人は死を目前に感じるような境地に立たされた時、どうなってしまうのか。
そういった絶望的状況にハラハラし、あらゆるところから汗が止まらなくなるのがサバイバルスリラーです!
2023年に公開された映画『FALL/フォール』は、地上600メートルの高さに若い女性2人が取り残されてしまうというお話。
今回は様々な場所で取り残されてしまった人たちを描いた、サバイバルスリラー作品をご紹介していきます。
(冒頭画像:https://www.facebook.com/FallMovie/)
1.人気のない峡谷:『127時間』
作品概要
映画タイトル | 127時間 |
原題 | 127 Hours |
監督 | ダニー・ボイル |
出演 | ジェームズ・フランコ他 |
公開 | 2011年/94min |
アメリカの登山家アーロン・ラルストン著『アーロン・ラルストン 奇跡の6日間』(※)が原作。
2003年5月、ロッククライミング中に彼の身に起きた事故について描かれています。
あらすじと見どころ
ある休日、主人公アーロン(ジェームズ・フランコ)はユタ州のキャニオンを訪れました。
人気が全くない場所をロッククライミング中、巨石とともに落下し腕を挟まれ身動きが取れなくなってしまいます。
食料や水分は尽きていき、これまでの人生で幸せだった瞬間や、後悔の記憶が走馬灯のように駆け巡ります。
まだ死んではいけない、と必死に脱出を図る6日間が描かれています。
人間が死を目前にした時、こういうことを思うんだろうなと共感できる描写が多い作品でした。
周囲との繋がりを日頃から大切にすることが、こういった危機的状況下で自分の命を救うことに繋がるという教訓を得た気持ちになりました。
■(※)原作と著者の紹介【管理人・編】
ぜひ、原作と合わせてご覧になって下さい。
※2003年4月、27歳の青年登山家アーロン・ラルストンは思いがけぬアクシデントにより、ひとり峡谷で身動きがとれない状況に陥ります。1日たち、2日たち、水も食料もない中一度は死を覚悟した彼が、信じがたい勇気と決断力で6日目に生還を果たすまでの真実のドラマを、青年本人が描いたドキュメンタリーです。(中略)彼がある覚悟をしたときの家族への思い、そして友人たちへの思いなどが繊細な筆致で描かれ、それがアメリカの人々の感動の涙を誘いました。【引用:Amazon】
※著者:ラルストン・アーロン
1975年、アメリカ中西部に生まれる。12歳のころコロラド州に転居。以来、ロッキー山脈があるコロラドで、父の影響もありスキー・ハイキングなどに熱中するように。(中略)2003年4月、ユタ州ブルージョン・キャニオンで事故に。現在は片腕のアルピニストとして、講演・執筆にも活躍中。
2.静かすぎる宇宙:『ゼロ・グラビティ』
作品概要
映画タイトル | ゼロ・グラビティ |
原題 | Gravity |
監督 | アルフォンソ・キュアロン |
出演 | サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー、エド・ハリス |
公開 | 2013年/91min |
監督は『ハリーポッターとアズカバンの囚人』でも監督をつとめたアルフォンソ・キュアロンです。
登場人物はサンドラ・ブロック(『スピード』『デンジャラス・ビューティー』)とジョージ・クルーニー(『オーシャンシリーズ』)の、ほぼ2人のみという少数精鋭作品。
アカデミー賞では、7部門を獲得しています。
あらすじと見どころ
地球からおよそ60万メートル上空。
今回が初任務となるライアン(サンドラ・ブロック)は、ベテランの宇宙飛行士たちとともに作業にあたっていました。
そんな中、ロシアが自国の人工衛星を爆破し、その破片がライアンたちのシャトルに衝突。
突如、宇宙空間に投げ出されてしまうのです。
果たして彼らは無事地球に帰還することができるのかー。
この作品は、映画鑑賞というより宇宙体験と言った方が相応しい映画です。
公開当時映画館でこの作品を鑑賞したのですが、宇宙空間のあまりの静けさ、圧迫感や緊張感に息苦しくなった記憶があるほどです。
これから見る方は、できるだけ大きな画面と良い音響下での鑑賞をおすすめします!
3.まさかの海:『ロスト・バケーション』
作品概要
映画タイトル | ロスト・バケーション |
原題 | The Shallows |
監督 | ジャウム・コレット=セラ |
出演 | ブレイク・ライヴリー他 |
公開 | 2016年/86min |
監督は『ブラック・アダム』『エスター』のジャウム・コレット=セラ監督。
主演はドラマ『ゴシップ・ガール』でよく知られるブレイク・ライヴリーです。
あらすじと見どころ
休暇中、亡くなった母親の思い出のビーチを訪れた主人公ナンシー(ブレイク・ライヴリー)。
そのビーチは秘境地で知る人ぞ知る場所でした。
サーフィンで波に乗り最高の休暇を過ごしていたナンシーでしたが、最悪の休暇に一変することになります。
サメに襲われ負傷、ビーチまでは泳いで逃げ切れる距離ではなく、干潮によりむき出しになった岩礁に上り助けを待ちますー。
しかし、ここはほとんど誰も訪れないビーチ。希望は徐々に薄れていきます…。
この作品の見所は、美女ブレイク・ライヴリーがサメに襲われながらも強く戦う姿です。
女性が1人強く敵に立ち向かうというかっこいい姿が描かれています。
こういう危機的状況下の女性って、こっちが引いちゃうくらい底力発揮しますよね。
サメに襲われた怪我が相当痛そうなのですが、彼女の演技力によってこちらが身悶えます。
見せるところは見せて、隠すところはあえて隠すという演出も良かったです。
参考記事:心を刺激!夏だけじゃないサメ映画!怖くて面白いおすすめパニック・シャーク映画3選
4.誰もいない山越え:『ダウン・レンジ』
作品概要
映画タイトル | ダウン・レンジ |
原題 | Downrange |
監督 | 北村龍平 |
出演 | ケリー・コネアー、ステファニー・ピアソン他 |
公開 | 2018年/90min 【YouTube:予告編】 |
北村龍平監督は、映画『あずみ』の監督さんです!
あらすじと見どころ
相乗りで山を越える大学生6人。
山道を運転中、車のパンクにより立ち往生してしまいます。
パンクの原因はなんだったのか…?タイヤを修理しながら銃撃を受けていたことに気が付きます。
青春を狙うスナイパーの仕業だったのです。
身を隠せる場所は車のみ。ジリジリ照り付ける太陽に体力を奪われながら、必死に生き延びようと戦います。
逃げたくてもスナイパーが相手ということで、車から少しでもはみ出そうもんなら即撃ち殺されてしまう。
ハラハラ要素満載の作品です。
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5.極寒の北極:『氷がすべてを隔てても』
作品概要
映画タイトル | 氷がすべてを隔てても |
原題 | Against The Ice |
監督 | ペーテル・フリント |
出演 | ニコライ・コスタ―=ワルドウ、ジョー・コール他 |
配信(Netflix) | 2022年/103min 【YouTube:予告編】 |
本作は実話を基に、探検家アイナー・ミケルセンによって書かれた小説『Against the Ice: The Classic Arctic Survival Story』の実写化です。
あらすじと見どころ
デンマークのアイナー・ミケルセン(ニコライ・コスター=ワルドウ)率いる北極探検隊は、アメリカのある主張を覆そうとしていました。
アメリカは、グリーンランドは2つに分かれており片方は自国のものだと主張。
グリーンランドは1つであることを証明するために、隊長のアイナーと新人アイバー(ジョー・コール)の2人は300km以上ある氷上を渡ることになります。
過酷な環境の中、無事証拠を掴み基地へ戻るも他の仲間はすでに帰国したあとでしたー。
極寒の中、迎えがくることをひたすらに待つ2人でしたが、もう迎えは来ないかもしれないという絶望的状況に徐々に精神が崩壊していきます。
未開の地を切り開く偉大さと、恐怖を目の当たりにした気がします。
そこに何かを忘れれば命でさえも今後誰かに見つけてもらえることはない、想像しただけで寂しくてゾッとしますよね。
参考記事:SF以上の映画『オデッセイ』、近未来の火星有人探査で遭難。ジャガイモ栽培をした植物学者!
6.地上600メートル:『FALL/フォール』
作品概要
映画タイトル | FALL/フォール |
原題 | Fall |
監督 | スコット・マン |
出演 | グレース・フルトン、ヴァージニア・ガードナー他 |
公開 | 2023年/106min |
あらすじと見どころ
ロッククライミング中、夫ダン(メイソン・グッディング)を落下事故で亡くし、自暴自棄になる主人公ベッキー(グレース・フルトン)。
ベッキーを立ち直らせようと親友ハンター(ヴァージニア・ガードナー)は、アメリカで4番目の高さを誇るテレビ塔へのクライミングを提案します。
暗い現状を打破するためにも、ベッキーはテレビ塔へ登るを決意します。
地上から600メートルの高さ、取り壊される予定のテレビ塔は登るたびにきしむ音が聞こえるほど老朽していましたが、見事頂点までたどり着きます。
これまでの出来事を胸の奥にしまって、強く生きていこうと心に決めたベッキーでしたが、帰りの道のりで悲劇が起きるのです…。
地上600メートルの世界を一緒に体験することができます。
できます、というか出来ればしたくありませんが…手汗は必須になっております。
ただのサバイバルスリラー要素だけではなく、愛、友情など心にじんわり浸透する切なさのようなもの残る作品です。
参考記事:映画『FALL/フォール』は、超絶の高所恐怖スリラー!地上600mの絶望感映像の先にあるテーマ
まとめ:あなたならどうする?
自分がもし同じ境遇に置かれたらと考えると、結構早めに諦めるだろうなと思います。
ですが、実は人間の生きたい!という生命力みたいなものって結構強力で、危機的状況に迫られた時、意外にも私みたいな人が思わぬ力を発揮するのかもしれないなと少し恐ろしくなりました(笑)
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■さあ!果たしてこんな本の知識が役立つのか!?【管理人・選】
現実は映画以上か以下か?
※著者はSAS(英陸軍特殊空挺部隊)に26年間在隊しサバイバル技術指導教官をつとめたプロ中のプロ。世界中のあらゆる地形、気象条件下での生存方法から、飛行機事故や災害の脱出方法まで、400点以上の図版とともに解説した決定版! 《著者のことば》いま世界は大きく揺れ動いている。近い将来、予想もできないほどの危機的状況があなたの身に起こるかもしれない…。【引用:Amazon】
アメリカ海軍SEALのサバイバル・マニュアル【日常のトラブルから絶体絶命のピンチまで】
※安全なシェルターを確保する/自然災害に対応する/応急処置をする/強盗の侵入を防ぐ/テロの危機から身を守る/爆発的感染を避ける……etc.【ピンチでも、すべてのことに対策はある!】【引用:Amazon】
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ご覧いただきありがとうございます。
子供の頃から趣味は映画と言い続けている自称ゆる映画好きsioriです。
心に響いた作品を、読者の皆さまと共有出来たら嬉しいです。
初めまして!コメント失礼いたします。
サバイバルスリラーが好きなので、こちらの素敵な記事の方も読ませて頂きました
個人的にブレイク・ライブリー主演の「ロスト・バケーション」が大好きです。女性がたった一人でサメと戦って生き延びるという設定、本当にかっこいいですよね。もうすぐ夏なのでまた観たくなってきました(笑)
他にオススメされている「127時間」という映画がとても気になるのでチェックしたいなと思いました!