![あるラブソング あるラブソング](https://i0.wp.com/seikajitu.com/wp-content/uploads/2023/02/あるラブソング-e1715578814810.jpg?resize=600%2C335&ssl=1)
恋愛をすると、傷つくことも。喧嘩をしたり、裏切られたり、別れたり、様々な理由で心が乱されます。
その結果「もう恋愛なんてしたくない」と思ってしまうもの。
心が疲れた時は恋人から一旦、距離を置いて休むことが必要です。
けれど何にもせずに一人で部屋にいると、寂しさだけが募るだけ。そんな時は映画を観ましょう。
今回は心を休ませるのに最適な、癒される恋愛セラピー映画『あるラブソング』を紹介します。
(冒頭画像:引用https://www.sonypictures.jp/)
映画『あるラブソング』
映画『あるラブソング』:あらすじ
アメリカ西部の雄大な荒野、その湖の畔で一人の老女がトレーラーでキャンプをしていました。
彼女の名前はフェイ(デイル・ディッキー)。
何十年も会っていない幼なじみのリト(ウェス・ステューディ)がやって来るのを待っているのです。
日中はひたすらラジオを聴き、食事は湖で捕ったザリガニ。夜は星を眺めて過ごします。
けれどもリトはなかなかやって来ません。
待ちくたびれたフェイは、あきらめて帰ろうと思います。
すると、リトが犬を連れてやってきます。数十年ぶりに再会した二人は、幼い頃の思い出を語り合うのでした。
![あるラブソング](https://i0.wp.com/seikajitu.com/wp-content/uploads/2023/02/あるラブソング2.jpg?resize=597%2C322&ssl=1)
観ているだけで癒される、牧歌的郷愁
この映画の舞台は、アメリカ西部のコロラド州にあるキャンプ場。
そこは雄大な荒野が広がる自然にあふれた素晴らしい場所です。
目の前には大きな湖があり、遠くを見るとコロラド山脈が聳えています。
その風景はただ綺麗なだけではなく、牧歌的で素朴な雰囲気が漂っています。
実際に行ったことはないけれど、不思議と郷愁に誘われるのです。
そのため、ただ画面を眺めているだけでも癒されます。
![あるラブソング](https://i0.wp.com/seikajitu.com/wp-content/uploads/2023/02/あるラブソング3.jpg?resize=598%2C323&ssl=1)
また、主人公のフェイはキャンプ場で様々な人と出会うのですが、その全てが良い人です。
幼なじみのリト、少女、レズビアンのカップル、郵便配達員など、登場人物全員が心の優しい人々なのです。
ラブストーリーにはお決まりの恋敵なども登場しないため、安心して観ていられます。
さらに、タイトルにもなっている「ラブソング」が映画を包み込みます。
この「ラブソング」はフェイとリトが劇中において即興で作ったもの。
二人でギターを弾き語る場面は、拙い演奏であるがゆえに心に染みます。
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何も考えずに観られる、シンプルなストーリー
現代人は常に情報過多であるため、慢性的に脳が疲弊している状態にあります。
スマホを手に取ると、ネットやSNSを見ずにはいられません。
それだけで大量の情報が押し寄せてきて、疲れてしまうのです。
それに反して、この映画にはスマホなどの最新機器は登場しません。
出てくるのはラジオなどのアナログな機器だけです。
![あるラブソング](https://i0.wp.com/seikajitu.com/wp-content/uploads/2023/02/あるラブソング-e1715578814810-300x168.jpg?resize=602%2C337&ssl=1)
さらに、この映画は何も考えずにボーッと眺めていても、内容についていけないということはありません。
まず、ストーリーがとてもシンプルなものとなっています。
物語としては「幼なじみと再会をして、思い出話をする」というだけで、劇的な展開は一切ありません。
劇中で描かれるのは、待っている姿と思い出を語り合う場面だけなのです。
序盤は主人公のフェイが、ザリガニを取ったり、ラジオを聴いたりする日常がひたすら描かれます。
そして幼なじみのリトと再会した後は、一緒に散歩をしたり、湖を泳いだり、アイスを食べたりしながら思い出を語り合います。
たったそれだけの内容であるのに不思議と退屈せず、見終わった後に充実した気分になっているのです。
![あるラブソング](https://i0.wp.com/seikajitu.com/wp-content/uploads/2023/02/あるラブソング5.jpg?resize=600%2C324&ssl=1)
前向きな気持ちになれる、もう一度恋愛を…
主人公のフェイは、ひとりぼっちで幼なじみのリトを待ち続けます。
でも心のどこかでは、「来てくれるわけがない」と思っていました。
なぜなら何十年も会っていないからです。
ところが、リトはちゃんと彼女のもとへやってきます。
そして、彼もフェイのことをずっと気にかけてくれていたと知ります。
とある理由で傷ついていたフェイは、リトとの奇跡的な再会を経て立ち直るのです。
![あるラブソング](https://i0.wp.com/seikajitu.com/wp-content/uploads/2023/02/あるラブソング6.jpg?resize=602%2C339&ssl=1)
この映画は「ひとりぼっちではない」ということを、私たちに気づかせてくれます。
観終わった後に、人の愛情を信じる気持ちにさせてくれるのです。
あなたには、幼い頃に恋した幼なじみがいるでしょうか?
今は疎遠になっているその人も、きっとあなたとの思い出を素敵なものとして大切にしているはずです。
そして今でも、あなたのことを気にかけているかもしれません。
そう思うだけで、もう一度前向きに恋愛する気持ちになれると思います。
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まとめ:飾らない恋愛の大切さ
この映画の一番の特徴は、恋愛をありのままに描いていることです。
ロマンティックな展開や綺麗に飾り立てた演出を一切せずに、ラブストーリーを描いているのです。
実際の恋愛でも、ついつい相手に合わせたり、自分を良く見せようと取り繕ったりしてしまいます。
でもそれを続けていると、自分が疲れてしまいます。
等身大の姿で恋愛するほかないのです。
そういう飾らない恋愛の大切さを、この映画から教えられた気がします。
恋愛で傷ついたあなたも、何も心配することはありません。
あなたをありのままの姿で愛してくれる人が、きっといるはずです。
■ライター「げん」:おすすめ「恋愛セラピー」本
「喰う寝るふたり 住むふたり」
※ 町田りつ子と野々山修一は交際10年、同棲生活8年目。恋人以上、夫婦未満の三十路直前カップル。そんなふたりに起こるちょっとした日常を男女両方の視点から描いた恋愛ザッピングストーリー。
※著者:日暮キノコ
■「上手に恋愛」参考本【管理人・選】
「あなたの恋愛がうまくいかない本当の理由 ~傷ついた心を癒す恋愛セラピー~」阿妻 靖史 (著)
※仕事、恋愛、人間関係…うまくいかない原因はズバリ「脳」にあった––。
脳は意外と単純にできていて、「こう刺激すれば、こう反応する」という、お決まりのパターンがあります。
まるで筋肉を動かすかのように、脳をうまくしつけて思いどおりに働かせれば、仕事はバリバリ、異性にモテモテ、人生はキラキラ…となること間違いなし…。【引用:Amazon】
※著者:中野信子
1975年生まれ。脳科学者、医学博士、認知科学者。(中略)現在、脳や心理学をテーマに研究や執筆を行っている。著書に『脳科学からみた「祈り」』(潮出版社)、『努力不要論』(フォレスト出版)、『サイコパス』(文藝春秋)、『キレる!』(小学館)など多数。テレビのコメンテーターなどで活躍中。
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こんにちは!ライターの「げん」と申します。
映像が好きで、テレビドラマのプロットなどを書いていました。また、恋愛小説をファッション誌で連載したこともあります。これらの経験をもとに、映画を通して恋愛を学ぶ記事を書いています。
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