A24×ソフィア・コッポラ監督『プリシラ』、妻の目に映るエルヴィス・プレスリーの素顔!

プリシラ
右:ケイリー・スピーニー(プリシラ・プレスリー役)

一世を風靡しているA24と、唯一無二のセンスで映画ファンたちを魅了してきたソフィア・コッポラ監督がタッグを組んだ新作『プリシラ(Priscilla)』

日本公開は、2024年4月12日(金)。

『マリー・アントワネット』(06)や『ヴァージン・スーサイズ』(99)等の作品で有名な同監督が、今作では、エルヴィスと妻プリシラの深い愛と波乱万丈の結婚生活を鮮烈にとらえます。

2020年の映画『オン・ザ・ロック 』と2013年の 『ブリングリング』に続いて登場する、今回のコッポラ監督とA24のタッグ作品は絶対に見逃せません。

(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/elvis/photos/)

●ソフィア・コッポラ監督(Sofia Coppola)

ソフィア・コッポラ
https://madamefigaro.jp/culture/160404-sofiacoppola.html

誕生日:1971年5月14日生まれ

星座:おうし座

出身:アメリカ・ニューヨーク州

▶おすすめの代表作品

マリー・アントワネット(作品情報)

『プリシラ(原題:Priscilla)』:映画情報

10代のプリシラ・ボーリューは、パーティーでロックンロール・スーパースター、エルヴス・プレスリーに出会う。

プリシラの目に映る彼の素顔とは…?

【YouTube:予告編】

エルヴィスの最も重要な女性、「プリシラ」に焦点!

プリシラ
(実際の写真)https://www.facebook.com/elvis

映画『プリシラ(Priscilla)』の原作は、エルヴィス・プレスリーの妻「プリシラ・プレスリー」の※回想録「私のエルヴィス」(1985年)が基になっています。

ソフィア・コッポラ監督は、エルヴィスの人生で最も重要な女性に焦点に映すことで、彼の新たな素顔を観客に届けます。

「エルヴィス」の映画と言えば、第95回アカデミー賞でオースティン・バドラーが主演男優賞にノミネートされたことでも話題になった、バズ・ラーマン監督『エルヴィス』(22)を思い出しますよね

2人もベテラン監督なこともあり、エルヴィス・プレスリーを映し出す男性と女性の視点の違いなどを比較して観ると、『Priscilla』はグッと興味深くなるはずです。

■『Priscilla』原作の自伝【管理人・ピックアップ】

私のエルヴィス (新潮文庫)

※兵役中のエルヴィスと西ドイツで初めて会ったとき、私はまだ14歳の女子中学生だった…。運命的な出会い、同棲、出産、そして離婚。ドラッグと異常なセックスを体験し、さまざまな女優に嫉妬を覚えながら、スーパースターの「可愛い子」は何を見、何を感じたか?ロックンロール・キングの伴侶として14年間を共にした妻プリシラが綴るエルヴィス・プレスリーとの愛の日々。【引用:Amazon】

▶Amazonプライム会員:特典(動画・ミュージック・本・ライブ・DVD他)

バズ・ラーマン監督作、『エルヴィス』との違いは?

バズ・ラーマン監督作品は、トム・ハンクス演じる悪名高きマネージャーがナレーションとして、エルヴィスの人生を煌びやかに描きました。

エルヴィスの名声と才能によって襲い掛かる悲劇もとらえられています。

世界的ロックンロール・スーパースターの人生をとらえているということは同じですが、『Priscilla』とは描く視点が異なります。

エルヴィス(作品情報) 

『Priscilla(プリシラ)』:主なキャスト

ケイリー・スピーニー(プリシラ・プレスリー役)

ケイリー・スピニーは、『パシフィック・リム アップライジング』(18)でヒロインを演じた期待の新人。

女優活動は映画だけでなく舞台でも経験を重ねており、これからは映画出演も増えてくる予感がします。

プリシラ,ケイリー・スピーニー
https://www.facebook.com/priscillamovie/

また、シンガーソングライターとしても活動しています。

アンニュイな曲調がソフィア・コッポラのセンスと合うような・・・多彩な彼女の演技には注目です!

【YouTube:Cailee Spaeny】

代表作:『ビーリブ 未来への大逆転』(18)『パシフィック・リム アップライジング』(18)など

●ケイリー・スピーニー(Cailee Spaeny)

ケイリー・スピーニー
https://www.facebook.com/caileespaenyofficial/

誕生日:1997年7月24日生まれ

星座:しし座

身長:155cm

出身:アメリカ・ミズーリ州

▶おすすめの代表作品

ザ・クラフト:レガシー(作品情報)

ジェイコブ・エロルディ(エルヴィス・プレスリー役)

エルヴィス・プレスリーを演じるのはNetflixで配信されていた『キスから始まるものがたり』(18)でセクシーな青年を演じた人物。

エルヴィス・プレスリーといえば、黒人のブルースを濃く表現したロックンロールスター。

歌はもちろん、観客たちの中から気絶者を出すほどの色気満載の動きやダンスが魅力でもあります。

オースティン・バドラーに続いて、どのように彼のパフォーマンスを表現するのか目が離せません。

代表作:ドラマシリーズ『ユーフォリア』『キスから始まるものがたり』(18)

プリシラ
左:ソフィア・コッポラ監督 https://www.vogue.co.jp/tag/jacob-elordi

●ジェイコブ・エロルディ(Jacob Elordi)

誕生日:1997年6月26日生まれ

星座:かに座

身長:196cm

出身:オーストラリア・クイーンズランド州

▶おすすめの代表作品

ソルトバーン
https://twitter.com/Saltburnfilm/

ソルトバーン(作品情報)

関連記事:エメラルド・フェネル監督新作『ソルトバーン/Saltburn』、バリー・コーガンのダークコメディ!

衣装デザイナー、ステイシー・バタット

映画は劇中使われる衣装のデザイナーを知ると、監督を知るようにまた面白くなってきます。

本作『Priscilla(プリシラ)』で衣装デザイナーを担当するステイシー・バタットは、『SOMEWHERE』(10)や『ブリングリング』(13)など、ソフィア・コッポラと長年一緒に仕事をしている方です。

特に印象に残っている衣装といえば、『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』(17)です。

裏には女の強さを持ちつつも、儚げで麗しい色鮮やかなドレスに身を包む彼女たち。

映画は欲と妬みに溢れた緊迫感に包まれる作品でしたが、1864年を舞台にしたドレスの数々に陶酔していました。

女性監督,ソフィア・コッポラ,ニコール・キッドマン
左から、ソフィア・コッポラ監督、エル・ファニング、ニコール・キッドマン https://www.facebook.com/BeguiledMovie

今回の予告をチェックする限り、1960〜70年代の色使い鮮やかな可愛らしいお洋服がたくさん登場することは間違いありません。

年代に合わせて華やかで品のある衣装を生み出すステイシー。

ソフィア・コッポラの映像はもちろんですが、衣装のセンスも輝くのではないかと今から楽しみで仕方がないです。

ソフィア・コッポラ.ビガイルド
左:キルスティン・ダンスト、監督、エル・ファニング https://www.facebook.com/BeguiledMovie/photos

ちなみに『エルヴィス』の時は、PRADAとmiumiuとコラボレーションしていました。

プリシラの出番は多くなかったですが、どの衣装も一味違った個性が見られて目が釘付けでした。

まとめ:ソフィア・コッポラ作品を映画館で観れる贅沢

プリシラ
プリシアの自伝本表紙 https://www.facebook.com/ms.priscilla.presley/photos

ソフィア・コッポラ監督作品は全て観ているくらい、学生の頃から彼女のセンスの虜。

予告を観ただけで感情が高揚しました。

エル・ファニングキルスティン・ダンストビル・マーレイなど、いつもお馴染みのキャストや有名どころの俳優陣を起用しているイメージがあったので、今作は、メインの2人を新星キャストが演じるところにも注目しています。

個人的には愛するバズ・ラーマン監督作品と並べて、ソフィア・コッポラの作品を映画館で観れることがなんて贅沢なんだろうと、今から心が浮き立っています。

《ライター:anzu》

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プロフィール,anzu
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大学生時代にフランス文学を専攻していたこともあり、ヨーロッパ映画に惹かれる傾向にあります。
映像や台詞、音楽のときめき、ホラーやサスペンスのような怖さの驚き等、ドキドキする作品がたまらなく好きです。
今まで観てきた映画の数は1400本を越え、今も更新中です。

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2 Comments

  1. 予告を観て、絶対に観ると決めた作品。
    『エルヴィス』(2022)が大ヒットしたのは記憶に新しいが、今作は、その元妻であるプリシラに焦点が当たる。
    生きたエルヴィスを知らない20代の私が観ても、プリシラの気持ちに共感できた。
    恋愛における相手を自分のものにしたいという気持ち、独占欲はどの時代にも共通なのだ。
    さらに細かいプリシラの心情の変化を知りたい方には、原作『私のエルヴィス』もおすすめである。
    1つのアート作品の中にいるような、あっという間の2時間だった。

  2. 本作はタイトルのとおりプリシラが主役なので、彼女から見た「エルヴィス」が描かれていて、それは今まで語られてきた「音楽界のレジェンド エルヴィス・プレスリー」とは全く違うものでした。
    今の時代なら「モラハラ」と言われてしまうであろうエルヴィスのプリシラに対する態度。でも、ソフィア・コッポラは彼の弱さもきちん見せていて、最後まで彼を悪者にしなかった。これは監督が本作を撮るにあたってプリシラ本人と何度も話し合いを重ねたからだと思います。
    エンディングで流れるドリー・バートンの「I Will Always Love You」はエルヴィスが歌いたいと願ったけど叶わなかった曲だそう。
    そんなところもさりげなく取り入れるあたりがさすがソフィア・コッポラ!と唸ってしまいました。
    つい最近もティントバームをコラボする等ますます活躍の幅を広げていてソフィアから目が離せませんね。

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