メキシコ出身のハリウッド女優にエールを！ラテン女性の星たちの、プロフィールと話題作を紹介！

メキシコとアメリカは隣国です。

そのためハリウッドを中心としたアメリカの映画世界では、もっとメキシコと交流がすすんでいると思われるのですがどうもそうではなさそうです。

次の画像は、メキシコ出身アーティストでメキシコ出身者の先駆けのひとり女性歌手タリア。

2013年に音楽部門でハリウッド殿堂入り（音楽部門）を果たした時の記念ショットです。

タリアをして、「この星は私だけのものではない。ラテン女性の星だ！」と言わしめたわけは、メキシコ出身者のアメリカンドリームが大きな意味を持つことを語っています。

しかし、近年では、ハリウッドでのメキシコ出身者の女優・俳優・そして監督の活躍はとみに増えているのです。

今記事ではそんなメキシコ出身者の、話題作で活躍する人たちをまずは女優から紹介してみましょう！

エイザ・ゴンザレス：今、最注目のメキシコ出身女優！

筆者の好みも含め、トップバッターは、最近話題作に頻繁に登場するようになったエイザ・ゴンザレスです。

こちらの画像は、ジェイク・ギレンホールと共演した『アンビュランス』のワンシーン。

エイザ・ゴンザレスは、アンビュランス（救急車）の救命救急隊員キャムで登場。

救急車を乗っ取られ逃走しようとする銀行強盗（ジェイク・ギレンホール）と救急車内で張り合うというハラハラのアクションストーリーです。

瀕死の患者を運ぶ使命感と、強盗とギリギリの交渉をするキャムが見どころです。

これまで、『ベイビー・ドライバー』『パーフェクト・ケア』『ゴジラvsコング』といった話題作での登場もありましたが、脇役どまりが多かった彼女。

『アンビュランス』では準主演で登場、緊迫のカーアクションで存在感を見せています。

そして特筆は、2024年にはNETFLIXが満を持して配信スタートした長編SFドラマ『三体』で、メインキャストとなる「オギー・サラザール」に抜擢！

人類史上最大の脅威に立ち向かう、ナノマテリアルの有能な科学者が彼女の役どころです。

救命士もそうでしたが、美人で目力の強さが意思の強さを感じさせる役どころとなっています。

今後の活躍が楽しみな女優です。

関連記事：NetflixのSFドラマシリーズ『三体』あらすじ・キャスト、宇宙の謎と人類の存在を問う！

サルマ・ハエック：アカデミー賞『フリーダ』で主演！

次に紹介するのは、メキシコ出身でベテランの実力女優といえばこの人、サルマ・ハエックです。

1990年代から話題作に登場してきた彼女、ベテラン女優だけあって登場作品も多岐にわたります。

最初のヒット作、ギャング映画の『デスペラード』の他、最も有名なのは伝記映画『フリーダ』です。

「フリーダ」とは、メキシコ出身の有名画家フリーダ・カーロのことで、同郷の女性を演じアカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。

近作でも、『ヒットマンズ・ボディガード』『ハウス・オブ・グッチ』などでベテランの存在感を見せています。

タリアは音楽部門でしたが、サルマ・ハエックは遅まきながら2019年、女優としてハリウッド殿堂入りを果たしています。

この時の彼女のコメントは、90年代にハリウッドに進出したものの、一時期、出身国のことを言われたこともあり落ち込んだことを回顧しています。

そして2021年、『エターナルズ』はマーベルの新しいヒーロー映画として公開されましたが、サルマ・ハエックはそうそうたるヒーローたちのリーダー「エイジャック」として登場。

ヒーロー映画のメインキャラクターに選ばれたことには感慨深いものがあったとのことです。

今後の活躍がますます楽しみです。

メリッサ・バレラ：ますます役幅の広がる若手女優！

メリッサ・バレラを一躍有名にした作品は、なんと言っても『イン・ザ・ハイツ』ではないでしょうか。

移民が多く住むニューヨーク、ワシントンハイツの若者たちを描いたミュージカル映画です。

主人公ウスナビ（アンソニー・ラモス）の恋人バネッサ役で登場、溌溂とした歌と踊りでしっかり魅了してくれました。

一方、こちらは愛らしさいっぱいのメリッサ・バレラが一変して挑む、サバイバルスリラー『ブリーズ 〜息を止めないで〜』（NETFLIX）のワンシーンです。

飛行機の墜落事故で、カナダの大自然の中に取り残されてしまった女性を描いています。

『イン・ザ・ハイツ』はどちらかといえば、メリッサの表面的な美しさがクローズアップされていますが、今作では主人公の意思の強さといった内面を描いたストーリーにチャレンジ。

ホラー映画『スクリーム』のイメージとは全く違う彼女が実に新鮮です。

最後に、スキンケア化粧品で有名なクリニークのアンバサダーで活躍する素敵な画像も紹介しておきましょう。

ヤリッツァ・アパリシオ：『ROMA/ローマ』の新星！

メキシコ出身の一人の女性教師が、ハリウッドはもとより一気に世界中の映画界のスターダムに上る！

まさにアメリカンドリームを果たしたのが、こちらのヤリッツァ・アパリシオです。

名前を聞いても知らないはず、NETFLIXが2018年に配信し、アカデミー賞はじめ名だたる映画賞を総なめにした『ROMA/ローマ』で映画デビューを果たした女優です。

映画は、メキシコシティで育ったアルフォンソ・キュアロン監督の半自伝的な物語です。

中流家庭で暮らす家族たちの日常的な日々が描かれ、タイトルはメキシコシティのコロニア・ローマ地区からきています。

ヤリッツア・アパリシオが演じるのは、そこで甲斐甲斐しく働く住み込み家政婦のクレオ。

モノクロ映像ですが、クレオの淡々とした表情や動きに次第に暖かい色が差し込んでくるのを感じる作品です。

ヤリッツァの細やかな動きや映像のたたずまいが自然過ぎて没入感がすごく、映画であることを忘れそうになります。

そんな彼女、しばらくしてなんと、有名ブランド「プラダ」のアンバサダーになっていました！

まとめ

最後に、冒頭少しだけ紹介したタリア（Thalía）の楽曲をSpotifyから案内しておきましょう。

本場メキシコの軽快なラテンポップスをお楽しみ下さい。

今記事では、メキシコ出身俳優の中で女優に的を絞って紹介しました。

まだまだ絶対的な人数の少なさはありますが、今回取り上げた女優はいずれも期待の人たちばかりです。

メキシコ出身男優、そして監督もぜひ紹介したい有名人がいますので別記事をお待ちください。

参考記事：HOLA！メキシコ映画＆メキシコ出身俳優の映画３選！中南米・南米が大好きライターなんじゅん選