みんな大好きなイベント!
ハロウィンが今年もやってまいりました。
本場アメリカでも、一年で一番盛り上がる日だと言われておりますね(ゾクゾク)。
そんなハロウィンを盛り上げるお供は、そう映画!(仮装に役立つかも?)
では、早速「ハロウィンに観たい!ゾクゾクする映画特集」行ってみましょう!
(冒頭画像:https://www.facebook.com/thewizardofozmovie/)
①『フリークス』:部屋を暗くして恋人と!
映画マニアなら知っている『フリークス』!
1932年上映の白黒映画、衝撃的すぎてなんと当時イギリスでは30年間上映禁止になった問題作です!
見世物小屋で起こる愛憎劇。
なんと、見世物小屋にいる奇形の人々は本当だというのだからそれは衝撃的ですよね。
曲芸師の小人のハンスは同じ曲芸師の同じく小人症のフリーダと婚約していたのですが一団の花形美人軽業師のクレオパトラに魅かれています
小人は相手にしないクレオパトラでしたが、ハンスが親戚から莫大な遺産を継いだことをきっかけに手の平を返したようにハンスに言い寄るクレオパトラ。
嬉しくなったハンスは、あっさり結婚を決めてしまう。
が・・・、というお話。
エンドロールが流れる頃には、寒気が…
お話自体はとてもわかりやすいものです。
白黒映画って「つまんない」という印象を抱いている方が多いと思いますが、この映画は終始おもしろくテンポもいい!
そして、「白黒」が際立ってとても古い映画なのが余計に怖い!
終盤かなり怖い雰囲気ムンムンだし、まさかラストでクレオパトラがあんな姿に・・・。
エンドロールが流れる頃には少し寒気がします。
ハロウィンの日、部屋を暗くして恋人とのご鑑賞にお勧めです。
②『シリアル・ママ』:世の忙しいママに観てほしい!
スプラッタ映画好きの息子を批判した教師をひき殺し、娘をフッた少年を火かき棒で串刺しにし、秋なのに白い靴を履いていたという理由で陪審員を殴り殺す最強で最凶のママのお話。
やりすぎ感が満載でツッコミどころしかない本作品。
良き妻・良き母でいるためには世の中のルールを守らない人間を排除するしかない。
愛するわが子を傷つける者は抹消するという、単純な考えこそシリアルキラーの原動力なのでしょう。
ストレスが常にピークなママを演じたのはキャスリーン・ターナー。
美人女優として有名だった彼女のイメージを覆した本作品。
いや、この映画でも、もちろん美人なのですが、美人ゆえの怖さと面白さがあります。
トリックオアトリート、お菓子をつまみながら…
筆者はこの映画を小学生の時に鑑賞し、自分の母親がこうだったらどうしようかハラハラした記憶があります。
とにかく気持ちいいくらいにバスバス殺してくれます。
なので、「私、血が流れる映画は苦手なの」という方でもストーリーがギャグよりなので、血でさえも可笑しく感じます。
レンタルビデオを巻き戻さないで返却するという理由で老人を殺害しちゃう、というシーンが作中で出てきます。
そんなわけないでしょ!と当時は思っていたのですが、近年、なくもない話になってきているのが恐ろしくて仕方ありません。
ご近所からトリックオアトリートしてきたお菓子をつまみながらお友達と楽しんでみてはいかがでしょう?
③『サンタサングレ/聖なる血』:1人でパーティー?
次に紹介する『サンタサングレ/聖なる血』は、奇抜な作品で有名な監督「アレハンドロ・ホドロフスキー」の作品です。
どの作品も「変」で「おしゃれ」で「トラウマ」で「気持ち悪い」から好きになる。
監督自身は、とても陽気でかわいいお爺ちゃん(2023年で94歳現役映画監督)。
監督は自分の映画をヒーリング映画と語っていることでも有名ですが、そこは「癒し」という意味のヒーリングではなく、「自己を見つめなおす」という意味らしいです。
筆者は監督の大ファンで、カルト映画でホドロフスキー監督の右に出る人はいないのではないでしょうか。
有名な『エル・トポ』や『ホーリー・マウンテン』よりも本作が一番好きです。
何が好きかというと、まず鑑賞後にトラウマ状態になります。
まさに、「変態の極み」を味わえる一品だからです。
この映画『サンタサングレ/聖なる血』は、サーカス団の少年の生きざまを描いているのですが父親がとにかくヤバい。
ヤバすぎて母親の両腕を切り落とします。
いや、母親も父親の急所に硫酸をかけるのですが、その両腕のない母親が息子の後をこれでもかというくらい付きまとい息子は発狂。
本当に「これでもか」なくらい付いてくるのが恐怖です。
エロスでカオスで、ハチャメチャだけど…
少年が可愛がっていた象が死に、一座で盛大に供養してみんな悲しんでいたかと思いきや「さ、終わり!」といった具合に、いきなり谷から象の棺を投げ落としたり
と、ハチャメチャ。
だけど、どこか心に刺さるシーンやセリフの連続。
実際、監督の少年時代は孤独で父親の存在は絶対だったようです。
そんな父親にひた向きな愛情を注ぐ母親の姿を常に目にしていたから、作品自体も「混沌とした家族」を描いているものが多いらしいです。
エロスでカオスでハチャメチャだけど、監督のバックボーンを考えると切なくなる。
90代まだまだ現役の力を侮るな、かっこいいお年寄りはかっこいいぞ!
ハロウィンはおうちで一人でパーティーな方にお勧めの映画です。
④『オズの魔法使い』:仲間と仮装して観ましょう!
カオスな作品ばかりご紹介したので、次は誰もが知るファンタジー作品『オズの魔法使い』をご紹介。
お遊戯会でやったことがある方は多いのではないでしょうか?
そしてハロウィンの仮装でも、ドロシーのコスプレをしている人が沢山いますね。
さて、愛らしいドロシーを演じた美少女、主演ジュディ・ガーランドの半生を知っていますか?
彼女は子役時代からダイエット薬として合法覚せい剤をハリウッドから投与され続けていました。
その体は徐々に蝕まれ、繰り返す遅刻欠席で何度も作品をクビになっています。
また数々のプロデューサーとの枕営業も噂され、幾度もセクシャルハラスメントの被害者になりました。
実際、このオズの魔法使いの撮影中もマンチカン(小人)役の俳優に性的被害を受けていたらしいです。
ぷくっとした唇とあどけない表情の美少女の人生は、わずか46年で幕を閉じました。
ジュディ・ガーランドの波乱の半生、思いを寄せて…
劇中歌「虹のかなたに」は今も愛され歌われ続けていますね。
そんなジュディの半生を知りながらの鑑賞と、作品を素直に受け止めての鑑賞では異なった見方ができる本作品。
ジュディの歌唱力は胸に響くものがあります。
彼女の波乱万丈な人生は彼女の歌声に乗せて多くの人の心に届いていることでしょう。
オズの魔法使いには「虹」が出てきます。
近年、同性愛者のシンボルカラーとして起用されているレインボーは、なんとこの映画からきているのです。
と、いうのもジュディが当時、罪として扱われていた同性愛者に理解を示していたから。
実際、彼女もバイセクシャルだったようですね。
色々な意味があるこの映画、シーンの途中で白黒画面からカラー画面になるのも可愛いですよ。
筆者はドロシーの愛犬・トトが大好きです。
この映画は是非、ドロシーと仲間たちの仮装をしながらご鑑賞ください!
まとめ:街がオレンジ色に染まる不思議な日…
いかがでしたか?
殺人鬼マイケルがハロウィンの日に暴れまわる映画『ハロウィン』そして、最近作『ハロウィン THE END』も定番で好きなのですが、今回は少しB級映画から選抜してみました。
街がオレンジに染まる、不気味だけどなぜかこの日は普段怖いものが怖いと感じなく不思議な日。
※ハロウィンの夜、家族と友達と恋人と、そして一人で、ゾクッとする映画でお楽しみください。
※参考:おすすめの動画配信・レンタル・本【管理人・選】
※ハロウィーンの夜、少女が殺された。彼女は死の直前、殺人を見たことがあると嘯いていた。口封じのための殺人か? ポアロが暴く【引用:Amazon】(映画『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』の原作)
※殺人鬼ブギーマンが再びハドンフィールドを恐怖に陥れた事件から4年、マイケルの凶刃から生き延びたローリー・ストロードは孫娘のアリソンと暮らしながら回顧録を執筆し、40年以上にわたりマイケルに囚われ続けた人生を解放しようとしていた。(中略)…ついにローリーは、長年の因縁に決着をつけるべく、マイケルと最後の対峙を決意する──!!【引用:Amazon】
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《ライター:なんじゅん》 クリックで担当記事一覧へ→
元舞台俳優・劇作家・現イラストレーター
中学生の頃から一人映画館をキめていたくらい大の映画好き。好きな映画は「髪結いの亭主」。
ポップコーンはバター多めで。
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