『ミセス・ハリス、パリへ行く』あらすじ、レスリー・マンヴィル主演ディオールに憧れた女性の物語

ミセス・ハリス
レスリー・マンヴィル『ミセス・ハリス、パリへ行く』

女性なら一度は憧れるドレス。

なかでも、オートクチュールという特別なドレスは筆者の憧れでもあります。

ちなみに「オートクチュール」の意味を知っていますか?

フランス語で「高級仕立て服」を意味し、パリ・クチュール組合(通称サンディカ)加盟店の会社のみ用いられ、注文により縫製されるオーダーメイドの仕立て服のこと。

サンディカ加盟店は、「クリスチャン・ディオール」をはじめ「シャネル」「ジバンシー」「ゴルチエ・パリ」「フランク・ソルビエ」の5ブランドのみだそうです。

そんなオートクチュールのドレスに魅了された家政婦のハリスが、ディオールのドレスを手に入れるという夢をあきらめない姿に勇気をもらえるとびきり素敵な映画『ミセス・ハリス、パリへ行く』をご紹介します。

作品の見どころやクリスチャン・ディオールの歴史、そして主演のレスリー・マンヴィルアルバ・バチスタについても解説。

最後まで読んでいただけたら幸いです。

(冒頭画像:引用https://www.universalpictures.jp/)

『ミセス・ハリス、パリへ行く』:あらすじ

舞台は1957年、第二次世界大戦後のイギリス。

戦地で夫を亡くした失意のなかミセス・ハリス(レスリー・マンヴィル)は家政婦として働いていました。

ある日、顧客の家でクリスチャン・ディオールのドレスを見つけます。

500ポンド(当時の500ポンドは、日本円にして現在の約250~400万円)もするというドレスの美しさにすっかり魅せられてしまったハリス。

その夜、サッカーくじが当たり大金を手にした喜びで、ディオールのドレスを買うことを決意します。

ミセス・ハリス
https://twitter.com/MrsHarrisMovie/  【YouTube:予告編】

しかし、そんな簡単にはいかず友人に誘われた犬のレースで稼いだお金を全て賭けたハリスは全額を失うことに・・・。

そんななかでも、絶望することなく前向きなハリスは、戦争未亡人の手続きを行い、未払いだった多額のお金を受け取ります。

そして、ハリスの親切が幸運へと導き、ディオールのドレスを買いにパリへ。

ミセス・ハリス
https://www.universalpictures.jp/

ハリスは、ディオールのファッションショーの会場へと向かいますが受付で相手にされません。

ディオールの重役コルベール(イザベル・ユペール)と口論になってしまいます。

そこへ、シャサーニュ侯爵(ランベール・ウィルソン)があらわれ会場に入れたハリスでしたが、欲しいドレスを買うことができませんでした。

しかし、ハリスの夢をあきらめない姿に、ディオールの会計士アンドレ(リュカ・ブラヴォ―)やモデルのナターシャ(アルバ・バチスタ)たちの心を動かしていきます。

見どころは、前向きでいることが幸運の鍵に

ミセス・ハリス
https://www.bbc.com/culture/

ハリスは、どんな場面でも下を向きません。

平凡な1日のはじまりでも「吉日」という彼女から感じるのは、「良い日になる」という前向きな気持ちが幸運を引き寄せているように思えました。

そして、誰にでも優しいハリスの正直で素直な姿は、観ている側をもあたたかい気持ちに変えてくれます。

クリスチャン・ディオールの歴史

ここで、クリスチャン・ディオールについてちょっと触れたいと思います。

ファッションブランド「クリスチャン・ディオール」は、フランスのファッションデザイナー「クリスチャン・ディオール」(1905年1月21日ー1957年10月24)の名前からきています。

※1946年、綿のファブリック王マルセル・ブサックの後援のもと、店をパリ8区に立ち上げ翌年には最初のコレクションを発表

その後、女性のファッションに革命を起こし、第二次世界大戦後のパリをファッションの中心地として再び盛んにしてきたディオールは、亡くなる57年まで毎シーズン、ラインというテーマに沿って作品を発表してきました。

ディオールのブランドは、その後も継続。

現在もパリのオートクチュール界ではトップのままだそうです。

【YouTube:予告編】

■ディオール参考映画:動画配信・レンタル・本【管理人・選】

ディオールと私(作品情報)

※1946年に創設され、今や誰もが憧れる世界的ブランドとなった〈クリスチャン・ディオール〉。そんな老舗ブランドの初めてのコレクション発表は1947年。それから65年後の2012年、新しくデザイナーに就任したのは、オートクチュール(高級注文服)未経験のラフ・シモンズ。彼の抜擢はパリ・ディオールのアトリエで働く経験豊かな105人のお針子たちにとっても新たな挑戦の始まりとなった…【引用:Amazon】

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主要キャスト①:ハリス役/レスリー・マンヴィル

ミセス・ハリス
https://www.universalpictures.jp/

とってもキュートなハリスを演じた女優レスリー・マンヴィルは、イングランド出身。

映画『家族の庭』『マレフィセント』をはじめ、海外ドラマも含めて多くの作品に出演しています。

記憶に新しいAmazon Prime Videoで配信中の海外ドラマ『シタデル』では、悪役を演じています。

主要キャスト②:ナターシャ役/アルバ・バチスタ

ミセスハリス
https://mobile.twitter.com/MrsHarris_2022/

ディオールのドレス姿にうっとりしてしまう俳優のアルバ・バチスタは、ポルトガル出身。

短編映画やドラマを中心に出演しています。

9月には『アベンジャーズ』シリーズでお馴染みのキャプテンアメリカ役を演じる俳優のクリス・エヴァンスと結婚を発表しています。

参考ニュース:https://www.glamour.com/

クリス・エヴァンス
https://www.glamour.com/story/

まとめ:ハッピーをもらえる素敵な映画!

ミセス・ハリス
https://www.universalpictures.jp/

原作は、アメリカの小説家ポール・ギャリコによる同名小説で、※「ミセス・ハリス、パリへ行く」はシリーズの第1作目あたる作品です。

また、「ハリスおばさんシリーズ」は他に、『ハリスおばさんに花束を』『ハリスおばさんニューヨークへ行く』『ハリスおばさん国会へ行く』『ハリスおばさんモスクワへ行く』と続いています。

いつか続編が製作されることを密かに期待してる筆者です。

ちなみに、当時のデザインを再現したメゾンでのファッションショーは、クリスチャン・ディオール全面協力で実現。

ドレスを仕立てるシーンも含めて心奪われるほど美しいですよ。

いくつになっても夢をあきらめないキュートなハリスに、とびっきりのハッピーをもらえる素敵な映画です。

是非観てみてくださいね。

《ライター:sanae》

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プロフィール,sanae

毎週金曜日は映画館に出没する某新聞社エンタメニュースライター。

子供の頃から観た映画は数知れず、気になった作品はジャンル問わず鑑賞。

日常生活を彩る映画との出会いのお手伝いができたら幸いです。

インスタグラム:https://www.instagram.com/sana_lovelife

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