HOLA!スペイン語取得中で中南米・南米好きのなんじゅんです
2023年11月に、メキシコにて死者の日(メキシコのお盆)のお祭りに参戦して参りました!
とにかく、装飾が豪華絢爛、カラフルで日本のお盆の真の真逆をいくフェスティバルでした。
今回は、そんな魅力たっぷりのメキシコから、素敵な映画をご紹介していきたいと思います!
(冒頭画像:引用https://mobile.twitter.com/Paramount_Japan/)
①『パラドクス』:ぜひ、メキシコ・ホラー映画を!
一言で言うと「怖い」!
タイムループ系の映画はよくありますが、この映画はトラウマ級です。
というのも、同じ時間、同じ場所を繰り返していて「時間は変わっていない」のに、そこにいる人はどんどん老いていく。
この「老いていく」描写が怖いんです。
犯人を追う刑事と四人家族の2組にスポットが当てられストーリーが展開していくのですが、四人家族の両親の老い方がもう・・・
特にお母さんが精神的に狂いすぎて見るに耐えれない姿に・・・。
ちょっともう観るの辞めようかな、って思ったあたりから面白くなっていくので是非最後までご鑑賞ください。
こういう映画、自分ならどうするかって考えながら観る方多分いらっしゃると思うのですが、筆者は「やるだけやろう」派なので長男が役柄的に一番好きでした。
これも「若者」と「中年」から物語がスタートし、タイムループシーン突入からどんどん「中年」と「年寄」に登場人物が変わっていきます。
「若者、中年」は諦めないが、「年寄」は諦めて楽な方へ行きがちなのを皮肉っているようにも見えました。
ちょっとグロテスクで「おっと」となるシーンがあるのですが、メキシコ・ホラー映画ってなんだろうと興味持たれた方にはおすすめの一作品です。
②『ROMA/ローマ』:海辺シーンで放つ、胸打つセリフ!
アメリカ・メキシコ合作の「美しい」映画です。
アメリカで限定公開されたのち、Netfrixにて配信開始となったこの白黒映画は本当に観た方がいい映画です。
1970年のメキシコシティ、医者のお家で家政婦として働くクレオ(ヤリッツア・アパリシオ)の物語なのですが、悲劇のヒロインすぎて抱きしめたくなります。
それも、メキシコ女優(なんと元保育士でこの映画で初主演)のヤリッツアの表情にあると思いました。
さすが、アルフォンソ・キュアロン監督の目利きの良さ!
いい具合に、そしていい意味で悲壮感が漂うお顔立ちが絶妙なスパイスを効かせています
話の構成は、医者の主が浮気していて妻は少し気づいているが子供との生活を保ちつつ優雅に暮らしていた矢先、クレオの体に異変が起き…。
とても簡単でわかりやすいもので、途中もまったく飽きずに最後まで観れ、ラストは少しおセンチな気分になります。
クレオのボーイフレンドが滑稽で最低中の最低なので、筆者は鑑賞しながら「クレオ~~!!」と叫びました。
ポスタービジュアルにも映っている海辺のシーンで放つクレオの台詞は胸を打たれます。
女性が生きづらい時代だったのか、白黒映画でメキシコが舞台。
これだけでも絵になります。
■おすすめの動画配信・レンタル・本【管理人・選】
ROMA/ローマ(作品情報)
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③『バビロン』:ブラッドもかすむ?ディエゴ・カルバ!
本作のエグゼクティブプロデューサーは、ご存じ初代スパイダーマンのトビー・マグワイアがを務めました。
そして、ブラッド・ピットとマーゴット・ロビー主演の、超豪華出演者&超豪華なストーリーです!
トーキー映画時代、人も時代も活気に溢れていた時代の撮影スタジオでの俳優たちのお話。
ブラッドは人気絶頂のハンサム俳優、マーゴットはニュージャージの田舎娘からスターへと成り上がるセクシーお姉さん。
その間をあたふた動き回っているメキシコ人の役が、NETFLIXドラマ『ナルコス メキシコ編』に出演しておりましたディエゴ・カルバ!
高身長イケメン俳優さんです。
メキシコシティ出身の、目がくりっとしている可愛らしくも色気もある俳優さん。
ディエゴの役どころは「何かの一部になりたい」という意志のもと、映画の世界に入りたくて下積みを重ねるメキシコ人青年。
自分は生まれながらのスターと言い放つ自由奔放なマーゴットに好意を寄せるも、結局いいように使われちゃうというわけ。
この二人の関係性が胸キュンもので、とてもかわいくて愛おしい!
トーキー映画から音声映画へと時代の改革と衰退を描いた内容なのですが、二人の関係に気を取られて胸キュンしっぱなしでした。
(余談でこれは筆者の個人的な感想なのですが、なんだかブラッド・ピットの存在が薄れていた!でもそれがとてもよかったし、一番見ごたえがあったのではないでしょうか。前に出ないのに、「しっかりそこに存在し」演技ができる俳優だと改めてブラピの凄みを感じられます。)
それはさておき、本作でハリウッドデビューを果たしたディエゴの演技には注目です。
スペイン語を勉強している筆者には、たまーに話すスペイン語(演出の都合だと思いますがたまーに字幕なしになります)を聞き取れてよかった!
やはり、スペイン語、そしてメキシコはなんだか色気のある国だなとつくずく思いました。
参考記事:映画『バビロン』タイトルの意味と新解釈!賛否両論の作品を考察、隠されたメッセージとは?
それではまたお会いしましょう!
NOS VEMOS!!
《ライター:なんじゅん》 クリックで担当記事一覧へ→
元舞台俳優・劇作家・現イラストレーター
中学生の頃から一人映画館をキめていたくらい大の映画好き。好きな映画は「髪結いの亭主」。
ポップコーンはバター多めで。
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