 様々な魅力がギュッと詰まった本作と共に過ごす時間はきっと特別なものになるはず。
予告編や数々の場面写真を見ているだけでもその世界に没入出来る魅力を持っており、映画公開までに何回も眺めていたくなるのではないでしょうか。
■シダ・シャハビ【管理人・選】
※ストックホルムを拠点に活動する作曲家、Shida Shahabiがセカンド・アルバムをリリースする。彼女は、この豊かで印象的な作品をもって、より広大で深淵な音の領域へと進む。ミキシングとマスタリングをFrancesco Donadelloが担当。アンビエントな質感、ドローン、長時間のプレイにフォーカスし、彼女のピアノは、Linnea Olssonのチェロ、Gus Loxboのダブル・ベース、4人編成の合唱団と共演する。【引用:Amazon】
まとめ:10代の脆さや揺れる心が…
2つ上の美しく、大人びたクロエと共にまだ見ぬ新しい世界を歩む少年・バスティアンの、人生で一度きりの特別な夏を過ごす姿を描いた『ファルコン・レイク』。
新しい感情や、誰もが抱えた大人になるという未知の恐ろしさ、10代の時にしか訪れない脆さや揺れる心。
夏の怪談話を交えながら繊細に描かれる異色の青春物語は、バスティアンと同年代のティーンはもちろん、大人になった人もチェック必須となっています。
《ライター:Yuuri》
読者の皆さんこんにちわ。ライターのYuuriと申します。
アクション映画を好み、エマ・ストーンとクリステン・スチュワートをこよなく推してます。
記事の感想などありましたら、お気軽にご連絡くださいませ!
記事へのご感想・関連情報・続報コメントお待ちしています!