『プロミシング・ヤング・ウーマン』は2020年に公開され、アカデミー賞脚本賞受賞作品、ゴールデン・グローブ賞4部門にノミネートされました。
とにかく脚本が素晴らしい映画でした。
また、監督はNETFLIXシリーズ『The Crown』に出演したエメラルド・フェネル氏で、今回の初監督作で大変高評価を得ました。
(冒頭画像:引用https://twitter.com/PywJapan/)
『プロミシング・ヤング・ウーマン』:ストーリー背景
物語の主人公「キャシー」は30歳女性であり、将来有望(「プロミシング・ヤング・ウーマン」のタイトルの意味)だった医学大生を描くストーリーです。
親友であるニーナがレイプされ不当な目に遭ったことが原因で自殺をしてしまい、そのことでキャシーは大きなショックを受け大学を中退。
女性として他の選択肢がある中で、彼女はそんな過去を忘れることができず厳しい人生を選びます。
この出来事を機に、キャシーは毎週クラブに通い酔っ払ったふりをしながら出没、本性を隠して男性たちに裁きを下していくのです。
実際にこの映画は一見、悲劇やホラーに見えるのですが、見方によってはラブコメでもあり独特の雰囲気を持った作品でした。
メインキャラクター、及びキャストのご紹介
この映画の主人公はキャシーは、『17歳の肖像』にも出演したキャリー・マリガンが演じています。
また、アダム・ブロディや、クリストファー・ミンツといった俳優が最初から女性を口説く気満々な役どころで登場。
みんな本当はいい人たちなんでしょうが、彼らが演じたのはどこか弱さを持った男性をうまく演じています。
その中で、唯一キャシーにとって特別な男性になるのは、元同級生であるライアン(ボー・バーナム)です。
彼は医学部を出て、小児外科医をしていました。
若くて人生も順調で自分はいい人間だと信じている好青年ですが、ある日コーヒー店で働くキャシーと久しぶりに再開し恋をしてしまいます。
参考:『英国女優キャリー・マリガン、可愛い演技から怪演まで。意外な素顔と心を掴んだおすすめ映画』
●キャリー・マリガン(Carey Mulligan)
誕生日:1985年5月28日生まれ
星座:ふたご座
身長:170㎝
出身:イギリス・ロンドン
▶おすすめの代表作品
※ハリウッド”絶対権力者”の大罪<性的暴行事件>を暴くスクープサスペンスの話題作!(中略)この事件がきっかけとなり世界的に#MeToo 運動を爆発させ、正義のために突き進む女性記者二人の熱い想いを描いた内容が評価されRotten Tomatoesの観客評価では90%批評家の評価でも87%と高い評価を得ている。【引用:Amazon】
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女性が社会で、どのように扱われるのかを描く
さて、キャシーは多くの男性に復讐をするのですが、その方法は、若い女性がクラブで泥酔しているふりをして男性にわざと隙を見せます。
そこに付け込んだ男性は、彼女に罠にまんまとハマって怖い目に遭うことに。
その時彼女は、毎回、服装や髪型、メイクもネイルも全て考え抜き、女性たちが世の中ではいつも衣装で自分を隠していることを描いています。
また、キャシーがいろいろな衣装をまとうのは身を守るためだけでなく、昔の自分の面影をなくしたいという思いも表現していて、本性を完全に隠して別人になりきっているのです。
この映画は女性が経験してきたあきらかな暴行や、極端な権利の侵害が当たり前になっていたことに着目。
社会で暮らしている中で問題の曖昧さを見過ごすことがあることを伝えようとしていました。
キャシーの顔を描くシーン、多くの女性の共感が
彼女は過去から抜け出せないため、なんとか努力して過去を整理しようとします。
しかし、それが難しいため、家でも職場でも恋人からも同じように責められ関係に摩擦が生じるのです。
キャシーは他の世の中の女性のようには過去に執着するなと言われるですが、彼女なりのトラウマの乗り越え方が男性の間違った行動を一つずつ正していく事でした。
キャシーはすごく忠誠心が強く、友人に起きたことを10年経っても忘られないのです。
そういう女同士の友情の美しさや、友人のために戦い抜く強い絆が描かれていました。
まとめ:この映画の貴重なメッセージ
今回の映画は、男性目線では知ることができない女性の苦悩が見られます。
人生は美しいけれども、恐ろしくもあるところや彼女たちの激しさと優しさを描いていました。
心地よさそうで魅力的な世界に見えても、血のにじむような苦悩が核となる部分にあることも見られたのではないでしょうか。
重いストーリーですが、ハラハラしたり、笑ったり、ドキドキしたりと多くの感情が湧き出てくることも。
一方で、映画では明るい色やパンクやポップ楽曲が使われ、日常を忘れさせてくれるシーンも多く楽しめる作品です。
ぜひ、恋人や友人と鑑賞してみていただければと思います。
参考記事:『プロミシング・ヤング・ウーマン』前途有望な女性の、驚きの復讐方法と理由!
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