映画『レベル16 服従の少女たち』はディストピア&心理スリラー、少女を純潔に育てた残酷な真実!

レベル16
『レベル16 服従の少女たち』ケイティ・ダグラス

本記事でご紹介するのは、映画『レベル16 服従の少女たち』という作品です。

この映画は、カナダで制作された「サスペンス・スリラー」となっています。

気鋭の女性監督ダニシュカ・エスターハジーによるオリジナル作品で、数々の映画祭で賞を受賞しています。

本作は日本の劇場では未公開の作品ですが、様々な動画配信ストリーミングサービスなどでご覧いただけます。

カナダのスリラー映画、さらに劇場未公開ということでマイナーな作品ではありますが、個人的に好みの良作だったため、今回はその見どころを紹介したいと思います。

(冒頭画像:引用https://twitter.com/midship_inc/)

『レベル16 服従の少女たち』(18):あらすじ

https://www.facebook.com/Level16Film/  【予告編:Level 16 – Official Movie Trailer (2019)】

少女だけが生活する寄宿学校。

そこは、外界との接触を一切禁じられた施設です。

学校では少女たちの「純潔」を保つための「女性の美徳」がルールとして掲げられ、それを破ると罰せられます。

そして、上級学年である「レベル16」まで進級した優秀な生徒は、素晴らしい里親のもとへもらわれ豊かな生活を送れるのです。

幼い頃に孤児として連れて来られ、16歳になったヴィヴィアンソフィーは、「レベル16」に進級します。

ところが、ソフィーは以前から「健康のため」という理由で毎日飲まされていたビタミン剤に疑問をもち、飲まないようにしたため学校の嘘に気づいていました。

ソフィーは親友であるヴィヴィアンにも、ビタミン剤を飲まないように説得をします。

ビタミン剤という名の睡眠剤を飲まなかったせいで、夜寝付けないヴィヴィアンとソフィー。

他の生徒がスヤスヤと眠る中、寝たふりをしていると、おもむろに部屋の扉が開きます。

そこで二人は、恐ろしい光景を目の当たりにするのでした。

学校に隠された残酷な真実とは……。

少女たちは無事に脱出することができるのか……!?

見どころ①:「ディストピア・スリラー」の世界

『レベル16 服従の少女たち』作品情報 | cinemacafe.net
ブリクシル先生(サラ・カニング)https://twitter.com/midship_inc/

この映画は怪しげな寄宿学校が舞台となっていて、ほぼその施設内のみで物語が進んでいきます。

寄宿学校は外界から一切隔離された施設で、そこで少女たちは洗脳されるという「ディストピア・スリラー」

学校には窓がなく、陽の当たらない部屋で、常にカメラで見られながら生活をしています。

少女たちは「従順・清潔・忍耐・謙遜・純潔・温厚・節度」という規則正しい生活を送るための「女性の美徳」と呼ばれるルールを強いられ、怠ると罰せられます。

さらに「純潔」の素晴らしさを説く「洗脳ビデオ」を毎日見させられるのです。

そのような状態にありながら、幼い頃に連れてこられた少女たちは外の世界を知らず、何の疑問も持たず当たり前のように暮らす毎日。

そんな学校の嘘に気づいた主人公の二人は、反抗するのですが、結果は徹底的に排除されることに。

疑念や怒り、好奇心までもが「美徳のルール」から外れるために抑制され、学校の先生だけでなく仲間であるはずの生徒からも蔑まれます。

全てがコントロールされる社会にいると、反乱する気さえ起こらなくなってしまうのです。

傍から見れば暗黒な世界でも、内側にいるとそれに気づけない、そんなディストピアの恐ろしさを少女たちを通して描かれているといえます。

見どころ②:「美しさ」をテーマにした心理ホラー

レベル16 服従の少女たち | 株式会社ミッドシップ
ヴィヴィアン(ケイティ・ダグラス)https://twitter.com/midship_inc/

本作は全編にわたって陰鬱なホラーの雰囲気が漂っていますが、グロい場面や暴力的な場面はほとんどなく見やすい映画となっています。

むしろ、心理的な不安を煽ることによって恐怖を演出しているのです。

さらに映画のテーマとなっている「美しさ」の要素が、全体の印象を綺麗なものにしています。

本作は「16歳を過ぎると卒業する」という設定であるため、主人公のケイティ・ダグラスをはじめとした若手の女優が集まり画面を華やかに彩っています。

少女たちは「純潔のルール」によって、見た目だけではなく内面からも「清潔であること」を求められます。

その結果、彼女たちは思春期の年齢でありながら全くすれておらず、素直に何でも言うことをきく「大人にとって都合の良い子」に。

結果的に「理想的な美少女たち」の存在によって、怖さよりも美しい印象が際立つ作品となっています。

見どころ③:少女たちを育てた目的は?衝撃の真実!

レベル16
ソフィ(セリーナ・マーティン)https://twitter.com/midship_inc/

この映画における最大の謎は「なぜ少女たちを育てているのか」という点にあります。

学校側は「従順に育てば優しい里親のもとへ行ける」という嘘の希望を持たせて少女達を騙しているのですが、そこにはある残酷な目的が隠されているのです。

「一見幸せそうに見える児童養護施設が、実はある目的のために子供たちを育てていた」というストーリー。

これは、映画化もされた※小説「わたしを離さないで』や、アニメや映画にもなった※マンガ「約束のネバーランド」と類似しています。

それらの作品と比べて観ると、本作のどんでん返し部分は現代的かつオリジナリティがあり、個人的に最も腑に落ちる内容でした。

レベル16 服従の少女たち | MIDSHIP Inc.
https://twitter.com/midship_inc/

隠された真実を解くカギとなるのは、以下のキーワードです。

「なぜ少女だけなのか」

「純潔を守らせる理由」

「レベル16の意味」

これらのキーワードをもとに本作を見ていただき、謎を解いてみてください。

■おすすめの動画配信・レンタル・本【管理人・選】

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) 

※著者:カズオイシグロ

約束のネバーランド 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) 

※母と慕う彼女は親ではない。共に暮らす彼らは兄弟ではない。エマ・ノーマン・レイの三人はこの小さな孤児院で幸せな毎日を送っていた。しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げた。真実を知った彼らを待つ運命とは…!?【引用:Amazon】

まとめ

「カナダのスリラー映画」というと馴染みが薄い人も多いと思いますが、美少女が登場する心理サスペンス映画の世界観が好きな方におすすめの作品となっています。

また、シンプルなスリラーでありながら、脱出劇の要素や「少女たちの友情」という青春の要素も含まれていて、エンタメ映画として十分に楽しめると思います。

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プロフィール,げん

こんにちは!ライターの「げん」と申します。

映像が好きで、テレビドラマのプロットなどを書いていました。また、恋愛小説をファッション誌で連載したこともあります。これらの経験をもとに、映画を通して恋愛を学ぶ記事などを書いています。

げん(@GEN87187) / Twitter

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