MCUフェーズ6のトップバッターとなる『ファンタスティック・フォー』のメインキャストがついに発表となりました!
『ファンタスティック・フォー』は、過去に20世紀フォックスで3回映画化されていました。
しかし、スタジオ買収により今回新しくリブートされ、MCUの仲間入りとなります。
今回は、過去の映画化3作品と、MCU版のキャストを紹介します!
(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/FantasticFour/)
「超能力ユニット」シリーズ(05~07年)
これよりも前にロジャー・コーマンがプロデュースした幻の映画化があるようですが、残念ながら観る手段が存在しないようです。
最初の映画化として一般的に記憶されているのは、2005年の『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』。
科学者のリード・リチャーズが実験に失敗し、それに巻き込まれた元恋人のスーと弟のジョニー、友人のベンと共にスーパーパワーを得てしまいます。
リード(ヨアン・グリフィズ)は身体中がゴムのように伸びる「Mr.ファンタスティック」
スー(ジェシカ・アルバ)は体が透明になる「インビジブル・ウーマン」
ジョニー(クリス・エヴァンス)は全身から炎を出して操ることのできる「ヒューマン・トーチ」
ベン(マイケル・チクリス)は皮膚が岩のように硬い「ザ・シング」
この四人が、リードのかつての親友でヴィラン「ドクター・ドゥーム」となってしまったヴィクターに立ち向かうというのが基本的なストーリー。
のちにキャプテン・アメリカ役を射止めるクリス・エヴァンズが出演しているのも見どころです!
このバージョンは2007年に続編『ファンタスティック・フォー 銀河の危機』が製作され、人気キャラクターのシルバーサーファーが登場しました。
『ファンタスティック・フォー』(15)
こちらは、2015年にリブートされたバージョン。
ゴールデン・ラズベリー賞で最低作品賞を受賞するなど不評に終わってしまいましたが、公開当時筆者はかなり面白く観た記憶があります。
リード・リチャーズにはマイルズ・テラー、『トップガン:マーヴェリック』で大ブレイクする前の姿です。
スー・ストームにはルーニー・マーラの姉であるケイト・マーラ。
ジョニー・ストームは後に『ブラックパンサー』や『クリード』シリーズに出演するマイケル・B・ジョーダン。
ベン・グリムにはなんとジェイミー・ベル!
ザ・シングは岩の塊のような姿をした大男というビジュアルなので、細身で繊細なイメージのあるジェイミー・ベルはかなり意外な配役でした。
新『ファンタスティック・フォー』、キャストを紹介!
さて、ファンが長い間待ち焦がれていたMCU版『ファンタスティック・フォー』。
コミックカバー風のイラストで、ついに新キャストが発表されました。
リード・リチャーズ:ペドロ・パスカル
「Mr.ファンタスティック」リード・リチャーズ役には、兼ねてから噂があったペドロ・パスカル!
『マンダロリアン』や『ラスト・オブ・アス』で今や知らない人はいないというほどの超大物俳優となりました。
『ファンタスティック・フォー』と同年には『マンダロリアン』シーズン4の配信、映画『マンダロリアン&グローグー』の制作や撮影が予定されており、2024年はかなり忙しい一年になりそうです。
また、今回で初めてラテン系の俳優によるリード・リチャーズの誕生となりました。
一体どんなキャラクターとの化学反応が起きるのか楽しみです。
スー・ストーム:ヴァネッサ・カービー
「インビジブル・ウーマン」ことスー・ストームには、ヴァネッサ・カービー。
近年の『ミッション:インポッシブル』シリーズでホワイト・ウィドウ役で出演していた記憶が新しい実力派です。
ネットフリックスのドラマ『ザ・クラウン』では、エリザベス女王の妹であるマーガレット王女の若年期を演じて話題になりました。
公開されたイラストでは、リードに扮したペドロと仲が良さそうな様子。
今回は最初から夫婦という設定なのかもしれません。
ジョニー・ストーム:ジョセフ・クイン
スーの弟である「ヒューマン・トーチ」ジョニー役はジョセフ・クイン。
ネットフリックスの大ヒットドラマ『ストレンジャー・シングス』シーズン4に出演し、瞬く間に大人気となりました。
2024年には『グラディエーター2』や『クワイエット・プレイス:Day One』など人気作品の続編や前日譚に出演した作品の公開が予定されており、まさにこれから大きな注目を浴びそうな俳優です。
過去の映画化でも、ジョニーはチームのムードメーカー的な明るいキャラクターとして描かれています。
たくさんの表情を見せてくれそうですね!
ベン・グリム:エボン・モス=バックラック
リードとスー夫妻の古い友人であるベン「ザ・シング」役は、エボン・モス=バックラック。
ネットフリックス時代のマーベルドラマ『パニッシャー』や、スター・ウォーズのスピンオフ『キャシアン・アンドー』に出演しています。
最も有名なのは、エミー賞も受賞したドラマ『一流シェフのファミリーレストラン』(原題:The Bear)で演じた主人公の義兄役ではないでしょうか。
激しさと複雑さを兼ね備えた演技が印象的でした。
ベンはチームの中で一人だけ、人間の姿に戻れないキャラクターでもあります。
岩の塊のような姿で居続けるしかない苦悩を繊細に表現してくれそうな、期待の配役です!
まとめ:2025年公開!フェーズ6の重要作に
MCU版『ファンタスティック・フォー』は、2025年7月に公開が予定されています。
順番としては、同年2月の『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』や、5月の『サンダーボルツ』でフェーズ5が終わった後。
その後にはリブート版『ブレイド』が控えているようです。
フェーズ6は、今の所『ファンタスティック・フォー』『ブレイド』そして2本の『アベンジャーズ』のみ。その扱いの大きさが窺えます。
ヴィランのドクター・ドゥームがかなりの大物であるところからも、『アベンジャーズ』の大筋に深く関わってきそうな予感です。
楽しみに待ちましょう!
《ライター:ぜろ》 担当記事一覧はこちらをクリック→
高校2年生で『アベンジャーズ』を観て以来の映画ファン。大学と大学院では映画研究にどっぷり浸かっていました。
アナログでファンアートを描いてはインスタグラムに載せています。楽し〜!
話題の作品や、そこにつながる過去の名作、注目のキャストなどをわかりやすく楽しく紹介していきたいです!
2024年のサンディエゴ・コミコンでは、正式な副題が”First Step”(ファースト・ステップ)であることが明かされました。FOXスタジオが買収されてから、ファンタスティック・フォーがMCUの世界に足を踏み入れる「最初の一歩」にふさわしい副題です!