『Everything Everywhere All At Once』、アカデミー賞が注目したマルチバースの世界観!

エブエブ
https://twitter.com/eeaaojp/

今回、ご紹介するのは第95回アカデミー賞で11部門でノミネートされている、大注目作『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』です。

本作は、マーベル作品などでお馴染みの“マルチバース”の世界観を、斬新な設定とストーリーで新たな魅力を惹き出しています。

しかしながら、マーベル作品に馴染みのない方からすると「マルチバースって?」となると思いますので、作中でも説明はありますが、一足先に作品の魅力とともにお伝えします。

(冒頭画像:引用https://twitter.com/eeaaojp/)

人生の分岐点に飛び、世界を救え!:あらすじ

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』ミシェル・ヨー

「全宇宙に悪がはびこっている。止められるのは君しかいない!」

破産寸前のコインランドリーを営むエブリンは、監査を受けるために訪れた国税庁で突然、夫にそう告げられる。

訳の分からないまま、エブリンはマルチバースの世界へと投げ出されるのであった。

果たして、悪の正体とは?そして、彼女を待ち受ける結末とは?

大流行している、マルチバースとは?

エブリシングエブリウエア
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『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で、物語の鍵となるのが「マルチバース」です。

この言葉は現実世界でも多々唱えられており、多元宇宙パラレルワールドといった言葉と同義語になります。

私たち人間は、1日に最大で3万5000回の決断をくだしていると言われています。

中には人生における大きな決断があり、その決断をくだしてからしばらくして「あの時、ああしていればよかったな…」と思うことも多々あることでしょう。

その際、現実の自分自身が選んだ道ではない道が「マルチバース」になります。

つまり、1日の中で3万5000回の決断を下しているので、その一つ一つが違う選択肢を持ち合わせており、それらを計算していくと無限に世界が拡がっていきます。

各作品でそれらの描かれ方は異なり、それぞれの魅力があります。

タイムループものから、マルチバースを理解せよ!

ドクター・ストレンジ,ベネディクト・カンバーバッチ
マーベル作品『ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス』https://www.facebook.com/DoctorStrangeOfficial/

正直、マーベル作品に馴染みのない人からするとマルチバースの世界観は非常にとっつきにくいものでしょう。

しかしながら、私たちはこのマルチバース的な世界を昔から触れてきています…それがタイムループものです。

過去の名作でいえば『バタフライ・エフェクト』や、最近話題になったものであれば『ハッピー・デス・デイ』など様々な作品があります。

そのほとんどは、周囲で起きた事件を解決するために何度も何度も同じ日をやり直したり、恋人と出逢うため、あるいは救うために何度も何度も同じ日を繰り返したりします。

その際、少し言動を変えただけでも、次に訪れる出来事が大きく変化していきます。

この一つ一つの選択肢が発生する地点が、マルチバースを扱う作品の中では「分岐点」という表現がなされています。

先ほどの説明が理解できたのであれば、タイムループものも広い意味ではマルチバースを扱ったものだということです。

【参考】

ハッピー・デス・デイ

※自己中でイケイケな女子大生が、“殺される誕生日”を何度もくり返しながら殺人鬼の謎に迫っていくタイムループ型学園ホラー!。(中略)彼女は誕生日の朝、男子寮で、泥酔した勢いでエッチしてしまったと思われる見知らぬ男のベッドでぼんやりと目を覚ます。しかし、彼女はすぐに今日がいつもと何かが違うことに気づく。何もかもすでに経験しているように感じたのだった…。

■「マルチバースとは」を優しく解説【管理人・選】

マーベル作品最近の宇宙論から紹介します。

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス

参考記事:『ドクター・ストレンジ』続編あらすじ、マルチバースとは!「ワンダ」と共闘新展開へ

なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論

※よく耳にする「ビッグバン宇宙」「インフレーション宇宙」といった言葉についても理解が進むように詳しく解説しています。さらに、近年理論物理学者の間で急速に受け入れられつつある描像である「マルチバース理論」を紹介します。この最新の描像によれば、私たちが全宇宙だと思っていたものは無数にある「宇宙たち」の一つにすぎず、それら多くの宇宙においては素粒子の種類、性質およびそれを支配する法則、さらには空間の次元に至るまで、多くのことが私たちの宇宙とは異なっているとされるのです…。(中略)わかりやすい最先端の宇宙論です。【引用。Amazon】

マルチバースの注意点

タイムループものでは、主人公たちが過去に戻って何かを変えれば、未来が変わるどころか、新しい未来が訪れます。

つまり、新しい分岐点が発生するということです。

例えば映画『アバウト・タイム 愛おしい時間について』では、主人公のサムがタイムループを繰り返す中で、自身の子どもが本来とは異なる性別になり衝撃を受ける場面があります。

さらに、同作では主人公が妹をある事件から救うために奮闘しますが、どうやっても良い未来が訪れない…そこで、本来の時間軸で対処していくシーンもあります。

このように、マルチバースの世界の中では、すべての選択において主人公たちの責任が常に発生し、その責任の中でどのような選択を為していくのか…それが面白い部分なのです。

【参考】

アバウト・タイム~愛おしい時間について~ 

※やがてティムは弁護士を目指してロンドンへ移り住み、チャーミングな女の子メアリーと出会い、恋に落ちる。ところが、タイムトラベルが引き起こす不運によって、二人の出会いはなかったことに。ティムは巧妙なタイムトラベルを重ねた末、ようやくメアリーの愛を勝ち取ることに成功するが…。【引用:Amazon】

本作『エブエブ』、マルチバースの魅力とは?

エブリシングエブリウェア
https://twitter.com/eeaaojp/

さて、本作『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(略して、「エブエブ」)は物語の大枠は、世界を揺るがす悪から世界を救うというストーリーです。

そこにマルチバースの要素を組み込むことで、どんなストーリー展開をみせるのでしょうか。

バカげた方法で、世界をジャンプ?

本作では、主人公のエヴリン(ミシェール・ヨー)を含め登場人物たちは、専用の装置を使用することで人生の分岐点に「バース・ジャンプ」します。

そして、その世界のもう一人の自分が持つスキルに接続して、今の自分のスキルとして使うことが出来るようになります。

例えば、ある世界で歌手をしている自分がいるとしたら、その世界の自分に接続することで「すごい肺活量」を手にすることができます。

そこが面白いところですが、この映画を面白くしているのは、分岐点にジャンプをする際「最もおかしなことをする」「ばかげたことをする」必要があるということです。

映画のワンシーンですが、どう考えてもそんな場面でも状況でもないのに、敵に対して「愛している」と告げると、違う世界の自分自身に接続できたりします。

このバリエーションがとくにかく豊富ですので、その部分を楽しみにしてもらえれば、と思います。

マルチバース特有、映像の脅威

マーベル作品でもそうなのですが、マルチバースがテーマとなっている作品は、とにかく映像が派手です。

本作は序盤こそ、こじんまりした印象ではありますが、敵のボスが登場した瞬間から、スクリーンに映る”画”は言葉通りカオスな状態になります。

目まぐるしく世界は変わり、敵のボスも姿を次々と変えていきます。

また、違う世界も笑ってしまうほどの奇想天外・奇天烈な世界が広がっており、何を観ているのか訳が分からなくなるほどです。

わかりやすく、有名な映画のオマージュが含まれていたりもするので、その点は、マルチバースは知らなくても映画が好きな人からすると面白いと思います。

エヴリンのたどり着く先、A24は何を見せてくれる

エブエブ
https://twitter.com/allatoncemovie/  【YouTube:予告編】

ここまで、本作の魅力を”マルチバース”を軸に紹介してきました。

ここまで紹介している内容や、ポスターなどを観ると、間違いなくコメディ作品ではあるのですが、そこはA24…一筋縄ではいきません

思わず涙しそうになる展開が待ち受けていたりもしますので、物語としても楽しめることでしょう。

アカデミー賞でいくつの賞を受賞するのか注目が集まりますが、まずはこの世界を、劇場で体験して頂ければと思います。

エブリシングエブリウェア
ミシェル・ヨー(エブリン役) https://www.facebook.com/yeoh2016/photos

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プロフィール,ファルコン

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映画と音楽が人生の主成分のライターのファルコンです。
学生時代に映画アプリFilmarksの“FILMAGA”でライターをしていました。
大人になって、また映画の世界の魅力を皆さんにお伝えできれば、と思いライター復帰しました。
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