2023年6月に公開された『ザ・フラッシュ』。
本作は、スーパーマンやバットマンを展開してきた「DCコミックス」が原作のシリーズ、「DCEU」(DCエクステンデッド・ユニバース)の中でも一際大きな世界観を描いたものとなりました。
予告編では、30年以上前にバットマンを演じていたマイケル・キートンの再登場があり大きな話題になりました。
今までたくさん製作されてきたバットマン映画ですが、俳優やシリーズがあやふやになっている人も多いと思います。
そこで今回は、実写映画に絞って今までのバットマン映画を順におさらいしていきましょう!
(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/batman/)
アダム・ウェストから、マイケル・キートンへ
『バットマン オリジナル・ムービー』(66)
バットマンがDCコミックスに登場したのは1939年のこと。
40年代には早くも短編映画のシリーズが作られていました。
最初にセンセーションを起こしたのは、60年代にテレビシリーズでバットマンを演じたアダム・ウェストです。
66年には『バットマン オリジナル・ムービー』として映画化され、長らくバットマン/ブルース・ウェインの主なイメージとなりました。
こちらは本編の映像ではありませんが、ロビン役を演じていたバート・ウォードが当時を振り返るというオンラインイベントの予告です。
現在でも愛されているんですね。
【YouTube:Burt Ward Takes Over DC Daily! Let’s Talk Batman ’66!】
『バットマン』(89):全身タイツから模造筋肉へ
60年代のイメージは、ティム・バートン監督によるこの2本で大きく覆されます。
●1989年『バットマン』(作品情報)
●1992年『バットマン リターンズ』(作品情報)
ウェスト版はコミック通りのグレーの全身タイツに青いケープでしたが、こちらは全身真っ黒でよりダークな雰囲気になっています。
何より、バットスーツに模造筋肉を埋め込んだスタイルは、この後のバットマン映画では基本のデザインとなりました。
異色のキャスティングだった、マイケル・キートン
バットマンを演じたマイケル・キートンは、同じくバートン監督作の『ビートルジュース』(88)など、元々はコメディ俳優として知られていました。
キャスティングの際は大きな反対を受けましたが、監督の熱烈なリクエストにより実現します。
「スーパーヒーローと大富豪の二つの顔を持つ、複雑で混乱した人物」というシリアスな設定が大成功し、続編『バットマン リターンズ』共々世界中で大ヒットとなりました。
【YouTube:Beetlejuice | Meeting Beetlejuice 予告編】
●マイケル・キートン(Michael Keaton)
誕生日:1951年9月5日 (おとめ座)
身長:175cm
出身:アメリカ・ペンシルベニア州
▶おすすめの代表作品
■おすすめの動画配信:ギフトコードと特典紹介
U-NEXTギフトコード 30日間見放題+1,200ポイント
※【U-NEXTの特長】作品ジャンル:[ビデオ]:洋画 | 邦画 | 海外ドラマ | 韓流・アジアドラマ | 国内ドラマ | アニメ | キッズ | ドキュメンタリー | 音楽・アイドル | バラエティ | その他♥[ブック]:雑誌 | マンガ | ラノベ | 書籍
【新作が豊富】話題の映画をブルーレイやDVDの発売と同時、あるいは先行配信にてお楽しみいただけます。また、テレビ放送中のドラマやアニメの見逃し配信など、新しい作品も豊富に取りそろえています。
実はあの人も、バットマンを演じていた!
バートン版以降、90年代では二人の俳優がバットマンを演じています。
●『バットマン フォーエヴァー』(95):ヴァル・キルマー
●『バットマン&ロビン Mrフリーズの逆襲』:ジョージ・クルーニー
どちらもキートン版を引き継いだキャラクターですが、映画全体のトーンはやや明るく、コメディ調になっています。
クリスチャン・ベール:『ダークナイト』トリロジー
2005年、クリストファー・ノーラン監督の『バットマン ビギンズ』で始まった三部作で、アメコミ原作映画のイメージは再び一新されることとなりました。
●『バットマン ビギンズ』(05)(作品情報)
●『ダークナイト』(08)(作品情報)
●『ダークナイト ライジング』(12)(作品情報)
リアリズム溢れる、ブルース・ウェインの成長譚
このシリーズでバットマンを演じたのはクリスチャン・ベール。
スティーヴン・スピルバーグ監督『太陽の帝国』(87)の主演で子役としてデビューし、その後も演技派としてキャリアを積んでいます。
この三部作の大きな特徴は、ノーラン監督の持ち味である重量感あるアクションと、徹底されたリアリズムです。
バットスーツやバットモービルが制作される過程が詳細に映され、バットマンが現実世界に本当に存在するヴィジランテ(自警団)のように描かれました。
勢いの衰えなかった、ノーラン監督三部作
続編『ダークナイト』では、ヒース・レジャーの演じたジョーカーが社会現象を呼びました。
同年に急死してしまったヒース・レジャーですが、アカデミー助演男優賞を受賞。
「続編はヒットしない」というハリウッドの通説を覆し、興行・批評的に大成功を収めます。
第三作『ダークナイト ライジング』で同シリーズは見事に完結しました。
●クリスチャン・ベール(Christian Bale)
誕生日:1974年1月30日生まれ
星座:みずがめ座
身長:182㎝
出身:イギリス・ウェールズ
▶おすすめの代表作品
ベン・アフレック:DCEU幕開け、チームの中のバットマン
2013年の『マン・オブ・スティール』から始まったDCEU。
マーベルのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のように、複数のスーパーヒーローが出会い協力していく様子を描くシリーズです。
スーパーマンを新たに製作することから始まった同プロジェクトでは、バットマンは第二作目から以下の作品に登場します。
【YouTube:『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』特別映像】
●『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』(16)
●『ジャスティス・リーグ』(17)
●『ザ・フラッシュ』(23)
ヒーロー歴は推定20年、ベテランのバットマン
演じているのは、監督・主演した『アルゴ』(12)でアカデミー賞を受賞したベン・アフレック。
彼のバットマンの大きな特徴は、ヒーローの経験豊富な壮年のブルース・ウェインであるという点です。
というのも、2016年の時点でアフレックはすでに40代。
白髪混じりの髪をした、長年の戦いの疲れが滲み出ているブルースを演じています。
ジャスティス・リーグの、中心的な存在に
DCEUのヒーロー集合映画である『ジャスティス・リーグ』では、バットマンはヒーローたちを集めてリクルートする中心的な存在です。
ブルースが仲間に引き入れるのが、光速で走ることができる青年「フラッシュ」ことバリー・アレン。
MCUにおけるトニー・スタークとピーター・パーカーのような師弟関係を結んでいきます。
『ジャスティス・リーグ』は2017年の劇場公開版とは別に、ザック・スナイダー監督がこだわり抜いて追撮・編集した『ジャスティス・リーグ スナイダーカット』がU-NEXTで配信されています。
200分を超えるスナイダーカットでは、この二人のやりとりもたっぷりと観ることができますよ!
もちろん、『ザ・フラッシュ』でも、『ジャスティス・リーグ』を経て良きヒーロー仲間となった二人の関係も描かれています!
●ベン・アフレック(Ben Affleck)
誕生日:1972年8月15日生まれ
星座:しし座
身長:192cm
出身:アメリカ・カリフォルニア州
▶おすすめの代表作品(管理人・選)
詳細記事:映画『アルゴ』、アメリカの敵対国イランの裏にある実話人質事件をモデル!
ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(予告編:Amazon) (楽天)
※「ジャスティスリーグ」は、バットマン(ベン・アフレック)をリーダーとするスーパー・ヒーロー軍団!4時間で見どころがイッパイ!
実は元々アフレックの企画だった、『ザ・バットマン』
2022年3月に公開された、ロバート・パティンソン主演の『ザ・バットマン』。
実は、元々はアフレック版バットマンの単独主演映画の企画でした。
しかし製作が難航し、ベン・アフレックは降板することに。
企画はしばらくの間ストップしていました。
後任のマット・リーヴス監督は脚本を一新し、若き日の繊細なブルース・ウェインが自身のあり方に悩むパーソナルな物語を作り上げました。
なので、『ザ・バットマン』はDCEUとは2023の時点では無関係の作品です。
ちょっと複雑な事情がありますが、続編の制作も決定しています。
ユニバース設定に縛られない自由で奥深い作品が期待できそうです!
参考記事:新世代『ザ・バットマン』キャストと見どころ、キャット・ウーマン役&ヴィランに注目
●ロバート・パティンソン(Robert Pattinson)
誕生日:1986年5月13日生まれ
星座:おうし座
身長:185㎝
出身:イギリス・ ロンドン
▶おすすめの代表作品(管理人・選)
※『トワイライト』シリーズで、共演のクリステン・スチュワートとすっかり仲良くなりました!
まとめ:『ザ・フラッシュ』からマルチバースの世界へ
さて、かなりの人数のバットマンが出てきましたね!
『ザ・フラッシュ』では、DC映画にもマルチバース設定が導入されることが明らかになっています。
予告編で公開されたマイケル・キートン以外にも、今後のDC映画では今回おさらいした中からサプライズキャストが登場するかもしれません。
過去の作品を観返して、ぜひお気に入りのブルース・ウェインを見つけてみてください!
参考記事:映画『ザ・フラッシュ』解説。DCユニバースの期待作、最速ヒーローがバットマンと共闘!
《ライター:ぜろ》 担当記事一覧はこちらをクリック→
高校2年生で『アベンジャーズ』を観て以来の映画ファン。大学と大学院では映画研究にどっぷり浸かっていました。
アナログでファンアートを描いてはインスタグラムに載せています。楽し〜!
話題の作品や、そこにつながる過去の名作、注目のキャストなどをわかりやすく楽しく紹介していきたいです!
記事へのご感想・関連情報・続報コメントお待ちしています!