スペイン映画『スクールガールズ』。美しくて痛い青春物語、背伸びしたい少女にきっと共感!

スクールガールズ
『スクールガールズ』( Las ninas/Schoolgirl)

皆さん、こんにちわ!洋画好きライターのYuuriです。

アマゾンプライムビデオの見放題配信に追加されたスペインの青春映画『スクールガールズ』を、皆さんはもうチェックしましたか?

じんわりと心に波打つ密かな名作映画と呼べる本作の、見どころや主人公セリアを演じたアンドレア・ファンドスのことなど、より映画を楽しめるその魅力をご紹介いたします!

(冒頭画像:引用https://twitter.com/BTeamPictures/)

映画『スクールガールズ』:作品情報

映画タイトルスクールガールズ
原題Las ninas/Schoolgirl
監督ピラール・パロメロ
出演アンドレア・ファンドス、ナタリア・デ・モリーナ、ゾーイ・アルナオ、フランチェスカ・ピノン、マース・マリーン他
公開日2020年  【YouTube:予告編】

転校生との出会いで開く青春:あらすじ

スクールガールズ
https://bteampictures.es/las-ninas/

1992年のバルセロナ。

オリンピックが開催されることで沸き立つスペインで母親と二人暮らしをしているのは、修道院に通う真面目な中学生の女の子セリア

それなりに穏やかな日々を過ごしていたセリアのクラスにやってきたのは、バルセロナからやってきたという転校生のブリサだった。

孤児でもあるブリサは大人っぽく、休み時間も一人で音楽を聴き、周囲とは距離を置く女の子で、セリアはブリサのことが次第に気になり始めるようになる。

少しずつブリサと親しくなり、つるむようになると、セリアはブリサの影響を受けて新しい音楽や遊びを知り、化粧も身に着け、上級生たちとも仲良くなり、だんだんと大人の階段を駆け上がっていく。

しかし、ある日のこと。

いつもの仲間と遊んでいた時に、ブリサから知らされた一言でセリアは思いもしなかった母親が抱える真実を知ることに…。

きっと共感できる、瑞々しい青春物語

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本作で長編デビュー作を飾ったピラール・パロメロが監督を務めたヒューマンドラマであり、青春ガールズムービーである『スクールガールズ』

決して目立つわけではないどこにでもいるごくごく普通の少女セリアが、大人びた転校生ブリサと出会い、新しい世界へ一歩踏み出しながら、母親との葛藤を描いた物語です。

2020年ブリュッセル国際映画祭の審査員賞、同年のアルメリア国際映画祭で初作品賞・脚本賞・監督賞といった多くの映画祭で受賞したことで注目を集めました。

静かに、そして淡く、子供でも大人でもないアンバランスな時代を過ごす少女の心情が丁寧に描かれています。

ちょっと触れただけで壊れそうなほど繊細なセリアの、他の青春映画にはないような瑞々しさとリアルさをご覧下さい。

生きる国は違えど、悩みは世界共通

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https://twitter.com/BTeamPictures/

私たち日本人からすると、セリアはスペイン人であり、人種や生きている国・環境も違います。

しかし、遠く離れた存在であっても共感出来るような部分が多く、例えば小学校高学年~中学生くらいにもなると、下着のことで悩むことがあります。

母親に「スポブラを買ってほしい」と恥ずかしながら頼むシーンや、保健の授業でクスクスと笑ったり、女性特有の身体の成長についても細かく描写。

今までの青春映画にありそうでなかった、身近な「あるある」と頷けるシーンが多く存在しています。

よって、男性よりは女性が共感出来る世界観といえます。

中学生初期の頃に感じた薄っすらとした痛みや違和感にもう一度思いを馳せらせたくなったり、静かに流れてゆく時間の中で、自分とセリアを重ねたくなってしまうような、そんな一作になっています。

前半ではセリアと彼女の仲間たちとの青春を、そして後半ではセリアと母親との確執を描き、絶妙なバランスで彼女の運命が少しずつ、少しずつ進み始めていきます。

また、1992年を舞台にしているため、レトロかつ鮮やかな映像美の中でまばゆく飛び跳ね、微笑むスペインの少女たちの美しさも圧倒的。

気が付けば、セリアたちの虜になってしまうこと間違いナシです。

必見「アンドレア・ファンドス」、セリアの成長シーンに感服

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映画『スクールガールズ』にて主人公のセリアを演じたのは、スペイン人女優のアンドレア・ファンドス

2018年にスペイン映画『La comulgante(原題)』に出演、『スクールガールズ』への出演は2作目となる、まさに超新星という言葉が相応しいフレッシュな若手女優です。

本作に出演するにあたって、90年代のスペイン情勢やその時に流行ったカルチャーなどといった文化を徹底的に学び撮影に挑んだというだけあり、Z世代でありながらも、本当に90年代を生きているような少女を見事に演じきったアンドレア・ファンドス

冒頭~中盤までは、あどけない顔立ちから滲み出る不安げな表情や、どこか自信のない表情を見せていました。

しかし、友人たちと様々な青春を経験し、母とも真摯に向き合ったことによって、物語終盤ではまるで別人のようにも見えるほど凛とした顔立ちになっていきます。

彼女の成長っぷりには、カタルシスを感じるほどです。

その表情の違いは、冒頭の合唱シーンと、ラストシーンの合唱シーンにとても強く表れており、是非とも比較して頂きたいシーンとなっています。

まとめ:美しいけど、少し痛い青春…

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スペインに生きる、どこにでもいるような少女が体験する新しい思春期の世界を描いた『スクールガールズ』

きっと、誰もがセリアに共感出来る部分があるはずで、セリアと同年代の方にはもちろんのこと、大人でも当時の年代の自分に重ねてみたくなるはず。

美しいけど、少し痛い…そんな青春を切り取った『スクールガールズ』を是非、ご覧になってみてくださいね!

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《ライター:Yuuri》

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